すんごい前の観劇記で再びお茶濁し…です。
すみません、めっちゃ語ってて、長いです…ご了承くださいまし…。
今回は、星組。
この作品で、私はすずみん(涼紫央)に落ちたのです(笑)
星組、「スカーレットピンパーネル」を観てきました。
3回目。
久しぶりに3回目を観たなぁ。
て、いうか、お金と時間があれば、もっと観たいと思ったの、久しぶりだわ。
今日は、前回に引き続き涼みん(涼紫央・すずみしお)にロックオンで(笑)
でも、素晴らしかった。
とうこちゃん(安蘭けい・あらんけい)の歌!
あすかちゃん(遠野あすか・とおのあすか)の歌!
ちえ(柚希礼音・ゆずきれおん)の歌!!
千秋楽を3日後に控え、もう、脂乗り切ってますよな艶やかな声!!
もう、ただただ、うっとりです。
イナバ的に、とうこちゃんのナンバーで一番好きなのは、
結婚式の後に苦悩しながら歌う、「祈り」なんだけど、
本当に、うっとり。
他の曲も、すごい。
力強く、朗々と、気持ちよさ気に、自信満々に・・・。
喉の調子も復活したみたいね。
とうこちゃんって、本当に歌手なんだなぁと感じます。
そして、あすかちゃんも、もの凄い歌姫。
舞踏会に行く前に、パーシー・とうこちゃんと一揉めした後、
諦めと共の歌う「忘れましょう」の高音!
うっとり艶やかに伸びるの。
「聞いて、私の美声」ってマルグリット・あすかちゃんの声が聞こえてきそう(笑)
演出変わった?と、まず思ったほど。
ショーヴラン・ちえの声にも、迫力が増して、濃い濃い(笑)
ちえの歌で好きなのは「君はどこに」。
あら、切ない系ばかりだわ(笑)
ちえなのに、ちえなのに、ちえなのに(笑)
一瞬、格好いい大人の男に見えちゃったわ(爆)
胸に響く良い歌声でした。
そう言えば、涼みん、声がどんどん低くなっている感じがする。
今日は、一際ダンディ(はあと)で、
一人、「うひゃあ」と、悶えておりました(笑)
スカピン団のコーラスで喉、鍛えられたのかも(笑)
男役さんにしてはちょい高めの、いつもの声も好きなんだけどね、
大人の男には、低い、ヴァリトンでしょう。
声だけだったら、しいちゃん(立樹遥・たつきよう)の高さが好きだな。
で、ロックオンのアンドリュー・涼みん。
今日は、こないだほど「心配~」と思うほどではない動きでした。
ああ、良かった。
幕開き直後、変装して、貴族の母娘助け出すシーン。
前回は、チラ見くらいだったんだけど、
(はややおっかけるつもりだったから、下手に移ってからだけしっかり観ていた・笑)
今回は、ちゃんと観ました。
上手花道からゆっくり大八車引っ張って出てくるところから。
うつむき加減なのがまた、格好良いの(笑)
もっとおじさんの変装しなくちゃぁ(笑)
思わず、注目したのが、
ピポー軍曹・チグ(美稀千種・みきちぐさ)に呼び止められて、
老人に変装したパーシー・とうこちゃんが話している間、の涼みん。
じっと布の下の様子を見ていて、その目もとっても優しいんだけど、
布を捲るときの、手つきが、なんか優しいの。
「死体」ってことになっているんだから、それも、そう見せかける必要があるのだから、
もう少し雑にしても良さそうなのに、そっと・・・それこそ、
「今から開けますから、ちゃんと息詰めてて下さいね」って
言っているみたいに!
優しい。
その後の、城門の外に出てから、退場するまでの一連の動きの中でも、
シュザンヌ・ことこと(琴まりえ・ことまりえ)をじーっと、優しげに見つめているの。
お姫様を助けてくれる王子様がいるよ。
いや、とうこちゃんは、「王子様」じゃなくて、「ヒーロー」だから。
行動力と、決断力に優れた上司は信頼できていいねぇ(笑)
でも、アンドリューって、この仕事が初めてじゃないよね。多分。
シュチュエーション的に「可憐な令嬢を助け出して護ってあげなくては」は、何度かあっただろうに、
シュザンヌ・ことことに惚れたんだ。
・・・ものすご~く一目惚れっぽいよね、この段階で魂奪われている感があるものねぇ(笑)
あの見つめ具合がたまりません。
シュザンヌになりたいよ~(笑)
て、ことで、結婚式のシーン。
最初の方、アンドリューったら、決まったパートナーいないのね。
他の人は、カップルで寄り添って立ってたりするところでも、一人でいたりしてるの。
へぇぇぇ。と思っていたら、ダンス始まった途端に、
シュザンヌ・ことことの立ち位置・下手まで、上手にいたアンドリュー・涼みん、
まっしぐらに、一直線に申し込みに行くの(笑)
でも、ちゃんと、ノーブルに(笑)
どんな気持ちで行ったんだろうと考えると、楽しい。
パーシー・とうこちゃんが、別のシーンで
「イギリス男性は、フランス男性のように恋のレッスンを積んでいない」みたいな事言っていたけど、
ここでも、それが出ている訳ですね。
だって、この時のアンドリュー・涼みんたら、可愛いくらい真っ直ぐなんだもの。
物語全般通して、柔和な感じで、
人当たりとお育ちの良さが全面に出ている感たっぷりのアンドリュー・涼みんが、
「絶対、シュザンヌ・ことことと踊るんだ」って感じで歩いていって、
嬉しそうにリードしているんだもの。
ほほえましいというか、可愛いというか・・・(笑)
でも、すぐパートナーチェンジなのよね。
何ともない顔してドゥ・トゥルネー伯爵夫人・ゆずさん(万里柚美・まりゆずみ)と踊っていたけど、
実は内心「ガーン」だろうなぁ(笑)
それとも、優しいから、疲れているシュザンヌ・ことことと、
イギリスに来てまだ日の浅いドゥ・トゥルーネ伯爵夫人・ゆずさんをリラックスさせようと、
自ら買って出たかな?
