
と……とりあえず。
ひっさしぶりに、テーマを箱書き(懐かしい……)にしてみました。
色々順番飛んで、おおよそレポとは言えないシロモノになってしまいました……

感想箇条書と思って下さいませ

とにかくねぇ……凄すぎて、楽しすぎて、どっから書いていいか分からないんですよ!
(観劇前の)るろ剣の時のワクワクと、(観劇後の)前田慶次の時のコーフン思い出します。
くどいけど言いますよ。
今のうちに行ける日はチケット抑えましょう!
観ないと絶対損をしますよ!
で。
〇イケコ(小池修一郎先生)の脚本力。
ですよ。
遅筆だなんだといっても、(少々のツッコミどころさえねじ伏せて)ラストシーンには感動させるあの力量!
わかってましたよ。ええ。結局面白いホン(脚本)出してくるから、みんなジリジリしながらも待ってるんですよね。劇団上層部であろうと、スタッフであろうと、スポンサーであろうと、客であろうと(笑)
今の宝塚……いや、日本ミュージカル界でイケコに並ぶ人は少ないと思いますわ。……や、外部の方、あんまし知らないけど(笑)
本当に、腹立つくらい天才だと思います。
それは、話の流れであったり、キャスティングであったり、テンポであったり……様々な要素があるんだけど。
今回は、原作あるとはいえ、ほぼオリジナルのホンで、手塚治虫先生へのオマージュがあったりして(まさかと思ってたら、本当にそうだったってね(笑))、言うなれば、ちぎ(早霧せいな)のお披露目公演「ルパン三世」的な、「宝塚バージョンの三銃士」なんだけど。
めっちゃ上手いこと「史実」と「オリジナル」混ぜて……それでちゃんと「痛快アクションコメディーロマネスク」に仕上げてるって所が……本当に素晴らしい。
……すみません、なんか色々書きたいんですけど、今回は、ネタバレしてはいけないと思ってしまったので……ストーリー的な事はめっちゃ抽象的な事しか書けなくて……。
とにかく、原作ファン(と言うには語弊があるけど)として、泣けてくるほど良かった!素晴らしい脚本でした!
〇イケコの演出力。
そして、演出の素晴らしさですよ

