顎に吹き出物ができるなんて思っても見なかった。
しかし30代半ばになり、顎にやたら吹き出物ができるのだ。

しかも、小さいものではなく、育つ。
顎の皮膚は、顔の他の箇所に比べて少し厚いように思えるけど、それが原因なのではないでしょうか。

しかしなぜわたしの顎はトラブってばかりなのでしょうか。
ツルツルだった顎なのに、今はあまり見たくない。

年齢と共にトラブルの種類は増え、
めちゃくちゃやってもすぐ回復したあの頃に比べ、
回復する時間を考慮して行動するようになった。ライブ以外は。

顎だけは未だにどうしたら治るのかわからない。
しばらく顎ニキビ研究家として裏の活動をしていこう。極めた際には、わたしに相談してください。



今日のおはなし   ≪わたしの音楽室≫
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わたしの実家は実に小さな家でした。
45平米の2DKに5人暮らし。
目黒駅徒歩5分とは言え、暮らしは間取りから想像に難くないと思います。
リビングないもんね。

アコースティックピアノに、大量のスコア(オーケストラの大きな譜面)、楽譜、レコード、本、衣装。

両親は音楽家なので、大切な商売道具に囲まれて過ごしました。

小学生になり、
「1人部屋」に憧れを抱くようになりましたが、
到底叶いそうもない雰囲気。

そのうち郵便ポストに投函されている物件情報を眺めるのが好きな子供に成長しました。

間取り図に家具の配置を書き加えて、
「ここはわたしの部屋にして、机をここに。ベッドをここに...。こっちは妹の部屋で、その隣が弟の部屋。ピアノはグランドピアノにして...」
と、目黒界隈の億を超える豪邸の間取り図で楽しく妄想に耽っていました。

(おそらく結構遊んだ方はいるはず。)



そして、小学校3年生になり、図面を書くようになりました。(めちゃくちゃな。)

唯一の幼なじみも同じ妄想をしており、
マンションのプレイルームの黒板いっぱいに大豪邸を書いて遊ぶのが大流行するようになったのです。


「廊下は100畳にしよう!もう、こーーーーーんな長いやつにして!ずーっと走れるの!50m走できるやつ!あと30畳の猫の部屋を作ろう10匹くらい飼おう!そんで、おぼっちゃまくんみたいに、同じ服ばっかりかかってる服の部屋も書こう!」



時間をかけて精一杯書いた私たちは、
「ああ、こんな大作、消したくないなあ...。」
としばし図面を眺めて想像の世界に旅立っていったと思います。

「大人になったらさ、ふたりのお金合わせて作ろうよ、この家!」
いつもこう言ってた気がする。



子供なので、固定資産税や、掃除の手間暇、修繕がどんなに大変かなんて知らない。
未来も無限大にあるように思っていたし、
果たして、あの時の私たちの夢は少し叶ったのでしょうか。
気持ちは変わったのでしょうか???



わたしは35歳になるまで、"自分の部屋"を持たずに生きてきました。
今の家にたまたま引っ越すことができて、
生まれてはじめて「自分の部屋」つまり、音楽部屋をもらうことができました。


音楽部屋にはピアノしかない。
あと、あまりつかわないパソコンが置いてあったり、少しの機材がまとめてあるだけ。


(エレピは生活しながら作業できるようにリビングにお引越しした。)
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ulab.のゆうちゃんから譲っていただいたおかげで、
はじめて自分のアコースティックピアノを持つことができました。

ピアノがポン!と置いてあるだけの、
そのシンプルな部屋がわたしはとても好きです。

そしてそのピアノを弾いている時間は、
頭の中を旅しているようで、
空も飛ぶことができるし、
失恋したばかりの人にも、
秘密を持った人にも、
寡黙なタイプの人にも、
パワーあふれる人にも、
男の人にもなれるし、
太陽にもなれるし、
ロシアにだっていける。

ICレコーダーと、ノートとペンがあれば事足りて、それだけで死ぬまで遊ぶことができる。
自由になることができる。

普段押し付けがましいかな。と遠慮しがちなことも、遠慮なく誰かを思って歌うことができる。

嫌だとも歌える。


小さな頃描いた豪邸でしたかったことは、
六畳一間で叶うことばかりだった。


「なんか広くて楽しくて、自由な感じがいい!」


と思っていたけど、
なんなら3畳でも叶うって大人になってわかった。


それを、小さな光穂ちゃんに話したら、
どんな風に答えるのかな???


今思うことは、
家もお金も必要な分だけあればいいんだな。
という事です。

贅沢をしたい時は少し工夫したらいいし、
家だって広すぎたら孤独を生む気がして。

みんなが集まる部屋と、
パーソナルスペースが確保される3〜4畳があればいい気がする。

そしたら無駄なものも持たないし、
必要なものは何かも考えるだろう。



いつまでこの家に暮らしているか、
未来のことはわからないけど、
夢見てた小さな光穂ちゃんから、
必要なものはなにか少しずつ見えてきた今では、


大人になった光穂さんの方がずっと質素で、
それでいて、贅沢しなくても飢えてない。

今暮らしてる家も、
わたしにしては贅沢だからひっこしたほうがいいんじゃないか?とさえ思ったり。


うまく言えないけど、
それって大切なものがわかって幸せになったってことなんじゃないかな?


ふとそんな思い出を思い出しながら振り返る夜ですよ。


文章ってむずかしい!
小説家って頭の中スーパーコンピューターだね。



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・・・NEXT LIVE・・・


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2018.2.12(月・祝)

場所:豪徳寺リーフルーム

リーフルームweb


open 13:00 /start 13:30


予約券&当日券  ¥2000-(+1drink代別)

※女性とおこさま(高校生まで)はドリンク代のみでご入場いただけます。


act:

ayumi melody

イナダミホ(pf+dr編成)

つるうちはな

The Broken TV

水ゐ涼


shop:

melody fair  by ayumi melody

(ワンピースや布小物など)

ulab.

(つぶつぶアンティークアクセサリー)


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(イナダミホは早めの出番です)


女性、お子さま歓迎・入場料無料🆓(ドリンク代のみ)

○完全禁煙🚭(喫煙所はベランダにございます)


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