続きです。
ほんとに長くて、すみません...💦




ちるちる。
おだニックの、恋人になる「働く女性(と言っていいのかナ)」な、ジョーダン。
あの時代最新スポーツだった(のかな)、ゴルフの全米チャンピオンという、なかなかすごい経歴の独身貴族。
デイジーとどういう経緯で友達になったのか知りたいわ…だってだいぶタイプ違うくない?(笑)
1人で生きていく強さを持ってるけど、逆に誰かと添う生き方が出来ない人だなと思う。
気が強いのもあるんだろうけど(笑)

初対面のニックにタバコの煙吹きかける所、中々のインパクトでした。
ちるちる自体が可愛いので、その強気も可愛いなぁと感じましたけど。

ずっと思ってた「ニックのどこに魅力を感じたのか」...きっとこの時感じたんでしょうねぇ。
自分達とは「一寸だけ」違う世界の男(身元保証有り)だって所に惹かれたのかなと。
そんなニックにキスされて、「待っていたのよ、私」という余裕、男女の関係にしても富裕層の所謂「名家の子女」的な考えには否定的で、進歩的で、尚且つ砕けてる。
女性としては、現代の私たちに近いのかなって思うけど...。

ニックと別れる時「あなたは終わった事にこだわりすぎる」っていうセリフ。未だに私はこの「終わった事」ってなにを指してるのかが分からないんです。もし、ジェイとデイジーのどうしようもない愛とか、死んでしまったジェイの想いとかだったら悲しいなって思います。
私は、ニックに思考が近いのかしらってなります(笑)
でも、別れるってのは「だろうねぇ」って思えました。生きる世界...というか、方向が違う気がする(笑)
この場面のちるちるのヒールの高さに、「この時代を一人で生きていく女の矜恃」を感じます


じゅりちゃん。
マートルは、やっぱり再演のすーちゃんのインパクトが強すぎて、初見時「なんてまぁ、可愛いマートルやこと」って思っちゃいました。
年齢もですけど、自ら「フラッパー(はねっかえり娘)」と言ってるけど、いい子っぽいなという感じを受けました。
でも、やっぱり自分に正直ではあるから、「当座の生活の保証」の為に、愛していないけど自分にぞっこんなウィルソンさんと結婚し、彼から貰えない「ときめきと物欲」を満足させるため、トムと関係を持って。
結局、その正直さ...浅はかさ故に死んでしまう。
すーちゃんの時は「アホな子やな」って思ってました。
今回は、「可哀想(哀れ)な子やな」って思いました。
ウィルソンさんに「ブキャナンさんが車を売ってくれる」と聞いて、それは彼からの「三行半」だと考えて...。そういえば最近めっちゃ冷たいとか、別に女が出来たのかとか、色々考え出したらいてもたってもいられなくて、閉じ込められてた窓から見た黄色い車が走ってきたから、止めるつもりで走って行ったんだろうな。
よしんば止められたとして、運転してるのがトムだとしても、関係は修復出来るはずがないってのに。...そこら辺が「浅はか」やなって思います。
神の眼の「ギャツビーの幻想」の場面、リフトされた彼女の、顕になった足が生々しくて苦しくなります。

ぱるくん。
表向き、ジェイの執事なビロクシー。裏の世界では、ジェイののとこNo.2なのかな?(るねくんラウルはNo.3かなと)
執事の時は完璧に言葉遣いも身のこなしも、上流階級に使われてる人って感じなのに、ウルフシェイムと一緒(裏の世界)では、結構雑な喋り方で...きっとこっちが本性なんだろうけど...切り替えのできる、スグレモノなんだなと。
「フィアデルフィアからお電話です」って何度もあるセリフ、たったこれだけの言葉なのに、全部違う状況だと観客に分からせるため、イケコに絞られただろうなぁ...と同情を禁じ得ない...(笑)
でもやっぱり、「みなさん、ゴハンですよ」と軽々片手でバーベル持って、走り去っていく所が大好きです(笑)
あ、後、ジェイの死を知らせる電話に出て、ニックが名乗った時の「...あぁ...」がめっちゃ好き(笑)
ここで、元ボスのジェイを呼び捨てにしてるのが、なんか世知辛くて...ジェイののし上がってきた世界は結局こんなとこって切なくなるのがいいなと思います(笑)

