日経の下げが止まりません.進む円高の影響のようです.

[東京 24日 ロイター] 午前の東京株式市場で日経平均株価が2003年4月28日につけたバブル後最安値7603円76銭を割り込み、1982年11月以来の安値水準に下落した。

 世界的な株安と景気後退懸念に加え、円高が急速に進行していることで企業業績への懸念が強まっている。へッジファンドやミューチュアル・ファンドが、投資家の大規模な解約に対応するため手元資金の調達を迫られており換金売りを世界的に進めているとみられている。

 欧米主要市場の株価よりも日経平均の落ち込みが厳しいひとつの理由は、円キャリートレードの巻き戻しが起きているからだ。「長年低金利であった日本の円を調達し原油や穀物などのコモディティや新興国株式に投資しバブルを形成していた資金が一気に還流している。その過程で円高が進むうえ、新興国経済への懸念も強まるため日本の輸出企業の業績への悪影響が強く出ている」(新光証券エクイティストラテジストの瀬川剛氏)という。このため「円高がさらに進行すれば日本株への影響は大きくなる」(国内証券トレーダー)との見方が出ている。