一身上の都合により(あ、体壊したとかではないです)、ブログの更新を止めておりました。

ご心配おかけして申し訳ございませんでした。
お待ちいただいていた皆様には、お詫び申し上げます。

止めていた間のものも、ぼちぼちアップしていきたいと思います。
よろしければ、お付き合い下さいませ。




雪の結晶雪の結晶雪の結晶雪の結晶雪の結晶



今更ながらの雪組新公感想ですみません汗




実は……雪組で、ひとこちゃん(永久輝せあ)が主演していない新公を初めて観ました(笑)
ま、そんなに新公観てないですけど(笑)


なので、色々新鮮でした。



あやなちゃん(綾凰華)は、組替え直後の新公主演。
個人的に雪組に来たらいいのにと思っていたので、本当に来てくれて嬉しかったし、やっぱり似合ってるなぁと感じました。
登場場面の、せり上がりしつつソロ歌がめっちゃビブラート効いてて苦笑緊張が伝わってきました(笑)やっぱりねー、だってだいもん(望海風斗)の歌だもんねぇ。
でも、伸びやかな歌声で、心地いいなぁと感じました。
あやなちゃんらしい、実直な優しい青年……若くて、一生懸命で、夢と理想は高いんだけど、やればやる程下手打ってしまう不器用なロベスピエールでした。
だいもんは、段々病んで来てるって印象受けたけど、あやなちゃんは、考えすぎて変な所に着地するって感じかな(笑)
本当にオペラ(グラス)を忘れたのが口惜しい……細かい表情が見えなかったので、見えたらもっと感動出来たんだろうなぁと。

そんな細かい所見えづらい状況ででも、マリー=アンヌを送り届ける所での、彼女を意識し始める様子とか、橋で再会した時の嬉しそうな拗ねてるようなそんな微妙な感じとか。
自分で布いた恐怖政治に自信がなくて、恐ろしい幻の中にいた彼女が救いだと思ったのに、その彼女にすら刃を向けられる……そしてそれが現実だったと知った時の、驚愕と、絶望……とか、捕えられたマリー=アンヌを追おうとして、情けなく転ぶ姿に、彼の弱さがとても出てた所とか。

若いというか、繊細というか……。

言い方違うかもですけど可愛かった(笑)

どーしよーもない奴なんだけど……理想しか言えなくて、現実見られない奴なんだけど……たまらなく可愛い(笑)
「後は、私がなんとかしてあげる。あんたは好きなことしな」って言ってしまいそう(笑)

そんなロベスピエールでした。

だから、心が折れてしまって「自分の死を望む」と言った時の絶望ったら……。

可哀想で、可哀想で……。

ラストの牢獄でのやり取りもね、多分本公よりエコーかかってたと思うんだけど、そのエコーの効き具合がここには2人しかいない感がとても出てて……色々可哀想で……(指田)珠子先生、いい演出です。

で、その最後、マリー=アンヌの背中押し出してあげて、自らは断頭台に向かう所が……なんか……貴公子に見えたわ(笑)や、ロベちゃんだから「貴公子」に見えたらダメなのかも知れないけど、後の歴史に悪名残して、夢を追い求めて失敗した人だけど、その夢に誇りと滅私の心を持っていたと思える後ろ姿に、そんな品を感じたのかもしれません。

良かったよー、あやなちゃん!




じゅんはな(潤花)は、ええときーちゃん(真彩希帆)完コピでびっくりした。声のトーンとかスピードとか、抑揚とか……。
今回の新公では、男役だけでなく娘役も今までメインキャラやってた子が脇に回った感じだったんで、じゅんはなちゃんもそれでの抜擢かなとフツーに感じていたんだけど、やー……歌唱力だな……と思いました。
今回の作品は、歌えないとしんどいだろうし、だいもんもきーちゃんもめっちゃ歌えるから……及ばずとも……な水準は欲しいから(観ている側的にも)……。
頑張ってたと思います。高音、めっちゃ高いやんっ!びっくり(きーちゃん、よう出すなぁ)と改めて感じたところが何ヶ所かありましたけど(笑)

娘役には難しい殺陣も、頑張ってたと思います。
ダガー二刀流なんて、(四之森)蒼紫さまじゃあるまいし(笑)めっちゃしんどかったと思いますけど、良かった。
一寸マントには手こずってたけど苦笑

ロベスピエールに出会って、段々惹かれていく感じはていねいだったと思います。

ただ、やっぱり前述の通り完コピな印象でしたので、じゅんはなちゃんの個性とかは感じられず……一寸残念。

ま、歌える若手娘役って認識出来たのは良かったかな。

で。
なんか……拵えが……一寸厳しかったかな。特にヅラ……当日はなにせ見えてなかったのでアレでしたけど、タカニュ見てびっくりした。ヅラ、でかくね?髪のボリュームがありすぎて、なんやめっちゃ頭デカイ人に見えました。や、本当に遠目ではそんなに感じなかったんだけど。
後、お化粧が……がんばろう!せっかく可愛いのに……老けて見えたよ?もったいないなぁと感じました。
で、ドレス。
え?じゅんはなちゃんときーちゃんってそんなに体型違うの?
1789で、オランプ・わかば(早乙女わかば)が着ていたヤツですね。※ごめんなさい。きーちゃんもお衣装替えで着てました。ドレスは、そのままだったと思います。
これも可愛いけど。

