お久しぶりでございます。
ここ数日(宙組観劇直後から)、実は身体的に色々ありまして……。
寄る年波をしみじみ実感しつつ、(仕事以外)寝込んでおりました(笑)

やっと落ち着いて来ました(でもまだ禁酒ちう……ガクリ)ので、大慌てで感想書いていきたいと思います。

お付き合い頂けたら幸いです……。

取り急ぎ、最新の……WSSから。



星空星空星空星空星空





実は私、この作品嫌いなんですよねー。

男女のアレコレが生々しい(あんな直球に表現せんでもええやん)し、「不良(子供)同士のケンカの話」ってどーしても野蛮に感じて……。
本家では大人である「乳母」に当たる「アニータ」が、同世代である事も……なんというか……「ジュリエット」側に大人がいないのが、余計、「子供同士のケンカの話」感が濃くなって……。

正直、宝塚的ではないかなと。

どうせやるなら、本家の「ロミジュリ」やりゃあいいじゃんって、初めて観た時から思ってました。


舞台セットとか、演出とかも。
ブロードウェイでの演出を、ほぼそのまま持ってきてんだろうなぁと思ってたら、演出、海外の方だったのね。

いいんだけど……。
……や、いいんだけど……。
別の某劇団みたいやん。

やっぱり(「グラホ」でも思ったけど)宝塚的ではないなぁむっ汗




ので。
今回も、あまり気乗りしないまま……でも、キャストに惹かれて観に行きました。




観て思ったのは、……改めて「やっぱり苦手だわ」って事と、「昔より一寸深い所に気がついた」って事です。

初めて観たのは、のるさん(稔幸)版で宝塚的には前回になりますけど、それでも20年近く前……なので、細かいところの記憶は薄れてて(それでも、当時ご贔屓さまがいらっしゃったので、何回かは観ているはずなんだけど)、演出(脚本)の違い記憶違いかは分からないんですけど、今回観て「あー、そういう事か」と。


ドラッグストアのオーナー、ドク・じゅんこさん(英真なおき)じゃないですけど、「道の一つ取った取られたがそんなに大事か」というレベルのちっさい話の中に、移民同士の対立……人種的なものが見え隠れしてる訳で……。
以前は、そんなに感じなかったんですよね、これ。
ただの不良グループ間の敵対心としか写ってなくて……。

ので、本家の「ロミジュリ」より、ある意味なかなか深刻な話やなぁと思いました。

だからといって、好きになるかといえばそうではないんですけどね。








もお、嫌なところはあるんですけど……書きたくないので、察してください。
今回も、びっくりしましたし、前の列で小学生らしきお嬢さん連れたご両親(ビギナーっぽい)が、どんな気持ちで観てるのか考えたら、切なくなりました。
やっぱり、(私的に)子供に観せるの躊躇う作品は、嫌ですガクリ




とはいえ。
とにかくっ、とにかくっ!まかまど(マカゼくん、まどか)がピュアキラキラすぎて眩しかったです。やっぱり、この二人好きですハート②




宙組に移ったマカゼくんは、色んなお役を経験して(や、星組時代も経験してたけど)、ちえ(柚希礼音)の流れを汲む「いつまでも少年感が(どこかに)香る男(役)」だと思ってるので、トニーみたいな、素直な一寸お育ちよさそうな坊ちゃんが似合うと思います。
まぁ……なんでジェッツ団にいたんだ?って疑問は湧くんですけど(笑)


まどかちゃんも、本当に……可愛くてたまらんっ!自分に素直というか……でもワガママではない……天真爛漫な愛すべき少女という感じで。
振り回されまくりのチノ・りくくん(蒼羽りく)も、そんな所が好きなんだろうなとか、コワモテのお兄ちゃん、ベルナルド・あいちゃん(愛月ひかる)も、何やかやで大甘なんだろうなぁとか……思えました。
結婚式の場面かな?マカゼくんに「ギュッてして!」と引っ付いた時には、可愛すぎて腰砕けでした(笑)
ギュッてして」がこんなに似合うリアル女子がいようとわ……さすが宝塚、さすが星風まどか……。

本家「ロミジュリ」と大きく違う、「ジュリエットは死なない」設定の、ラストシーン。
やー、本当に……鬼気迫る演技だったと思います。
本気で、みんな圧倒されてた様に見えました。

前に「エリザベート」の新公観た時に、こんなベビーフェイスのお嬢ちゃんが、晩年のエリザ出来るんかいな?って思ってたのを、「マジすごい、この子!」と見事にひっくり返されていたので、可愛いだけのお嬢ちゃんではないのは、重々分かってましたけど……。
本当に、素晴らしかった!

これ、ジュリエットマリアの出来如何で、作品の善し悪し変わるねっと感じました。


そして、この2人での、本家の「ロミオとジュリエット」が観たいわっ!と感じました(笑)



ベルナルドは……濃いぃわ苦笑
てか、あいちゃんだから濃いぃのか(笑)
「家長制度」が残ってる中の、お兄ちゃんって感じで、押しも迫力も自信も実力あってその上いい男だもんだから、男にも女にも人気あるというお役が、本当にぴったり(笑)
アニータに愛の言葉を囁く時の、ねっとりとした言い方´艸`*……恥ずかしかったです(笑)



そして、アニータ・ずんちゃん(桜木みなと)!はぁ、もう、素晴らしかった!可愛くて格好よくて色っぽくて、優しくて強くて……。
そして……ずんちゃんは、思った以上に女性でした(←オイ水)

ダンスも良くてねー、感動しました。
前回のそらくん(和希そら)も相当よかったらしいから、そっちも観たかったかなと思った位。

てか、本当にダメな場面あるんだけど、それを押しても観たいと思える好演でした。

それにしても、ドラッグストアでのあの後、マリアの所に戻ったのかな?……戻らないよねぇ。
元はと言えば、マリアがあんな頼みしたからだし。
でも、ベルナルドの後追う様に自殺するとかは考えにくいキャラなんだよなー。
ラストシーンにいなくて、色々考えてしまいました。



そして、そして。
もぉ、この方がいたから観に行ったと言っても過言ではない、ドク・じゅんこさん!
はぁ。なんでしょうね、この安心感。
ほぼほぼ出番はないんだけど、「唯一のまともな大人」ですからね。

一寸色々な事にくたびれたって感じなのに、暴走気味の若者達に、愛と憐憫の情を持ってる優しいおじさん(笑)

本当にいい仕事してはります!

それにしても。
ロレンス神父であるドクが、ドラッグストアのオーナーってのに笑いました(驚くべき事にこんな事も忘れていました!)。
でも、なにより笑ったのは、近年上演した「ロミオとジュリエット」で、神父さまを温かく慈悲深く演じられたじゅんこさんに、そのお役を振っていた事です(笑)ぴったりだけど……そりゃ、ぴったりだけど……このおじさん、前職は宗教関係か?とか色々考えてしまいました(笑)

ラストシーンでは、泣かされました。


そういえば、前に観た時は大劇だったので人数が多かったのだけど、別バコのこれ位の人数が観やすいかなと、思いました。

歌とか、ダンスナンバーとか、一人ひとりゆっくり観られるというか……。

今回は特に、作品より役者に注目していたので、忙しくなくてよかったです(笑)









観た日は千秋楽でしたので、ご挨拶あったり「宙組サイコー」なひとくんだりがあったりで、今更ですけど新しい宙組になったんだなぁと感じました。




頑張って観に行ってよかったです。