
もう、2月になってしまいましたが
…毎年恒例「私的宝塚10大ニュースベストランキング」をやっと書き上げました。

今更感満載でございますが…
2018年版、お付き合い頂けると嬉しいです。
※表記について。
2018年を「今年」2019年を「来年」としています。
※毎年書かせて頂いていますが、このベスト10は、私の個人的主観に寄るものです。ので、お気に召さない順位や扱いに感じられる方もいらっしゃると思います。
が、あくまでも主観(独断と偏見?)ですので、ご了承くださいませ
が、あくまでも主観(独断と偏見?)ですので、ご了承くださいませ

10位。「トム(轟悠)主演作」
ここ数年、別箱主演作ありましたけど、大劇場は久しぶりですよね。
私は、トム自体嫌いではないですし、理事としてがんばってはるのも、後進の指導に力を注いでいるのも、流石のベテランな男役っぷりも凄いと思います。
下級生たちの良い影響も捨てがたいと思いますし。
でも……やっぱり……本公演の長丁場は辛かったかな?と思わずにはおられませんでした。
しんどそうでしたよね……声……。
トップ張るのは……一寸無理なんじゃないかと……正直思いました。
短いスパンの別箱か、そろそろ脇に回った方が良いのではないかと思いました。来年研35だそうですし……。
9位。「宙組20周年」
「はぁ。もう20年経つのか…」と言うのが、正直な感想でした。
あの時は星担でしたから、好きな組子を沢山持っていかれて(てか、香港公演の選抜だけだと思ってたから)、少なからずショックを受けましたけど、それ以上の事は「対岸の火事」位に思ってましたので



その時は、まさか一時期とはいえ、自分が「宙担」を名乗るとは思ってませんでした(笑)
そして、まさか未だに生え抜きのトップスターが出ないとは、思いませんでした。
「スタイリッシュで現代的で、自由」というのが、宙組のイメージです。
歴代のトップさんは他組から来られたとはいえ、そのイメージを踏襲されてたと思います。
この、記念の年にトップになったマカゼくん(真風涼帆)もご多分に漏れず。
活躍が楽しみですねー。
願わくば、次のキリ年までには…生え抜きトップが出たらいいなぁ。と思います。
8位。「ポー、天河、サンファン…2.5次元継続」
本当に、今年は、ヅカファン+アニオタの私みたいなのには、サイコーにテンションの上がる年でした。
や、伯爵令嬢、ルパン三世、るろうに剣心を雪組が上演した時も凄かったですけどね、もちろん(笑)
流石に「ポーの一族」は知らなかったんですけど(世代が…)、宝塚歌劇団の本気のコスプレ、恐れ入ったかっ!って感じでしたし(笑)。「天は赤い河のほとり」も「Thunderbolt fantasy」も好きだったんで、めちゃくちゃ嬉しかったです。
ま、宙組については、別のマンガをやって欲しいと思ってたので(ひかわきょうこの「彼方から」)、ビミョーに複雑でしたけど(笑)
星組の「サンファン」に至っては、「奈穂子ちゃん(小柳奈穂子)先生!よくぞ決めてくれました!」と、大喜びしたものです(笑)惜しむらくは…台風の直撃を受けて、観に行けなかった事です

