宝塚の公演が再開されるという、嬉しいニュースがありましたけど、まだしばらくお茶濁しさせて頂きたいと思います(笑)
星担でしたのに、めっちゃ雪組推しだったミズ(水夏希)トップ時代。
大好きなハリー(正塚晴彦先生)の作品が多かったのもあるのかな?
後、ミズ×ゆみ(彩吹真央)の1、2が本当に好きだった。
ので、結構恨み節混ざってますね(笑)
たとえ、ラブシーンがなくとも、むさ苦しい野郎どもばかりでも、殺しのシーンが多くとも(笑)
正塚先生の作品世界に心トキメク(笑)
いや、トキメクってのは違うか・・・。
胸が痛くなる。きゅーって。切なくて、苦しくて、泣きたくなる。
なんかわかんないけど。
ゆみちゃん(彩吹真央・あやぶきまお)の抜けた穴は、意外に大きくて、ミズの隣でしゃべったり、笑ったり怒鳴ったりするのが彼女じゃないって見てて辛い。
どんなにキム(音月桂・おとづきけい)がよくっても、違和感は拭えない。
あの、完璧な息の合った演技を、ミズが退団するときまでやっぱり見ていたかった。・・・まぁ、これは別の話だけど。
ま、それもあったからかな。
作品の横糸が「男同士の友情」でも、「つかの間一緒だった女性との淡い恋」でもなく、「ロジェ」という人間そのものだと感じた。
あ、縦糸は、「戦争」か、「復讐」。
つまり、まんま「ロジェ」の話なんだと。
ロジェが愛したもの、憎んだもの、すれ違ったもの、触れ合ったもの。
彼は家族を殺した男を「殺す」ことを生きる支え、てか目標にして24年って長い時間を生きてきたけど、24時間その事だけを思って生きてきたわけではない。
もちろん、そのためになんでもしてきたし、ハナからやらなかったこともあるだろう。
だけど、人を殺す事だけ考えて生きてきた人に、あんな感情があるはずがない。人を心配したり、思わず助けたり、八つ当りしたり。
そーゆーもんだと納得する。
彼は生きてるんだから。
心に暗い影がずっとあったって、太陽にむいて、生きてるんだから。
だから、関わりあった人や事柄に心が動く。
殺す為に探しだした人を、殺さずに、でも、家族を思って悩んだりする。
次の人生も、彼はちゃんと生きていくだろうな。
ちゃんと人と関わりあって。もしかしたら、恋もするかもしれない。
一人の男の行く末まで考えてしまう、そんな話だった。
ほんと、格好いいんだってば。正塚ワールドは!
(2010年7月8日付け)