つい最近

剖検があった


剖検て 解剖のこと。

死因をハッキリさせるため

医師が勧めることもあれば、家族から申し出ることもある


今回は

家族からの申し出


剖検は日中しかやらないから

夜中に亡くなられた患者さんは保冷庫へ



癌だったのは間違いなくて

入院時から状態は良くなかった

手遅れの状態だった


でも家族は納得できないんだろうと思う


治療しに来たのに

亡くなった



剖検は

冷たいステンレスの台の上で

内蔵全て摘出される

魚さばくように

内蔵が取られて空っぽになった体の中には大量の綿が詰め込まれる

大きな傷口を縫合されたら

血だらけの体に水をかけて洗浄され

終了



だいたい2時間くらい



終了の連絡入ったら

看護師が剖検室へ行き

体拭いてゆかた着せる


体は凍るように冷たく

顔は哀しみの表情に見えた


無の気持ちで手を合わせた



亡くなってもまだ

こんな辛いことされるのか


そう思うと

他人の私でも泣きたくなる




私が身内なら

剖検は望まないな…

これだけ病と闘ったんだからもういい

帰っていつもの布団で寝かせてあげたいと思う

ひとりぼっちで保冷庫に入るなんて

耐えられない


でも家族が間違ってるって言いたいわけじゃない

家族だからハッキリさせたい気持ちなんだろう




生きておられる時

病室行くと

野菜や花を作る話をして笑ってた

また来てねと笑顔だった



よくがんばったね

天国でゆっくり休んでくださいね


そんな気持ちで見送った