イケコの一番凄いところは、「劇空間全てを使いこなせる力」だと思います。
信じられない位にテンポ良く場転(場面転換)して、観ている人の集中力を切らさない。
……暗転……あるんですよ?カーテンだって使うんですよ?それでもそれを有効に使う術を知ってるんですよ。
むしろ、かえってワクワクする。
その塩梅……と言うんでしょうか……本当に絶妙だと思います。
あ。パターン化されてるものもありますけどね(笑)
今回本当に先生自身もお書きになられてましたけど(笑)スタッフさんの全力のフォローがなければ初日の幕は上がらなかったかも知れませんね(笑)
音楽の太田(健)先生。音楽指揮の佐々田(愛一郎)先生。お衣装の有村(淳)先生。装置の大橋(泰弘)先生。殺陣の栗原(直樹)先生、浅井(星光)先生、新美(智士)先生。
サウンドプログラマーの上田(秀夫)先生。
そして。演出助手の生田(大和)先生。
素晴らしい!
本当に素晴らしい、多分最強の布陣。
映画とかだったら「小池組」とかいうのかな(笑)
イケコがなにを求めてどうしたいか、分かっててすぐ動けるスタッフに支えられて……この作品が仕上がったのだと思うと……本当に感動する。
先生お1人ずつの、仕事ぶりへの感想を書きたい位ですよ。
ですが、今回は殺陣だけ……。
〇レイピアという武器の殺陣。
今回、「アクション・ロマネスク」と銘打っているだけあって、殺陣が重要視されています。
ここ数年(?)宝塚の殺陣のレベルは大変上がってきています。
個人的に、洋物(素手含む)の殺陣は星組、日本刀は雪組。と思っていたんですけど、それでも昔はそんなにレベルの高いテ(殺陣の手順というか、振り?)は付けられてなくて。
芯(主役、殺陣の中心になる人)はともかく、絡み(芯に対する敵・モブ)のリアクションに至っては、指導すら入ってないんじゃないかとすら思っていました(後に、その心配が本当だったと知る事になるんですけどね)。
それがだいぶ良くなったと思ったのが、素手のは星組の「愛と青春の旅だち」、洋物では「スカーレットピンパーネル」。和物では「るろうに剣心」からなんですよね。
「愛と青春の旅だち」の殺陣はJAC(現ジャパンアクションエンタープライズ)の金田治先生。
そして「スカピン」は、栗原先生。
「るろ剣」は、栗原先生と、森大先生。
今までの所謂「歌舞伎調」の殺陣とは一線を画した「リアルな殺陣」が出来てきた時期だったと思うんです。
生徒それぞれの身体能力も、上がってきていた……というか、マジ女子ですか?的な方もちらほらいらっしゃいましたねぇ(笑)
で、今回です。
初日こそもたつく場面もありましたけれど、レイピアという武器を、嘘なく正しく、そして美しく使って素晴らしい殺陣を見せてくれたと思います。本当に、先生方のご指導の賜物だと感じます。
持ち方、構え方、戦い方、仕舞い方、全て美しかった。
前代のイメージで、アイドル系の組だと思っていた月組ですが、今回の事でかなり骨太なイメージになりました。
殺陣……大好きなんで……得意とする組が増えるのは本当に嬉しいです。
〇月組のチームワークの良さ
トップスターのたまきち(珠城りょう)は、まだ研10。上級生スターが沢山いて、上からも下からも支えて引っ張って貰える幸せなトップさんだと思います。その上、相手役は気心知れた一期下さん。その上彼女……ちゃぴ(愛希れいか)は、トップ娘役としてのキャリアがあるので、心配要らない……むしろ頼れる相手役さんだし。
そしてなにより、たまきちは生え抜きトップスターだから。組子全員(組替えで来た人はアレだけど)小さい頃から知ってる上級生、ずっと支えてくれてる下級生。そんな人達の、「この人をトップ(頂点)として結束するぞ」的な……覚悟や愛や……そんなものが、作品自体の流れと相まって物凄くストレートに感じれて。
いい組だなと、しみじみ思いました。
〇キャストの妙!
今回、「これはミスキャスだろう!」ってのが全くなかったんですよねー。
記者発表の時、キャスト見て仰け反りましたもの。イメージぴったりで!
まぁ、そもそもたまきちが、ダルタニアンってだけでテンション上がりましたけど(笑)
みやるり(美弥るりか)のアラミス、としくん(宇月颯)のアトス
、ありちゃん(暁千星)のポルトスは、手を打って喜びました(笑)

たまきちは、前述の通り若いトップさんだから、完璧に自分で仕切るってキャラでなく、「上に頼れる人たちがいて、それを意識しつつ自由に頑張る」というか……自分でやるんだけど、いいとか悪いとか……意見を言ってくれる上の立場の人がいるというキャラのがリアルだし、似合ってると思ったし、なんと言っても、純朴で真っ直ぐで、頑張り屋さんなんて、たまきちの事言ってんのかダルタニアンの事言ってんのかわからない位(笑)本当にぴったりでした。
そうそう、初日、3号ゼリ上げたセットに上がる時、見事に蹴つまづいて、両手付くほどにコケたのも前しか見てないダルタニアンらしくて、愛おしかったです