これから益々活躍するんだろうから、色々頑張って欲しいと思います。



叶くん(叶ゆうり)っ!新公最高学年で二番手!……まちくん(真地佑果)もそうだったなぁとかうっすら思いつつ。
私個人的には、本当に嬉しかった泣
タッパ(身長)的にも目立つし、存在感が下級生時代から際立っていて(なんせ研4でマフィアボス役)、芝居心はあるし、歌も上手いし……。
決して路線ってイメージではないけど(ファンの方々ごめんなさい)、雪組の重要なバイプレーヤーになってもらわなきゃな人材だから。

観ていて、「あー、こんな役似合ってるわー」と感じました。豪快な感じがめっちゃ出てるし、ロベスピエールに対する友情が濃い……。
なんだろう……本公ではロベスピエールとダントンとデムーランって思いの強さが同じに感じられたんだけど、新公ではロベスピエールから二人への思いより、2人からロベスピエールへの思いが強い気がしました。
ま、ダントンったら、ロベちゃんめっちゃ好きやん´艸`*って感じです(笑)
あ、サン=ジュストとは違う「好き」ですけど(笑)

やっぱり本公と同じく、ロベスピエールとサシで話す場面から断頭台に行くまでのくんだりは、本当に涙無しでは観られなくて。
あやなちゃんと、本当に真剣勝負だったなと感じました。
あぁ……オペラで観たかった……ガクリ



ひとこちゃん(永久輝せあ)は。本当に……声聞いてなんか安心しました汗
しみじみ「あー、これが新公主演経験者の余裕……」と感じました(笑)
役での居方から、声のトーン、間のとり方、さり気ない動きまで、いちいち余裕を感じて……。
あやなちゃんに主演をさせるというのも重要な事だったかもですけど、新公主演経験者の永久輝せあが、専科・沙央くらまの役をやるというのも、重要な事だったなと感じました。

で、コマもたいがい気の優しいキャラにしてましたけど、ひとこちゃんのデムーランは、もうひとつ優しい……一寸頼んないくらいで(笑)
でも、ルノーさん・まおとくん(ゆめ真音)がサン=ジュスト・しゅわっち(諏訪さき)や公安委員に連れていかれる所は、なんか……(はっきり観えなかったけど)ふるふるしながら憤ってた感じがします(笑)

嫁のリュシル・ひまり(野々花ひまり)に結構でれでれな感じを受けました(笑)
可愛い奴め(笑)

ダントン・叶くんと同じく、最期のくんだりは泣けました。



しゅわっち(諏訪さき)も、安心な人ですよね。歌も上手いし、芝居も出来るし……。あーさ(朝美絢)の組替え(後の大劇)最初のお役、サン=ジュストに起用したのは、いいキャスティングだったと思います。
とりわけロベスピエールに心酔して、うっとりしてるのがわかる辺りが……上手いと感じました。
なんか……「恋してる?」って位のうっとり具合に見えました。
ので、初めて話をする場面で、ダントンの悪口を注意された時も、「まずい事言った」って感じではなく「叱られちゃった♥」な感じに見えました。
後に、ダントン追い落としてロベスピエールが立って、その腹心の部下になったサン=ジュストの得意気な事ったら……。腹立つわぁ……って思いました(笑)
なんか、でも、仕事出来そうやなと思います(笑)



たわし(陽向春樹)のタレーランは、最初誰がやってるかわからなくて(顔が見えなかったからね水)、はっちさん(夏美よう)的な、枯れた……でもちろちろおき火みたいな野心が見え隠れする老獪さは薄いけど、落ち着いたオジサマ(一癖も二癖もありそうだけど)な雰囲気がよく出ていて……「誰、この上手い子は?」と思ったらたわしだったというね……。
たわしの一番いい所は、「声」だと感じました。滑舌と発声がとにかくいい!
ので、客席にしっかり思いとか感情が届いてくる。
そして、やっぱり新公で大きいお役経験者だからか芝居に余裕があるので、ひとこちゃんと同じく専科のお役が回って来たのが必然だったかなと。
新公、もう少しあるから色々なお役演じて、幅の広い役者になって雪組盛り立てて欲しいなと思う人です。



