朝日新聞記者からTBSのニュースキャスターに転身したジャーナリストの筑紫哲也(ちくし・てつや)さんが7日午後、肺がんのため亡くなった。73歳。葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日お別れの会を行う。


筑紫哲也

 大分県出身。59年、早稲田大政経学部を卒業し、朝日新聞社に入社した。政治部、返還前の沖縄、ワシントン特派員などを歴任。84年に「朝日ジャーナル」編集長となり、若者のリーダーたちとの対談連載を通じて、「新人類」「元気印」などの流行語を広めた。

 89年に朝日新聞社を退社。同年10月にTBSのテレビ番組「筑紫哲也ニュース23」のメーンキャスターに就任した。豊富な取材経験をもとに鋭い視点でニュースを評しつつ、現場にこだわる姿勢が人気を集め、お茶の間に定着した。

 07年5月14日の放送で、自身の肺がんを公表。後藤謙次・元共同通信編集局長に後継を託し、闘病生活に入っていた。