福山病院長が統括する自主独
立の意識が高い市立野洲病院
と不協和音にある総合体育館
横での病院整備を進めたいと
する栢木市長率いる野洲市執
行部。



※直リンク引用/https://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/
候補地の変遷図


遡ること6月定例会において
当職は郊外変更案に賛成でし
たが市民への周知徹底が不十
分のため、継続中の住民説明
会が終了後に提案しても遅く
ないとの理由で病院関連議案
に反対し病院関連議案は1票
差で否決されました。



※直リンク引用/https://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/
方針転換について説明する栢木市長


今回説明会も全て終了し否決
された関連議案が次期定例会
を待たず、8月12日に臨時
議会が招集され再上程されま
した。

その内議題67号「野洲市病
院事業の設置等に関する条例
の一部を改正する条例」案は
表向きの理由は医師確保のた
めの滋賀医科大学との関係強
化とされていますが、真の目
的は病院当局トップで野洲駅
南口における開院が望ましい
と考える福山病院長の影響力
を低下させ、市立野洲病院の
前川副病院長を病院長の上位
者とする新たな病院事業管理
者に任命することで病院当局
の支配権を掌握することです。

賛否が拮抗し議案の成立が不
確実とされる中、当職は事業
管理者は不要とする考えが強
くありましたが選挙公約の原
点に返り賛成に回ることを決
め、以下を主旨とする討論を
行いました。


【討論趣旨】
今回、病院当局をコントロー
ルするため新たな病院事業管
理者を設置したい「市役所本
店」、そしてそれは不要と考
える「病院当局」。当職は現
場主義の考えからそれぞれと
協議を行い慎重に審査を行い
ました。尚、半ば公然化され
ていることですが前者と後者
の意思疎通が従前に機能して
いないことを繰り返し前提と
しています。

■まず第一に採決にあたって
「市役所本店」側の布施健康
福祉部政策監、同駒井次長。
そして病院事業管理予定者で
ある市立野洲病院前川副院長
と市役所において協議を行い
ました。そのとき感じたこと
を自己の責任において説明し
ます。

移転の工期、栢木市長を中心
とする政治的状況を鑑みるに
同市長は専門職ではないため
これから待ち受ける課題を残
り約2年の任期において一定
の成果を出すことは難しいと
判断しました。

具体的には移転開院時におけ
る滋賀医大との関係強化によ
る医師の確保期待、また総合
体育館横での整備に反対して
いる医師会との関係改善の役
割、評価委員会の承認、基本
(実施)設計の策定等である。
そして何より野洲駅南口での
整備を目指す病院長の指揮下
では、進展に懐疑的な見方を
されているとを感じました。

次に病院当局側とも福山野洲
病院長、武内野洲病院事務部
長、その他プロパー職員とも
市立野洲病院にて協議を行い
ました。同様に当職が感じた
ことを自己の責任において説
明します。

当局としては、そもそも新事
業管理者は不要であり病院長
の意向は野洲駅南口における
開業が望ましことが見受けら
れた。また「市役所本店」の
現課から情報伝達がなされな
いことに対して不信感がある
ようであった。

ただ最終的に場所を決定する
のは「市役所本店」であり議
会で決定された以上、協力を
行う姿勢であることも感じた。
ただその際は当然のことなが
ら整備ありきではなく、病院
当局の意見も十分に聞いても
らいたいとし、当職もそれは
当然なことであると認識した。

■第二に病院運営者に対する
病院当局職員の支持について
論じたい。当事者である病院
事業管理者就任予定者である
前川副病院長、そして福山病
院長を対象とした。

前川副病院長については未だ
市立野洲病院に赴任約4ケ月
ということもあり、その点未
知数であり伺うことは出来な
かったが、過去の教授として
の実績については評価するも
のがあった。一方、福山病院
長については、病院事務部門、
そしてコメディカルの筆頭で
ある看護部門において圧倒的
なカリスマを維持され、福山
病院長を執行者とする現体制
の継続の声を感じた。

医師の確保についても病院長
の考えは、市立野洲病院は完
全な二次救急とはいえず、病
床数からしても医局に完全に
依存することなく緩やかな関
係を維持しつつ、自治体病院
では少数ではあるが独立系と
して医師確保に努めようとさ
れており、当職も自身の政策
テーマであり共鳴し期待した。



※直リンク引用/https://www.yomiuri.co.jp/
総合体育館横


■第三。自身の3期に渡る選
挙公約は野洲駅南口以外にお
ける整備である。今後病院整
備を進める実働部隊は「市役
所本店」側の健康福祉部地域
医療政策課である。市長任期
が残り2年となる中、早期策
定を理由とすれば加速度的に
同課には業務を行っていただ
く必要があり、政治的判断と
して賛成する以外に消去法的
に選択肢がないに至った。

■結論。福山病院長の臨床実
践、医療政策には大変敬意を
はらっている。今後1議員で
はあるが、不利益がないよう
力の及ぶ限り権利を擁護し守
っていこうと思う。

今後は前川新病院事業管理者
と協力体制を敷き、新たな新
秩序としていただきたく思慮
する。市長には今まで以上に
賓客として遇していただくこ
とをお願いしました。