月組新人公演、観てきました。
初めましての方々とご一緒させて頂いて、楽しく観劇させて頂きました~。


おめでたいっ!
出てきた時「あれ?ちっさい?」と思っちゃいましたけど(笑)
意外に(?)男らしい風貌で、落ち着いた男性を上手いこと演じて「芝居の月組」の後継者候補に名乗りを上げられたのではないでしょうか。
本役のたまきち(珠城りょう)に寄せた演技をしつつ、細かい芝居を入れ込んで、結構しっかり役作りする人なんだなと感じました。
そして、結構熱いものを持っている、若い「青柳誠二」像を作ってました。社長を説得する場面、良かったです。
最初の立ち回りから(一旦ハケてからの)銀橋ソロは、聴かせてくれました。
歌い方……というか、ビブラートの使い方?母音の出し方?があーさ(朝美絢)に似てるなぁと感じました。前回の「All for One」のベルナルド役では、芝居も歌い方も、本役のれいこちゃん(月城かなと)に寄せてたと思ったので、器用な人なんでしょうね。
そう。
例の正拳突き、おだちんのが良かったです……なんで?
後。
美波に対する思いが、たまきちに比べてモダモダしている様に感じました(お好みです♥)
舞台に出る美波を励まそうと、ためらい勝ちにそっと抱きしめる時の不器用さったら……

多分、誠二・美波の思いのパワーバランスが、本役が5・5に対して、新公が4・6位になってたからなかと思いますけど。
本役は本役で、ちゃんとバランスが取れてるので、もちろん好きですけどね(笑)
あ。どうしても気になった事が。秋祭りの浴衣。
たまきちのお衣装そのまま使ってたんですけど。
たまきちとおだちんって、公称で3cmの差があるので……(ごめん、もう少しあると思う……)、着丈が合ってなくて……。
お裾を合わせたからか、帯の上でもたついてました

男の人のは調整出来ないんだから、別の浴衣出してあげれば良かったのに……
と、思いました。

最後のご挨拶は、しっかり優等生でしたが、もう一度幕が上がった時は、半べそで可愛かったです。
がんばったね、お疲れ様。
これからが本当に楽しみな男役ちゃんです(それにしても、もう100期がここまで来たのね……しみじみ)。

さくらちゃん、痩せた?チュチュ、一寸浮いてた様に見えたくらい……。でも、シルエットがキレイでした。んで、あのレースたっぷりのお稽古着を着た時、アバラが浮いて見えましたよ。え?ちゃぴより細いの?がんばったなぁと正直思いました(笑)
前述の通り、原作より脚本通りのキャラ作りをしているので(ちゃぴは、それでもなんとなく原作寄りにしてる気がする)、元気な分「本番に弱い」とか「印象が薄い」とかいう設定に説得力がなくなってましたね。
ペンケースのくんだりなんて、その勢いで告れるんじゃない?って位だったなと(笑)
ま、さくらちゃんのキャラにはこっちの方が合うけど。
てか、芝居上手いから……。
「正直、不安……」の言い方、凄く好きです

後、バレエ普通に上手いです。
盆回ってる時のパドブレ、キレイでした。
お歌は問題なく安心出来るんだけど、やっぱり押しが強い気がする。
しっとり大人の役とか、絶対似合う歌声ですよね。
そう言えば、今回演出が若手の栗田優香先生。
誠二さんと美波の秋祭りの場面の演出が、一寸気になりました。
本公での動線は、シモテ登場からカミテに移動しつつ芝居して、盆が回り出す前にシモテに戻りそこから銀橋へって流れでした。
が、新公では、シモテから出てきた美波が、足踏みしてセンターで止まって、そのままずっと立ち話……。カミテがら空きのまま、銀橋移動しちゃいました。
あの広さを……セットがあるとはいえ奥に背景と書割位だけだし、2人で……それも新公コンビが埋めるのは、タダでさえ難しいのに動きまで制限されて……大変やなぁと思いまして。
なんでああいう演出にしたのか……知りたいです。
演出が違うといえば……。

話しながら立ち上がるタイミングとか、ユイユイを椅子に促す所とか、(ユイユイの)カバンの中身聞く所とか……。
凄く……面白かった。
本役さんのみやるり(美弥るりか)とキャラ変えてきたって思いました。
「あなたは朝一人で起きられません」とユイユイに言われた後のリアクションが、「むぅ……
」って感じで、なんだろう……負けず嫌いが結構立ってる感じがしました(笑)

後、紗良さんに「遺伝子をちょうだい」と言われる所もだいぶ変わってて、動きだけでなくハルカチンったら、紗良さんの事なんとも思ってないやん(むしろ嫌がってる?(笑))って感じに見えました(笑)みやるりは、もうちょい仲良いというか、身内感あった気がします(笑)例えるなら従兄弟の兄ちゃん的な(笑)
ので、結構紗良さんの押しが強く出せてたんじゃないかなと。
那由多が王子を演じるってなったくんだりも、結構……怒ってたというか、「むぅ……」ってして見えました(笑)
大変いいキャラだと思います。……原作に近いかも……。
みやるり系の「プリンシパル」が似合う人だなと思います。
気になったのは滑舌。
なんだろう……セリフが滑るというか……ちょいちょい分かり辛い所がありました。
ここがなんとかなったら、もっと良くなるんじゃないかなと。

