先日、私の住む地区のさらに小さな単位である、ご近所の集まりがあった。年に一度の総会だ。

15軒が集まるこの寄合は、実のところ飲み会が主な目的である。当日はほぼ全戸が参加し、会議はわずか10分で終了、その後は3時間にわたる賑やかな懇親会が行われた。

 

今回は、新たに移住して仲間に加わったOさんの歓迎会も兼ねていた。これで、私たちの15軒のコミュニティにおける移住世帯は2軒となった。ちなみに、集落全体で見ると現在は約80軒のうち、7軒が移住世帯である。

 

私たちの地域は、全国の農村部における典型的な課題を抱えている、高齢化や少子化が進み、高齢者のみの世帯が今や半数を占める。こうした状況を受け、数年前から自分たちの地区を見つめ直す取り組みを始めた。

 

そして調査の結果、この20年で集落の人口は半分にまで減少していた。さらに20年後についてのアンケートでは、約半数の世帯が「後継者がいない」と回答しており、このままでは集落の世帯が半減してしまうことも推測された。

 

しかし、希望もある。前記したが近年、空き家への移住者が急増しており、世帯数自体はそれほど激減しないのではないか、という考え方もできるからだ。

ただ、住民の半数が他地域からの移住者となれば、これまでの風習や文化、地域での決まり事や協力体制を維持できるのかという懸念は残る。もっとも、時代とともに社会が変わるのは必然であり、そこまで悲観する必要はないのかもしれない。

 

今を生きる私たちに課せられた使命は、これまで培ってきた伝統を後世に伝えること、そして誰もが和気あいあいと暮らせる地域を継続させていくこと。そう強く感じている。