来年は、花組で「花より男子」が上演されるそうですし(笑)
引き続き「宝塚歌劇団と2.5次元のコラボ」を楽しめる様ですね。
いつか、女子向けのラノベとか原作でやって欲しいなぁ。あ、キワドイのはノーサンキューで!
7位。「歌劇創刊100周年」
歌劇団が100年を超えて、次は「歌劇」誌の番で。
皆さんおっしゃってましたけど、本当に内容をあまり変えずに(休刊はあったとしても)廃刊せずに続いてる雑誌って凄いと思います。
私が「歌劇」誌と出会ってたかだか30年位ですけど、「ここにだけの内容がある」というのは変わらない事ですからねー。
これだけネットやなんやが普及して、最新情報がバンバン出てくるこのご時世に、「誌面だからこそ」の楽しみを用意してくれている事が素晴らしい。
編集のお姉さんたちも、持ち回りで担当する生徒たちも大変でしょうけど、ずっと続けて欲しいなと思います。
いつか、年取ってムラにまで行けなくなっても、「歌劇」読んで(+スカステ見て)思いを馳せられるさ様に。
6位。「3回目台湾公演」
星組、本当に凄いな。てか、べに(紅ゆずる)!てか、劇団!(笑)
記念すべき1回目の台湾公演を大成功に収めた星組で、「ベリー謝謝」なる言葉を作り出し、アジアの女子の心を鷲掴みにした(主にコメディエンヌとして)べにがトップになってからの、3度目の訪台。
その上、アジアで大人気の作品で。
当てる気満々でしたね(笑)
目論見通り、とんでもない大当たりで幕を下ろした星組。
素晴らしいと思いました。さすが星組だとも感じました。
さて。次はどの組が行くのかな?
これだけ地を固めてくれてたら、大変楽チンになる事でしょう(笑)プレッシャーすごくなるかな?(笑)
5位。「ちゃぴ退団」
あぁ…仕方の無いこととはいえ、やっぱりちゃぴ(愛希れいか)の退団は寂しく勿体ないと感じました。
ちゃぴは、歌えて芝居できて、踊れる…三拍子揃った完璧なのに、実はめちゃくちゃ泣き虫な娘役ちゃん。でも、ちゃぴといえば、カッコ可愛い娘役だったというのが一番印象深いです。
同じ「カッコ可愛い」でも、やっぱりハナから娘役のふうちゃん(妃海風)とはちょっと違う感じですけど。
可愛い女の子(ジュリエットとか)はもちろん、大人の女性(グルーシンスカヤとか、アントワネットとか)や、性別を偽っているルイ(ーズ)とか、子供から晩年まで演じなければいけないエリザベートとか、後、身分とか時代とか色々…本当に幅広いお役を「愛希れいかが演じたらこうなる」と魅せてくれる…そんな所がカッコ可愛いと感じます(笑)
個人的に、ちゃぴのドレスの捌き方が本当に好きです。ちゃんと娘役ちゃんたち、踏襲してくれるといいなぁ。
ちゃぴの大千秋楽を、ライビュですら見られなかったのは、本当に切なかったです。
4位。「シトラス、WSS、雨唄、エリザ、誠、ラスパ、凱旋門、ファントム、再演考」
今年も、なんやかやで再演ものがありました。
本当に…かび臭い再演ものはノーサンキューですが…。今年のものは、まぁ…(好みは別として)概ねよかったのではないかと思います。上記の分は観たもので、「不滅の棘」「うたかたの恋」「あかねさす紫の花」「メランコリック・ジゴロ」「EXCITER!!2018」は未見ですけど、良作だったり、演者(主演)のイメージにあってたり…「なんで今更…
」なのは少なかったです。

もちろん、例外はある訳で(笑)
本気で止めてくれ
と思ったのは、当時も荒ぶった文章書きましたけど、「誠の群像」。

ひとえに脚本、書き直せ
って感じでしたね。

あ、後、書き直した(?演出変えた?)けど残念だったのが「凱旋門」。本気で「今更?」と思いました。これは正直にかび臭かった…

もちろん、「素晴らしかった」と仰る方も絶対数いらっしゃるので、なんとも言えませんが(あの、ベルばらでさえ良いと言う方いらっしゃるもんねぇ
)、「(再演するんやったら)もっと他のんがあったやろ?」って思いました。

今の理事長に変わって、そこら辺の観客なニーズを分かってくれてると思ってたんですけど…甘かったかな?と、ちらりと感じたり。
来年も、「古すぎてコメント出けへん
」って作品を(書き直しとはいえ)やるというし…。

