ムラの楽以降、ある意味めっちゃ努力して東京に行かなかったので(有難いお誘いを蹴りたくった、不義理なイナバ)、大千秋楽ライビュは、久々の観劇で、本当に待ち遠しかったんですけど……。
ワクワク興奮した3時間はあっという間で……すっかりロスっております……。
本当に……たまきち(珠城りょう)率いる月組のパワーはすごかった。
これ程、三銃士がピッタリはまる布陣はないだろうと言う程に、組の体制と作品が合っていました。。
もちろん、キャストそれぞれは苦労してこの「ぴったり」なキャラを構築したと思うけど……。
正直、もうこれ以上のキャストはなかろうと、本気で思っているほどです。
ライビュは、どうしても本筋に関係ある人を(カメラで)追い勝ちなので、ご贔屓のめっちゃコアな所とか見られないのが切ないんですけど、逆にご贔屓追っかけて見落としていた(笑)本筋のキャラをちゃんと見られるんですよね(笑)
おかげさまで(笑)、あんたらどんだけ深化するねんっ!と目を見張りました。
ムラの公演でも、初日から本当にしっかり役作りがされていて絶対的にお稽古日数が足らなかったはずなのに素晴らしい演技を観せてくれていましたけど。
東京楽は、その上を行っていました。なんというか……。ムラで完成されているにも関わらず、それがまだ段取り芝居に思える程に……深化して進化しておりましたっ!
計算とかではない、役としての本能(笑)で、考え話し、行動していたと感じました。
誰も、どれも、嘘がないそう感じる生き方を、みんながしていたと……。
特に一番そう感じたのは、コマ(沙央くらま)演じるモンパンシエ。
ムラよりも、ダルタニアン(たまきち)が剣術師範として王宮に来た時の「ま、いい男」の立ち位置が、ぐっとダルタニアン寄りになっていたり、ルイ(ちゃぴ・愛希れいか)に抱きつくところの「怖がらなくてもいいのよ。~」や、「確かめさせて頂きたいわー」の手の動きがやたらリアルだったり、女と分かってからの「訴えます!」に怒りが入ったりで、賑やかし的な記号として(存在して)いるキャラだけでなく、作品の中でキャラとして生きている!と感じました。
なんというか……「多分、こうだろうな」と感じていた(受け取っていた)行間の気持ちが、「あ、こう聞こえる」と、確信できたというか……。
セリフにない感情が、手に取るようにわかる芝居になっていました。
だから、この場面、一寸可哀想でした。
「くたばれ!マザラン!」って、そりゃ怒鳴り散らすわよって(笑)
でも、この人のいい所は「悪いことも引きずらない」って事で(笑)
ま、ルイが王でなかったら、好きになっていたかどうか怪しいところだけど(笑)
一応、失恋した……ルイに騙されていたと言う事に腹を立てていたはずなのに、怒りの矛先は自分を軟禁したマザランファミリーの人間に向いて(笑)
銃士隊のイケメン達に助け出されて、すっかりご機嫌が治って、結果ルイの為に剣まで奮って(や、ただ単にマザランファミリーに一矢報いたかったのかな)(笑)
最後には、アラミス(みやるり・美弥るりか)追っかけてるし(笑)
なんていうか……この作品って、コメディーだし史実とは違う所沢山あるから、色々真剣に突っ込むとアレな所が沢山あるので(笑)、役者としても、若干ライトな役作りをしないと、辻褄が合わない所もあると思う。
その辺りの塩梅が、絶妙なんですよ。
最初から絶妙だったんですよ、でも楽は、その「塩梅」が、あとひとつまみ入れたら塩っぱくなる、MAX手前の美味しい加減まで、持ってきていたと感じまして。
初日辺りは、今から考えたら(美味しいけど)もう3つまみ位入れられたかも……と。
そんな印象でした。
退団発表もあって、……わざわざ出してるつもり無いかもですけど、「出せるもの全部出した」って印象を受けました。
ちゃぴ・ルイも、「(身代わりだけど)王として」と「恋を知ってしまった女の子として」の揺らぎが、際立ってました。
めちゃくちゃ正しい、少女マンガのヒロインって感じですね。
ママ・アンヌさま(とーかちん・憧花ゆりの)との前半のやり取りは、めっちゃ確執感じました。
お互いめっちゃギクシャクしてるの。
正直、ムラで観た時はそんなに感じなかったので、結構言い合いっぽいけど、仲良いんだよねって思った位だったんですけど。
後半、本当のルイ(ジョルジュ)が現れて、アンヌさまがそれとわかって、ルイーズの恋心が本物でダルタニアンは娘を任せるに足る男性だとわかって、お守りのペンダントを2人に持たせてルイーズを抱きしめる一連の流れがね……。
2人の気持ちが、ゆるゆると解れていくのがわかるのよ……