るうくん。
一言。コワイ!
でも、こういう人洋の東西、時代の過去未来関係なくいてますよね。
愛の深さ故、視野が狭くなって、突然思いもしない行動しちゃう人。
でも...思ったんです。
ジェイだって、のし上がるのが上手く行かなかったら、こうなってたかもって。
...原作をちゃんと読み込んでないので、トンチンカンな事書いてるかもですが、彼がジェイを殺して自分もその場で死んだのを...一寸運命じゃないけど、鏡合わせというかそんな感じにも受け取ってしまいました。
そう思うと、なかなか深いキャラだなって。
結構「専科さんのお役」なイメージあったんですけど、るうくん(組子)が演じる意味があったような気がします。実はキャスト出る前、おだが演じたらいいのにって思ってたんですよね(笑)するともっと対比がはっきり出たかなと(笑)

じゅんこさん。
ありがとうございます。
ホントにありがとうございます!
この公演の前、星組さんの「めぐり会いは再び」の3度目に、役があるのに出演しないとわかって、体調を心配してたんですけど、こちら(月組)に出てくれるからだったんだと知って、密かに大喜びしました。
そして、いつかれいこちゃんのお父さん役して欲しかったんですー❤
ほんとに嬉しい♥
ま。れいこちゃんとは全く絡まないんだけどさ💧
そして今回、タクシーの運転手役もされてて。
おだ!ちゃんと勉強させてもらいやー!って先ず思いましたね。
タクシーの運転手は、あんな喋り方なのに、田舎から出てきたニックに一寸優しいし、ジェイパパは、胸が苦しくなるほど慈愛に満ちてて...。
ジェイがね、あんなに過去を偽造して隠してたのに、パパにはこんな家に住んでるんだよとかって写真送ったり、生活費の足しにしてってお金(小切手)送ったりとかしてるってのが、ほんとにすごくて。
偽ってのし上がってるけど、自分のルーツを否定してる訳では無い、真っ当な人間なんだと、このエピソードでわかるって所がすごい。
そして、お互いにね、ちゃんと家族として愛してるってのもわかって...。
道を間違えなきゃ、...大金持ちにはなれなかったかもだけど、真っ当に良い人生を...それこそ、殺害される人生でなく...良い人生を歩めたんじゃないかなとか思ってしまう。
そこまで想像してしまえる、じゅんこさんのお芝居に、ほんとに脱帽です。
じゅんこさん、大好き。

まゆぽん。
はい。お帰りなさい、まゆぽん。ってまず思ったんですけど。
...この人も...ほんとにやっぱり「専科」に行くべくして行った人ですよね💦
学年的に若いと思ってたのに、これだけ老け役が似合うなんて...や、知ってましたけど(笑)
このお役をれいこちゃん的に「同期」がするってのはありがたかったなと思います。
おかげでジェイとウルフシェイムの関係が、語らずともわかる所があって、ものすごく近しいんだけど、一線あるというか...お互い仕事の相手以上の想いがあるんだろうなとか...思っちゃいます。
1幕ラストのやり取りも、「こいつはこうだから」って暗黙の了解があってのセリフだったりするから、もぉ、最低限の会話ですよね。カッコイイ❤
組織のやり方に合わなくて「降りた」ジェイを責めることなく(制裁とかないんだ!)別れるって、冷たい感じもするけど、優しいなぁと思ったり。
お葬式には行かないけど、きっとジェイだって来て欲しいって思ってないだろうって思ったり。そういう空気感を語らずとも受け取れるのが、「同期」の良さかなって思いました。
それにしても、ほんとにしれっと月組に混じってるから(笑)専科さんって忘れちゃうわよ(笑)


続きます~💦