若い人(脚本家)を育てるイヤーではなかったな…今年は…という感じでしたね。
3位。「ちゃぴ主演バウ。初バウライビュ」
退団が決まっていたちゃぴが、ミュージックサロンではなく、お芝居をバウでやると発表があった時は、びっくりしましたけど「ちゃぴなんだから、それくらいしてもらってもいいよね」と思いました。…ま、今回は添い遂げ退団でないってのもあるかと思いますが…。
近年、宝塚人気を支えて押し上げてくれた娘役ちゃんは沢山いらっしゃいますけど、ちゃぴの頑張りは凄いものがあったと思います。
そして、一度なりと(男役でない)女の子主役の芝居を観たいと思っていて、今それが出来るのはちゃぴだなと思いましたから。
作品は、本当にある意味バカバカしくて面白くて…でも油断してると泣かされる…そんな感情が大忙しな宝塚愛あふれるサイトーくん(齋藤吉正先生)の作品で…ちゃぴらしい、良い舞台だったと思いました。センターで踊ってるのも、最後の挨拶をしているのもドレス姿の娘役って絵面が新鮮でした(笑)
娘役ちゃんにもこういうチャンス、これからも与えてあげて欲しいなと、思いました。
そして、ライビュ!初の試みなんですねぇ…(そりゃそーか)。これがなかってら、観ることが出来ませんでした。「生」とは言い難いけど、「同じ時間を共有している」事には間違いないので、本当に有難いことでした。
ちゃぴは、娘役として宝塚の歴史に名を刻むのねぇ…としみじみと、嬉しく誇らしく感じました。
良い餞ですよね。
2位。「95期主演作(別箱)各組揃い踏み」
昨年までに、各組の主要95期男役たちが主演の舞台を経験し、今年、花組マイティー(水美舞斗)、雪組あーさ(朝美絢)、星組せおっち(瀬央ゆりあ)が単独初主演を果たし、月組れいこちゃん(月城かなと)が初東上(+DC)を経験して、全組に於いて95期がトップになれる条件が揃ったなと、95期ファンとしてはニヤニヤしていまう状況になりました(笑)
ま、花組星組は既に柚子カレー(柚香光)、まこっちゃん(礼真琴)が2番手としておりますから、そこは間違いないでしょうけど、その下に…3番手候補として、同期が立っているという事が、凄いなぁと思います。
「単独」という括りに限定しなければ、あーさは月組時代にA-EN、せおっちも今年立て続けにやったNWもあるので、後マイティーがもう一本なりと主演経験したら、「全組同期トップ」の記録も間違いない事になりそうですね。
ま。個人的には「全組同期トップ」という事以前に「全組トップになれる人材が揃っている」という期だという事が誇らしいです。
1位。「BADDY 上くみ先生初ショー」
本当に…本当に…凄い事を目撃したぞ!と思った初日でした。
例えば「るろうに剣心」の翔くん(彩凪翔)演じる武田観柳が出てきた時、一瞬「笑ってええんか…?」みたいな戸惑いがあったんですけど、今回、そんな余裕もなくドッカンドッカン笑っちゃいましたものね(笑)
笑ったし、泣いたし…なにより興奮しました。
ワクワクして、震えました。
上くみ(上田久美子)先生は、マジ天才だと思いました。
そして、月組の良い所が全面に出たショーだと感じました。
こんな脚本・演出家が出てくるならば、宝塚の未来は安心だと、何様な事まで思っちゃいました。それくらい、強烈なショーでした(笑)
そして、その素晴らしい作品にご贔屓が出ていたという幸運!
しばらく「好きなショー」の上位(ほぼ1位)にあげることと思います(笑)
2018年は、個人的には地味な病気に罹って寝込んだり、仕事を変えたり、娘の受験があったりとなかなかバタバタした1年でしたが、昨年にも増して宝塚を楽しく通って観ることが出来たと思います。
2019年も年明けから「観たい!」と思う作品が目白押しです。チケットが取れるかは別問題ですが…(笑)
105年を迎える宝塚、その次のキリ番も、またその次のキリ番も、楽しんで観に行けるといいなぁと思います。
ブログをいつも読んでくださる読者さま。
こんなグダグダな調子ですが、2019年もどうぞよろしくお願い致します。
皆さまにとって、宝塚にとって、良い1年となります様に…心を込めて。
稲葉ひとみ