「出島小宇宙戦争」思った通り、
好きだぁっっっ!
と、叫びたくなるほど面白かったです!

こういう作品、本当に好きです。

てか、やっぱり若谷(谷貴矢)先生好き!
こーゆーのを求めてたのですよ!私はっ!

よく分からんパラレルワールドとか、SFだかファンタジーだか時代劇だかよく分からん設定とか、突き抜けたお衣装デザインとか、拘り感じまくりの舞台セットとか、砕けたイマドキコトバとテンポよく運ぶストーリーとか、爆笑したりウルッとなったり感情が大忙しな所とか…。

本当によかった!

前に若谷先生の作品観た時も(町田菜花先生もだ)書いたかもですけど、「まるで外部の芝居を観ている様」です。新感線みたいやなと感じます(笑)
いい意味で、宝塚らしくない!新しい風ビョービョー吹きまくりです。

若谷先生の前作(義経)の時は、「雪組さん(てかあーさ(朝美絢))いいなぁ、こんな良い作品書いてもらって」と指をくわえて観たんですけど…今回は「なんでれいこちゃん(月城かなと)はこっちチームでないのよぉ~アセアセ」と、地団駄踏んでおります。立場的に無理なの分かってて尚、そう思います。

「赤と黒」だなんてカビ生えた古典より、ずっとこっちのが得るとこあるし、面白いし、なんといっても「キャラクターの生き方に共感出来る」から。

「男(役)がとことん格好よく、女(役)がとことん可愛い」
見た目だけでなく、生き方とか何もかもが…そんな傾いた設定も気持ちいいと感じました。

外部の作品っぽいと書きましたが、アニメ的でもあるなと思いました。
やっぱり若い先生の感性って面白い…というか、柔軟性がある気がします。

アニメで思い出しましたけど、2幕のあの場面、某有名海賊マンガの某キャラと師匠を彷彿とさせましたね(笑)←わかる人いてはるかな?
泣きました(笑)


今回特に、2番手さんより、組長・るうくん(光月るう)のお役がとても立ってて、そして素晴らしかったのが特筆すべき事だったなと思いました。
自分が主人公・ちなつちゃん(鳳月杏)よりだいぶ年上だからかもですけど、るうくんのお役にめちゃくちゃ感情移入してしまって、切ない恋にキュンキュンしました。


くらげ(海乃美月)も、これ、めっちゃ難しいやんってお役を的確にさらっと演じていて…「この子、ホンマになんでも出来るな」と、改めて思い知らされました。
「…そっ。」て言い方が可愛すぎてたまらんでした(笑)


ちなつちゃんはもぉ、本当に普通になんでも出来ると思ってましたけど、格好よくて可愛いなんて…そんなお役も似合うのが素晴らしい!
やー…本当によかった。
ちなつちゃんの話し方聞いてたら、ハリー(正塚晴彦先生)の脚本か?って思っちゃうくらい、会話が自然で…やっぱり作り込まなくても「男」になれちゃうんだなぁと思いました。
着流し姿、仰け反りそうなくらい、格好良かったです!(たまきち(珠城りょう)の胸板には及びませんが、色気がハンパない!)
「男」以前に、キャラとしてちゃんと息づいてるからこそ、こんなトンデモ設定な作品(褒めてます!)がキチンと成立するんだと思いました。
ま、どのキャラもなんですけどね。
回想シーンの比重が重くて、なかなか難しいだろうなぁと思いましたが、子供時代の役やった尚樹くん(蘭尚樹)としっかりディスカッションなりしたんだろうなと感じました。もちろん、師匠のるうくんとも。


ありちゃん(暁千星)は、「こんな明るい隠密いる?」って感じでしたけど(笑)
前作(「IAFA」)とは違う形に新境地開拓したなと、思いました。セリフの多さもびっくりしましたけど…語弊があるかもですけど、ありちゃんのあんな乱暴なお役見た事ない気がしました。
てか、ちなつちゃんの兄弟子って…理解するのに一寸間がありました(笑)
アイヌのお衣装もお似合いでしたけど、赤の軍服みたいな…海賊みたいな…お衣装が秀逸でした。


おだちん(風間柚乃)も、ビジュアルからびびっくり!
本当に上手いなぁ。全然下級生に見えません(笑)
喋り方や居方、空気の出し方も上手すぎて…本当に…。
安心して悪役(?)やって下さいって感じでした(笑)
とにかく、耳と瞳が凄い(笑)
後、けいとくん(蘭世惠翔)演じるメイドの膝に座ったり、頬や髪を弄びながら喋ってる所がなんというか…残酷な程に利己的で冷たいキャラ(性格)が出てる気がして良いと思いました。

そうだ、けいとくん、殺陣あったんですけどね…下級生ちゃんだから仕方ないかもですけど…お腰の落とし方が…アララ…でしたね。もう娘役に転向したからそうそうないとは思いますけど、頑張って欲しいと思いました。れいこちゃんにでも教えて貰ってね。


後、みとさん(梨花ますみ)が凄かったですね。
お衣装もカツラも、持ち道具も…あれであのセット登ったり降りたりされるんだから…流石です!
ラスト近くでくらげ演じるヒロインが言った一言に、「やっぱり」と思いながら、みとさん演じるお役の過去がぶわーっと感じられて、グッと来るものがありました。


で、フィナーレナンバーが噂では聞いてましてけど、凄かった!

踊れる2人だと、こんなデュエダンになるのねぇ…と思いました。

てか、振り付け面白すぎ!素敵すぎ!

娘役ちゃんたちも、男どもも、見入ってしまいました。
シモン(紫門ゆりや)とうーちゃん(英かおと)は本編に引き続き隈取りメイクだし、じーさんなるうくんはじーさんのままで踊ってて…逆に格好いい~と感じました。


これ、ホントはもう1度…出来たらもう2度程観たいです。
CS放送…一日千秋の思いで待っていようと思います。