ちるちる(彩みちる)にみとさん(梨花ますみ)のお役が回ったと知った時はまぁ、びっくりしました汗新公のみならず別箱ヒロインが組長のお役だなんて……近々トップ娘役になるとかならアレですけど……。
まぁ、今回の配役意図が予想通り(歌唱力重視、路線スター候補増員)なら、これも当然かな。
とはいえ、あんな可愛いちるちるなのに、おばちゃんに見えたからびっくりですよ。
「可愛い」おばちゃんでしたけどね(笑)
そういえば、新公では新聞売りのダヴィド・しゅわっちのお役がなくなって、ルノー夫妻が新聞売ってました。ので、結構出番が増えてましたね。良かった苦笑


まおとくん(ゆめ真音)は、一寸若目のルノーさんでした。でも、それが「革命に命を懸けている若者たち」と一緒になって戦っている(だから新聞を自ら売りに出てる)って感じに見えたので、良かったなと思いました。
サン=ジュストに連行される所、覚悟が決まってて良かった。
残される嫁の事、心配だったろうね。



りさちゃん(星南のぞみ)……。
いやー、別の意味でびっくりしました。
本役が……男役の翔くん(彩凪翔)が演じる程、インパクトの強いロラン夫人を、どちらかと言うと少女系キャラのりさちゃんにキャスティングするだなんて……と……。
これも、今まで新公主演クラス経験者外しの一環なの?と思いましたけど……正直、一番心配でしたがっかり
で、やっぱり「厳しいな」と言うのが率直な感想です。
だって、可愛いんだもの(笑)まぁ、ルノー夫人やるよりマシだろうけど……。
とてもあの男ども手玉に取ってるようには見えなかったですわ。

あ、ダントンがロラン夫人のサロンに行った場面……の直前、下手のカーテン前から出てきた時、りさちゃん半身出た途端引っ込んでしまって一人置いてきぼりにされてた(笑)頑張ってアドリブ言ったけど、客席笑っちゃいましたね。残念。
それにしてもりさちゃん、なにがあったんだろう?

でも、銀橋でタレーランに「私、もう我慢できそうにありませんわ」って言ってたのは、色っぽかったです(笑)
翔くんに合わせたドレスの丈と同じ様に、これからこういう大人の女が身の丈に合う様に、いっぱい頑張って欲しいと思います。
本当に……頼むよぉ……。


あがちん(縣千)は、ひとこちゃんのル・バ役。
なんだろう……あがちんに対しても「適材適所」な印象ありました。
楽そう?……や、手を抜いてるとかではなくて、伸び伸び演じてる感じがしたので。
抜擢で注目されて、それこそあっぷあっぷしていた印象があるので(幕末とか、るろ剣とか)、これ位(っていったら失礼だけど)のウエイトのお役の方がやりやすかったんじゃないかなと。

急にバッと上げないで、ゆっくり育てたらいいと思いますよ。
幸い、慌てて仕上げなくても上に沢山いらっしゃるんだから。



主だったキャストを……あっ!そう!きーちゃん(真彩希帆)ハート②まさか出るとは思ってなくて(だってお披露目だし)出だしの場面は見落としたんですけど(笑)、鳥売りと、サンキュロット女をしていてびっくりしました!
てか、……なんて芝居心のある子なんだろう……。
やー、うっかりしたら舞台端にいる鳥売りに注目しちゃう位……(笑)
あ、違いますよ?目立つ演技して(芝居を)クラッシュしてる訳ではないですよ。控えめに芝居してるのが、いいんですよ(私はやっぱり脇役好き)。
後、「国民衛兵」(笑)ごめんなさい、これも見落としたわ(笑)まさかの男役だから(笑)



最後は、ひとこちゃんが長でご挨拶してあやなちゃんに。
ひとこちゃんって、本当にしっかりしたご挨拶するから本当に好きなんだけど、しみじみ「あー、長の期なんだーほろり」と寂しさも感じました。
あやなちゃんも、本当に立派なご挨拶でこれから益々楽しみだなぁと思ってたんですけどね。
カテコがね、ポンコツで(笑)
自分が話さないといけないと言うのに暫く気付かずに、同期たちに「はよ出ろ」的な合図をされて「わたしかっ?!」と慌てて一歩出たものの、何話していいか分からずに、周りをヒヤヒヤさせて、客席を暖かい笑いに溢れさせました(笑)
あぁ……ちえ(柚希礼音)思い出す……ガクリ……と思ったら、そうだ、彼女(あやなちゃん)たら、星組出身だよ苦笑……こんなとこ受け継がなくてもええのに……と、ほろりとした元星担のイナバ……(笑)


本当に、良かった。
本当に難しい脚本だし、重たいし、切ないし、若い人たちでこれをこなすのは大変だったろうと思います。
でも、みんなめっちゃ頑張ってたと思います。

東京では、もうひと回りもふた周りも良くなるんだろうなぁと思うと、ワクワクします。


本当に、私……雪組を2番になんて出来ません!
そう感じた新人公演だったと思います。