うーん、アンドリュー・涼みんだったら、後者が有力かも(笑)
今回、デュハースト・しいちゃんとのキャラ分けが良くできていて面白い。
何て言うか・・・観たまんまのキャラ(笑)
体育会系の有言実行タイプのデュハースト・しいちゃん。
みんなのなだめ役、穏和なアンドリュー・涼みん。
あっ!!!
土方さんと、山南さんだ!!
・・・つー事は、パーシー・とおこちゃんは、近藤さんか・・・(笑)
そりゃ、うまくいくって(笑)
そうそう、例のあのシーンで、楽しいことやってました。
アンドリュー・涼みん。
「INTO THE FIRE」の縄ばしご。
安全面を考えて、身体の前後にあるロープ。
前は、フックでカチッと止めるようになってますよね。
まぁ、歌いながらだし、手元あまり見ていないから仕方がないんだろうけど、
そのフックを、金具にカチッとやったつもりで、
後ろのロープにカチッとやっちゃってた。
当然、そんな所に止めても危ないしって事で、
慌てて(それでも涼しい顔して)外そうと試みるのだけど、
あれって、予想外の所に挟まると、外しにくいのよね、
苦戦していた。
すると、涼みんの上手にいたはやや(彩海早矢・あやみはや)が手伝おうとするのだけど、
手が何本か増えたって、すっと外れる訳はなく、
結局涼みんがなんとか外して無事、縄ばしごごと空中に上がっていった。
その間、上手のしいちゃんも、何食わぬ顔して歌っていたようだ。
(はらはらして見ていたから長く感じたけど、ほんの十数秒かも知れないわ)
ドキドキしてその後の早替わりを見ていたけど、
前回とはうって変わって完璧な「早替わり」で、
お衣装も、ヅラも、イッパツでキメて、
余裕綽々にとうこちゃんのお手伝いをして、
可愛い「洗濯女」に化けていた。
うーん。さすがだわ。
楽しいことといえば、もう、とうこちゃんの右に出るモノはいないでしょう。
フランスから帰ってきて、マリーに絵を描いて貰うシーン。
今日は、ピンクレディーの「ペッパー警部」でした。
ちなみに前回イナバが観たときは、「UFO」でした(笑)
それだけでも大うけだったのに、今日は、結構
マリー・ねねちゃん(夢咲ねね・ゆめさきねね)困らせてました。
「すみません。調子に乗りすぎました。」とか言って、
更に爆笑かってたけど。
そのピンクレディーネタはそこで終わらず、
ショーヴラン・ちえが、プリンス・オブ・ウェールズの舞踏会に呼ばれていると知って、
「お衣装を貸してあげましょう」の下りのアドリブで、
「総スパンのレオタードに、こんな(頭から生えてる様なしぐさをして)羽根を・・・」
と言いながら、「UFO」のフリを踊ってみてました。
ちえに冷たく「・・・結構です」と言われたのに、
しつこく「どうですか?」を繰り返し、あげくに
「2人でいかがですか?ミーちゃんを(して下さい)・・・。」
と言い出して(笑)
更に「結構です」と切られると、
「分かりました。では、ケイちゃんを・・・。」
と振って、
ため息混じりにちえが「・・・結構です」と言うと、
仕方なしに折れたんだけど、
まだ未練があるらしくて、踊りながら退場していったので、場内大爆笑。
その後の、ショーヴラン・ちえの「あの男のどこに惚れたんだ」の台詞、
いつもより、もの凄く、冷たかったですわ(笑)
そして、客席もいつもより笑い声が聞こえていた。
あすかちゃんは、心なしかふるふるした声だったみたいだけど(笑)
とうこちゃんって、ピンクレディー世代なのね。
(同い年なのだ、イナバと)
よく覚えてなかったんだけど、76年デビューかぁ。
幼稚園だな。ドンピシャな世代ね。
後、例の、ベルギーのあの方。
マルグリット・あすかちゃんに蹴られそうになるところ。
今日は、ちょっとひねって
「ほんまに恐いやろ!」って怒ってました。
今日は、本当に暴走気味のとうこちゃん。
正直、「えっ?今日、楽でしたか?」ってイキオイで、
みんな大喜びだったのだけど、びっくりした。
得した気分だわ。
後で知ったのだけど、この日は、チケ売り切れ、立ち見ありだったらしい。
・・・がんばったのね。
ありがとう。楽しかったよ、本当に。
話が前後するのだけど、
涼みんを一生懸命オペグラで追っかけていたのだけど、
コメディフランセーズの客席とか、ラストの兵士の所とか、
後ろ姿で出ているときがあるでしょ。
さすがに3度目じゃあ立ち位置なんて分かんなかったから、
髪の色味と、クルリンさ加減でアタリをつけて観ていたんです。
・・・すると・・・両方とも振り返ると、
ベン・べにーちゃん(紅ゆずる・くれないゆずる)なの!!
