ちょうど先日、取引先と食事をしながら仕事の打合せをしたときのことだ。
仕事の話はだいたい1軒目のお店で片付き、まだ飲み足りないから2軒目のお店に千鳥足を進めることに...
普段は賑わいのある、老若男女問わず、毎日常連が来るカオス状態のイキツケBARに行くことが多いのですが、今回はいつもと違い少しお高めな雰囲気のあるBARに行ってみることになりました。
店内に入ろうと思って扉を引くと。重くて引けない重圧感。
簡単にはうちの敷居はまたげねぇぞと言わんばかりのおもてなし。
お相撲さんが座っているのかと思いほどの重い扉をひらくと、店内はもちろん薄暗く暖色のランプが頬をオレンジ色に染める空間。
お店の目に入るところには世界各国のお酒がズラリと並び、店内は北欧の雰囲気。
居心地の良さを瞬時にしてつくられました。
店主は首には黄色と青っぽいスカーフを纏い丸メガネをかけた、女性店主がお1人。
『お客様、何になさいますか?』
問いかけられたことばに、一瞬にして『とりああえず生で!』と言える空気感ではないので、肺の中へ押し返しわかったふりをして、『何が飲みやすいですか?』と聞き返してしまう始末。
『そんなの知らねーよ、ボゲが!てめーがいつも飲んでるも、私が知るわけねぇだろが、クソが!』と心の中の定員さんの言葉を想像していると
『広島ではジンなどすっきりしたものが飲みやすいですかね?』
などと、寄り添って言葉をかけてくれる優しい定員さん。ひどいことを想像した自分の自戒の念を込めて心底反省をして。
『はい!それでお願いします!』と注文してしまう始末。
はい、まだお酒の飲み方をマスターしていないのです。(30代にもなってお恥ずかしながら...)
隣に一緒に仕事の打合せをした方は女性社員さんであったのですが、この人もお酒があまり詳しくなさそうだったので、定員さんにおすすめをきいたところ、爽やかなのみやすいお酒をつくってくれることに。
お酒をつくるときに女性に出すものは、1杯目についだお酒の色が淡い青色をしていて、注がれるだけで「おぉ〜!キレイ!」と言ってしまう雲ひとつない夏の青空色のお酒でした。
続いて、青空色のお酒にたして入れたお酒の色は、透明色であったのですが、青空色と透明色が混ざると、、、
そこには、淡い紫色にお酒が色かわりをするではないですか!
瞬時に、ウエディングドレスからカラードレスに変わるお色直しのごとく、お酒の衣装直しが行われる手先をみて、ぽか〜んっと呆気にとられていましたが、出来上がったお酒が素敵ないろで、味も美味しいようでした。
このシチュエーションの時に、私たちの関係性をどう感じたかはわかりませんが、2人の様子をみて雰囲気をよくしようと思い、粋な計らいをしてくれるお店は愛されていく証拠なのだと感じました。
お客様目線でお酒を提供していく、観察力はビジネスでも、マーケティングでも必要な能力なので見習うべき点でした。
もし意中の人がいる場合には、洒落たBARに一緒にいくと雰囲気をよくしてくれることがありますよ!
試してみてくださいね!
3杯で6,600円でした。ほえ???