結構アンヌさま、最初から涙流してはって……釣られて涙腺ゆるくなってしまって……。
親心なんてね、親にならないと分からないもんじゃないですか。ルイーズは、この段階でわかって幸せですよね(笑)そんな風に感じました。
話し前後しまくりで申し訳ございません

王宮での、ダルタニアンのお辞儀を見て「前後のシャンジュマン!」ってはしゃぐ所も、私が見た中で一番喜々としてました。「太陽のポーズからの……」とか言っていたような……(笑)
この王様、バレエの事しか頭にないじゃんって思うよねぇ(笑)
酒場の場面での、ベルナルドの「お前の彼女か?」から、ダルタニアンの「今出会ったばかりだ」のやりとりの間、ルイーズが「彼女だって言って!」「口裏合わせて!」とアピールしてるの……ムラではそこまでなかったですよね?「ヤバッ!(ベルナルドは気付く)」って顔伏せた位で。
嘘がつけない(てか、ルイーズのアピール全く分かってない)ダルタニアンが、さらっと「今出会ったばかりだ」と言ってしまって「もぉぉぉ~
」となってるその声が、マイクに拾われてて(笑)

めっちゃ可愛かったですよ。
楽の壁ドンは、「どうぅぅぅ~ん」でしたね(笑)一寸やりすぎ感ありましたけど、SE(効果音)決めたのは、イケコ(小池修一郎先生)だそうなので、いいんですかね……(笑)
あの音って、つまりはルイが女の子として目覚めた(恋に落ちた)音ですよね(笑)私的には、「ドォォンッ!」って劇場が揺れた?って位の奴が好みです(笑)
ダルタニアンに正体ばらして、気絶した彼を起こす所も、マイクにやたら入ってて「ダルタニアン!」「しっかりして!」「よいしょっ!」とか、可愛かったんですけど……東京から(ダルタニアンを)気付かせる為に引っぱたくのが増えたとは聞いていたんですけど……叩いてましたね(笑)
ルイーズの張り手位じゃ、そよ風程にも感じてないんじゃないの?なダルタニアンのリアクションもたまりませんでした(笑)
他キャストにしても、アドリブが……このめっちゃ計算され尽くした脚本に、あえて突っ込む(入れる)……アドリブが、大変素晴らしかった

……笑いをとるというか、キャラとして(アドリブ)言ったらウケた。位めっちゃ正しいアドリブをかました、リュリのやす(佳城葵)と、付き合ってあげたアトスのとしくん(宇月颯)。
リュリは、「(アラミスの言うところの)そっちの方」なので、元々アトスに目が行っていて。
ムラでも変装したアトスに「タイプ♥」って、多分途中から加わったセリフ(アドリブ)を言い続けていたけど。
それを言われ始めたアトスは、ずっと逃げていた(ハケるきっかけにしていた)と記憶していたんだけど、まさか「知ってる」って返すとは思わなかった(笑)
これもねぇ、アトスなら言いそう(笑)あっ!そっちの方になるとは思わないけど、アトスはそういう躱し方しそうって(笑)
……ライビュでは全く映りませんでしたけど、この2人、ラストでなんか面白い事があったそうですね(笑)
で、そんなアドリブですっ!って奴でなくてただ単にマイクが拾ってしまった言葉に一寸「おおう!」と感嘆したんです。
ルイの所でいくつか書きましたが……。
ラストのダルタニアン×ベルナルド戦。
大詰めにれいこちゃん(月城かなと)演じるベルナルドが、部下のロベール(からん・千海華蘭)
に「レイピアを貸せ」と言うところで、ルイーズ・ちゃぴが、「卑怯なっ!」って言ってるんですよね。
セリフやアドリブとして発してる感じでなくて、でも、「マイクに拾われない程度に」と、声を落としている訳でなく、全く普通に口から出た感情(言葉)に聞こえまして……。
あー、ルイーズならそう言うよなーと、思いました。なんなら「あなたのそういう所が嫌いよ!」位ベルナルドに言いそう(笑)
あ、護衛隊のロベールの「クロード!」ってアドリブも、しっかりセリフ級にマイク拾ってましたね(笑)めっちゃ親友みたいでした(笑)
セリフにまでなっていない、なんというか……吐息的な……「はっ!」とか「あっ!」とかそんなものも、本当に今初めて目にした出来事感凄くて……。
いちいち感動しました。
ダルタニアンが、ベルナルドに勝ってルイーズに走りよってキスする直前に、「あぁ……」みたいな安堵の吐息がね、聞こえたんですよ(笑)
座ってなかったら、絶対腰抜けてましたよ、私(笑)
違うねん、ムラでもあったの!ちゃんとこういうリアクションは!でも!違うねん~!
ごめんなさい、本当に深化したとしか書きようない……

……めちゃくちゃ途中なんですけど……。
長くなりそうなので、一旦切らせていただきます……