しくしくしく・・・(涙)
愛が足らないわっと、一人反省していたら、
「べにーちゃんと、涼みんなんか、髪の整え方からレベルが違うよ」と、
笑われてしまった。
・・・ですよね。
べにーちゃんが未熟なんじゃありません。
涼みんのこだわりが凄いんです(笑)
でも、似たような色のヅラでした。
もう、8人越えたら、キャラ分け難しいね。
とくに見た目は限られて来るしね。
アジアの話じゃなくてヨカッタネ。(みんな黒髪、みんな似たよーな髪型)
しかし・・・返す返すも口惜しい。
ベン・べにーちゃんに気を取られて、コメディフランセーズの客席で
貼り紙(スカーレットピンパーネル・参上!なヤツ)貼るアンドリュー・涼みん見損ねてしまった。
兵士は、直前の立ち位置分かったんで、
帽子取るとこには間に合って、ニカって笑うアンドリュー・涼みん、見られたけど。
そう言えば、今回の涼みんは、号泣するオジー・はややを初めのうちに
苦笑しながら、とっても優しい顔で
「何泣いてんだよ」と突っ込んでる感じの演技になっていたみたい。
オジー・はややは、
「いいじゃないですか。泣き上戸なんですよ、俺は」
みたいな顔をして、ボロボロ涙を流していたの。
泣きこそしないけど、アンドリュー・涼みんも、とっても事情知っているから、
そのオジー・はややの涙を笑ってはいなくって、
彼が、そう言って泣いて喜んでいることを自分のことのように嬉しく感じたンじゃないかな。
そんな表情をしていた。
・・・と見えた。・・・私には。
いい人だなぁ、本当に。
この時、デュハースト・しいちゃんは、どんな表情をしていたのでしょう。
ううン・・・。
もう一度観るチャンスがあれば、ちゃんとチェックしたのに(涙)
しかし、あのシーン。
よく考えたら、ショーヴラン・ちえサイドから観たら、もの凄く恐ろしいシーンだよね。
だって、ベルギーのあの方の正体が、スカーレットピンパーネルだって連絡させておいて、
その更に正体がショーヴラン・ちえだと言わせるんでしょ?
(同時に出てたし、会話してたのだからあり得ないんだけど、
怒髪天のロべちゃん(ロベスピエール)・まゆみさん(にしき愛・にしきあい)が
そんな冷静な事考えられないだろうから(笑)
きっと、ショーヴラン・ちえは、拷問にかけられて、
身に覚えのない事聞かれて、ギロチンにかけられて死ぬんだ。
そう思ったら、みんなのハッピーエンドなサワヤカな笑いが
恐ろしい・・・。
・・・こう考えるのは、ショーヴラン・ちえに肩入れ目線だからかしら?(笑)
猿ぐつわ噛まされたショーヴラン・ちえが、可哀相って思ってしまったの。
みなさん、どう思いました?
フィナーレで、とても強く感じたのですが、
やっぱり涼みん、シメさんに似ている。
手のあげ方とか、目線の配り方とか、根本的にダンスに於ける身体の動かし方とか、
至る所が似てると思うんだけど、
特に、ドキドキしたのは、眉間に皺を寄せるキッとした表情!!
オペグラ越しにくらっと来てしまいました。
もっと学年上がったら、もっとセクシーになるんだろうなぁ。
う~ん。
ヤバイですね、マジで。
サワヤカでありながら、セクシーって。
ヤバイです。
フィナーレと言えば、真風くん(真風涼帆・まかぜすずほ)がヤバイです。
「ロケットのセンターで踊るミズ(水夏希・みずなつき)がいる!!」と思ったら、
彼なのです。
もう、目が行くいく・・・(笑)
すらりとした長身で、もの凄い笑顔で、もの凄いキレイなんです。
早く成長して、星組スターの一角を担って欲しいものです。
(2008年8月2日付)
色んな意味で、伝説の初演な星組スカピンですが、本当に、生で観られてよかったと、今でも思います。
きりやん(霧矢大夢)版も、べに(紅ゆずる)版も、とても個性が出ていてそれぞれ好きですけど、やっぱり初演が一番好きですね。
改めて、小池修一郎という演出家の手腕に感動した作品でした。