知恵遅れが生出演! | クソイナカ…周囲はほとんど既知害ばかり

知恵遅れが生出演!

工業系大学で音響学を学び、活かせる職場はほかになく、仕方なしに就職した。社団法人、といっても驚くほどに腐った組織ではない。Agri Broadcasting Association,すなわちABA。給料はさほど高くもなく、またある突然に社会情勢の変化によって、農林水産系の団体がキャンペーンを行うとあらば、急に忙しくなってしまう。おいしくない仕事だ。音響学の技術が上がるよりもむしろ、業界特有の事情へ精通していった。

ロケハンはクソイナカへと向かっていく。内心こんなとこ住みたくねえ、なんて思っていながらも、インタビュアーに「すばらしいですねー都会の人たちにすばらしさが伝わるといいですねー」なんてせりふを吐かせ、地元名士様が地元住民を無理やり早朝から参加させて、かわいそうだなーなんて気持ちをこらえて、内心こもごも込みあがってくる。


連中はほめればいい、ほめまくってむしろ「ひいきの引き倒し」ってのにはならないか?なんて心配なんてしなくてもいい。いつだったか時の総理大臣候補を黒いバスが大音量でほめまくって、これをすなわちほめ殺しといった。時の総理大臣候補は精神面でのダメージを受けたようだが、イナカ名士様は精神面のダメージを受けるどころか、いやむしろほめられれば素直に喜びまくるだろう

「いやーほんとう、この地域の子供たちはみんな、元気に育ってて、みんな頭がよさそうで、都会の子供たちもうらやましがってんだろうなー」日曜日の早朝から集められて、ふつう嫌がるだろうに。地域のみんなが出てるから出よう、なんてので出たがる子供なんて、絶対に頭がどっかおかしいに決まってる。こんなところで子供を育てたら、普通の一般常識からかけ離れた、クソイナカ純粋培養の馬鹿が一丁出来上がるだけだ。うち一人の子供にマイクを向け、そうできるだけ頭が悪そうで、顔が醜く、体型も一見してわかるデブで、というようなのにインタビューだ。「ねえ、都会のこともたちになにかいいたいことってない?」あえてこらえて目を大きく見開き、少し笑顔で、そう馬鹿にしたそぶりを見せることなく訊ねれば、必要以上の大声で、なんか余計馬鹿みたいな感じがする。「ええ、この地域の子供たちは、日本一の子供会で育った、みんな仲良しの、みんな元気な子供たちです!!」ものすごい棒読み、絶対馬鹿だよなーと思いながらも、内心を気取らせずに、というかこいつら絶対にそんなことおもわねえだろうという実感を抱きながら「いやあ、ここの子供たちの元気に、負けてしまいそうになりましたね!!」とコメントを付け加えると、ここの子供会の子供たちは、嬉々とした表情をしている、どうして喜べるのかはわからない、でも内心つぶやく「バーカ」将来ある子供たちだから、いずれ成長してもっとましになるのでは?なんて可能性はありえない。都会に出たら出たで、どうせしょぼい新興宗教にはまるか、あるいは都会に溶け込めないですぐにイナカに戻っちまうか?ずっとこのクソイナカにとどまっているとしたら、ずっとこのまま、都会の人間からすれば尊敬なんてできない知恵遅れに囲まれて、知恵遅れの常識を叩き込まれて、知恵遅れに対して疑問も抱かず普通と決め付け、また余計に排他的な考えで凝り固まってしまうだろう。こいつらに進歩なんてありえないのだ


今日もまたロケハンは、クソ田舎に向かっていく。良心がとがめなくなったのは、いつだっただろうか?馬鹿に教育なんて無駄、クソイナカで生まれてクソイナカ常識叩き込まれた連中なんて、一匹いくらの命だぜ!あばよ、こちトラ仕事だから仕方ねえんだ!!