みやるりは……どうした、みやるり……本領発揮か……
って感じですよね。

昔から(星組時代から)みやるりって、すずみん(涼紫央)系スターだなぁと思っていたのですが(仲良しだったし、ファッションの師弟関係だし(笑))、今回、本当にしみじみ感じました。めっちゃ似てる。「世紀の色男」という看板に偽りなし!っていう姿形、僧衣であっても溢れる色気、それでいて品がある所作(笑)
茶目っ気もあって、世のご婦人方だけでなく隊のみんなに愛されてるんだろうなぁと……。
「オーシャンズ11」の時のすずみんを何度も思い出しました。
そして何より!紫が似合う!(笑)
個人的に、すずみんの退団以来、各組をさ迷って(笑)まさかここで彼女の系譜を感じる事になろうとは……。
すずみんよりもっと上に……そう願わずにはいられませんね。
で、以前にも書きましたけど、アトスをてっきりれいこちゃん(月城かなと)が演ると思ってたので(だって好きなんだもの←個人的すぎ)、びっくりしましたけど、としくんのあの「大人の色気と漢気ダダ漏れ」な姿見せられたら……平伏するしかないでしょう(笑)
実際舞台に立つと、思ったより若めに設定してるかな?と思いましたが、立場的にも言動も他の三人より大人でした。
主人公の良き相談相手、お兄ちゃんキャラですね(でも、アホするところは全力で(笑))。
ポルトスは、本当はもっとゴツイ「脳まで筋肉」な人なイメージだけど、結構ありちゃん、的を射た役作りをしている……ちゃんとマッチョだし(笑)
なにより。「愛されキャラ」だった(笑)
原作でも、なんか本当にどーしよーもない飲んだくれなのに、世話を焼きたがる人がいるってキャラなんだよね。
ま、今回は女性っ気全くないし、寄ってくるのは子供たち(らしい)だし、多分一番彼を可愛がっているのは銃士隊の面々だと思うけど(笑)
殺陣が……むしろ左之助(相楽左之助@るろ剣)寄りってのも、愛おしい……(笑)
ちゃぴの太陽王は、本当に完璧な男役でした。
ずっと下級生の頃にやっていただけなのに……身に付いてるのねぇ……。昔の男役ちゃん時代はやっぱり「可愛かった」ですけど、ちゃんと男の子(20才設定)になっていたのが本当に凄い。脱帽ものです。
映像で色々出てるから、いいと思うんだけど……ちゃぴの事書いたらだいぶネタバレになるので……あまり書かない方がいいかな……。
でも、ちぎみゆの次は、たまちゃぴだな!って位萌えたとだけは書いておきます(笑)
今回女役のコマ(沙央くらま)の、モンパンシェ公爵夫人は、記者発表の時のイメージと全く違いました(笑)
あー、まだ書けてなかったのか……わざとなのか……お稽古過程で変わったのか……(笑)
何れにしても、とことん魅力的であることには変わりないですけどねー

あ、意外だったのが、フィナーレナンバーでも女役だったって事。
たまきちと銀橋で色っぽく絡むところなんて……鼻血ものでした(笑)
びっくりしたのはくらげ(海乃美月)。
やー、本気で上手いわ!いいキャラになってました、マリア・テレサ。
あの頭飾り……カツラ?有名な絵画(ペラスケスケ作「王女マリア・テレサ」)を見本にしたのね。ルイも絵画(「夜のバレエ」のお衣装画?探したけど作者分かんなかった)のお衣装だし、なんか……こんな拘り、面白い。
シモン(紫門ゆりや)のフィリップは、マザラン枢機卿の甥で、れいこちゃんのお兄さん。
……この人も……絶対当て書き(笑)や……シモンが三枚目だとは言いませんけどね(笑)
残念なキザ男で……(笑)
そういえば、枢機卿の隠し子たちと思っていた甥姪たち。全員兄妹設定だったけど、「甥姪」を通してました。説明を割愛したのか、元から「隠し子設定」はしていなかったのか……。
後、風間柚乃くん!
素晴らしい!えっとねー、男らしい!(笑)これから楽しみですね。
彼もネタバレに……

そしてっ!
お待たせしました(笑)
れいこちゃんのベルナルドっ!
……本当に……本当に……。
美味しいにも程があるっ!







よもや組替え一発目から、こんな美味しいお役に当たるだなんてっ!アトスじゃなかったと分かった時のショックはどこへやらイケコ~!ありがとうございます~!
れいこちゃんの過去のお役で例えるなら、蒼紫さま(@るろ剣)とマリオ(@ローマ)を足して二で割った感じですかね(笑)
悪役だけど、憎めないし結構真面目(?)……とゆーか真っ直ぐな人だと思うし、なんといってもだいぶ可愛い





蒼紫さまよろしく、四人の部下従えて立ってる姿なんて……蒼紫さま再来!
とばかりに、拝んでしまいたいくらい(笑)だし、殺陣は、序盤に対銃士隊戦の激し目のと、終盤にも対ダルタニアン戦のめっちゃ派手なのあって、洋剣の扱い、頑張ったなぁとほろりとする位格好よくて……。

あんなに男前で……。
あんなにシュッとしてて……。
あんなに黒が似合うのに……(笑)
中身が……マリオ……(笑)
彼も色々書き出すとネタバレしかねないので、ここいらで止めておこうと思います(笑)
とっても長くなってしまいました。
続きは、②で……!