白鳥の羽根が……もぉ、肩甲骨から羽根でしたね。
素晴らしかったです。
まぁ……いい感じに大きかったですけど(笑)
じゅりちゃんの紗良さんも、原作に一寸近い感じがしました。
栗田先生のこだわりかなぁ?
彼女も芝居上手いと思います。
「あ、ぱぱ」の絶妙な間が素晴らしかった(笑)
娘役に転向して、これからどういう立ち位置になるのかはわかりませんが……いい感じで伸びそうな予感がしました。

……ええと……皆さんご承知だとは思いますが……私は、れいこちゃん……月城かなと氏のファンです!ですがっ!
水上那由多というキャラクターには、彼(かのんくん)のが合ってると思いました

なぜなら、キラキラ
してるから(笑)

そして、グランバットマンもアラベスクもキレイに上がってたから(笑)
なにより……れいこちゃんは、どうしても「武士」だから(笑)軽めのキラキラが似合わないから……

や。褒め言葉ですけどねっ!
ただ、やっぱりキラキラはあるんだけど、場を埋める存在感はさすがに薄くて……。
バーバリアンのお兄さん達に埋もれてしまってる所がママあったかなと。
私の最大萌えポイントの、「お姫様の魔法のキス」のくんだりは良かったです。
ここもやっぱりさくちゃん・ハルカチンの芝居が違うので、ほほ打たれた那由多の演技も変わってて。可愛かったです。
どうしても、れいこちゃんのお役にやった子は気になってしまうので、ちょいちょい探してしまうかも知れません(笑)

所々ありちゃん仕様で、キャラの感じも似ていて、特に違和感なかったです。
新公にいてるから色々勉強出来て……でも、緊張するって感じでしようかね。
ただ、やっぱり「白鳥の湖」の道化役の振りはありちゃんだからこそだった様で、びっくりする位簡略化されていました……。
ん?振り間違えた?って思ったほど(笑)
でも、白鳥の説明でさくらちゃんと踊ってたのはキレイでした。ぱるくんタッパ(身長)あるから、見栄えがいいなぁと感じました。

やー!私、ありちゃんがこんなにスッとスーツ着こなせると思ってなくて(ファンの方、すみません)マジ背中にときめきそうになりました(笑)前回も、専科様(ヒロさん(一樹千尋))のお役で、主演を後進に譲り、脇を固める勉強をしているありちゃん。
良いと思います。
さすがにこの学年にしてすっかりスターさんですから(雪組のひとこちゃん(永久輝せあ)と同じ位?)、そんなに出番多くないのに、目が行くし笑いも取るし。一寸声が高めだなとは思うけど、ありちゃん比ではだいぶ低いなってるし……本当にいいお勉強になってると思います。
「高野氏グラビアアイドルとスキャンダル」の所で、持ってた新聞紙を怒りに任せて破いて捨てちゃったのは笑えました(笑)
山田さんたち、「あー」とその行方見送りつつ「ぎっくり腰……」って呟いて(笑)
間が良かったです(笑)
と、ここまで書いてなにか抜けてる……と思ったら……。


……何故か……。
印象が普通だったんですよねー。
この子も出来る子なので、上手くない訳ではないんですけど……。印象に残らない……。や、ぽちぽち面白い事(ちゃんこ屋のくんだり、笑えました)もやってたんですけどねぇ。個人的にもオペラ上げてましたし……。
この印象の薄さは、逆に美波やれば(原作のイメージ通りで)良かったかもとか……チラッと思ったりして……

てか、「バレーボールやってて、ポジションセッター」とか……無理ありすぎ……や、本役のくらげ(海乃美月)でも無理ありすぎでしたけど(笑)
設定変えるわけにはいかないでしょうけど……とりあえず、客席で聞き流しましたよ(笑)
くらげは、原作に寄せた役作りだと思います。しつこくれいこちゃんに演って欲しかった……と呟いてる私でも、くらげのユイユイはイメージ通りの「身構えてる女」で文句の付けようがありません。
かれんちゃんは……愛らしくて(美人トレーナーってのも違う気がするわ(笑))、「癒し系女の子」が奮闘してる感じ?
可愛いんだけど……。
多分、かれんちゃん、リアル現代劇ってのに囚われて、「現代の普通の人」を演じようと頑張って……がんばった結果、「普通」過ぎた印象になっちゃったのかな?
一寸残念でした。
次は宝塚的なお話だといいね。
あ、でも、ジャージにバイザーは似合ってましたよダンパのブルードレスのが似合ってたけど……(笑)
ええと。
あっ!後!印象に残ったのは!
野蛮人たちですよ!(←バーバリアンね)
なんか……1人韓流アイドル混じってましたよね?!一瞬、新くん(新斗希矢)がおるっ!て思いましたやん(笑)
本役さんより線が細いのを逆手に取って、いい感じに役作りしてたと思います。
そう言えば……瑞穂先生の教室に、パワーウイングのポスターなかったんですけど、有明さんの社長室のバーバリアンのポスターもなかったですよね?
……新公バージョン作らないんだ……と一寸がっかり(笑)
全体の印象として、本公を踏襲しつつも一寸変えていこうというのが見られて、それは、演出の栗田先生のこだわりなのか、演者一人ひとりの気概なのかわかりませんけど、面白いと思いました。
……女性だからなぁ、色々気になったところを一寸でも緩和出来たらとか思ったのかなと、都合良く解釈してます(笑)
まだまだ先ですけど、東京公演の新公の……OA、楽しみにしたいと思います。