売り手市場とも言われた就職戦線に,企業の業績不振で内定取り消しが相次いでいるようです.来春から就職状況は一変するかもしれません。


【日刊ゲンダイ】高校生や大学生の就職がピンチだ。景気後退の影響で内定、内々定の取り消しが相次ぎ、社会問題化しつつある。

 厚生労働省は11月4日時点でハローワークから大学生の内定取り消しの報告を3件受けたという(昨年は0件)。たった3件か……と思うが、泣き寝入りが相当数に上るようだ。

 メディアの報道でも業績悪化を理由に辞退を促された大学生のケースが広島、高知、愛媛にあり、香川では高校生の内定取り消しが報じられた。

 内定取り消しは企業にとってもダメージになる。不況の深刻さが浮かび上がるが、学生の対処法は限られている。内定取り消しは解雇とは違うので労働法では争いにくい。裁判も面倒なので「辞退」を受け入れざるをえない学生が多いのだ。

 人事コンサルタントの菅野宏三氏によれば、内定取り消しを受ける学生には共通パターンがあるという。

◆コミュニケーションができない

 志望企業への願書にはしっかりした文章を書くくせに、いざ面接となるとまともにしゃべれない。こんな学生は少なくない。当然ながら取り消し候補の筆頭に挙げられてしまう。

◆自分の夢を語るアホ

 面接でトンチンカンなことをしゃべる学生も多い。「あなたの夢は?」と言われて「世界一周です」と答えるようなタイプだ。

◆努力をしない人

 スキルがあるかどうかは評価の大きなポイント。英検1級や行政書士など資格を持っている人は強い。何もせずノホホンとしている学生は涙をのむ。