
公演も終盤に差し掛かった今日、やっと観る事が出来ました。
星組「スカーレット・ピンパーネル」。
もぉ、初演が思い出されて……私、パーシーとマルグリットの結婚式の場面から泣き通し……

「初演でここは誰がどうしてた」とか、「あの時あんなお役だったのに、今もぉこんな立派なお役してるし」とか、思い始めたら止まらなくて……。
ベに(紅ゆずる)のパーシーはもちろん、1番しみじみしたのは、みっき(天寿光希)のフォークス。
すずみん(涼紫央)と重なって……。
どの場面も、いちいち泣けてきて……

2人だけじゃなく、みんなとても初演をリスペクトしてる様に感じました。
役者として、自分なりの役作りをしているけど、そのキャラの向こうに初演の演者(が構築したキャラ)が見えるんです。
発展系?進化系?
ぴったりな言葉が見つからないのですが……そんな感じ。
ちょこちょこセリフや演出も変わって、よりシャープになった印象で。
ベには、ほんとに丁寧にキャラを作っていて、心の動きが分かるというか……喜怒哀楽が手に取るように分かる……とはいえ、パーシー的に見せてはいけない所もあるから、ほんの一瞬だったりするんだけど、観客が見落とさない位にはタメてて(笑)本当に凄い!
アドリブも面白いんだけど、トラブルがあっても、それを「トラブル」として終わらせない……笑いに持っていく(そして好印象にする)手腕。凄い!
お歌も本当に頑張って。私の好きな初期の素直な歌い方に戻った様で、とても聞きやすく、丁寧に歌ってたと思います。
本当に良いトップになられましたー。
本当に嬉しいよぉ。
まこっちゃん(礼真琴)のショーヴランは、若かった。ちえ(柚希礼音)も大概若いなぁと思ったんだけど、今回3人(パーシー、マルグリット、ショーヴラン)が若くなってて(見えて)、面白かったです。マルグリットが「ひとかけらの勇気」歌ってる時の下手のボックス席のまこっちゃんが良かった。なかなか可愛いなぁと。マルグリットの事、本当に好きなのねって思って。
殺陣、良かったです(笑)
海ちゃん(七海ひろき)のロベちゃん(ロベスピエール)も、インテリっぽくて理想だけが先走ってる感じが良かった。
本当に初演、再演とは違うキャラになりましたね。
1789とかそれこそルパン三世(の出だし)のイメージのが近い位。
一寸話逸れるけど、これからの宝塚の「フランス革命もの」の主役は、アントワネットでもオスカルでもフェルゼンでもなく、ロベスピエールになるんじゃないかなとさえ思います。
ま。それはいいとして。
くらっち(有沙瞳)、星組デビューおめでとう~

いやー、可愛かった。
せおっち(瀬央ゆりあ)との並びも良かった。
せおっち、本当にくらっちをよろしくねぇ~。
お衣装が、ねねちゃん(夢咲ねね)のままだったから、お裾と襟に体型差が出てましたねぇ。てか、ねねちゃんって首長かったのねぇ……(笑)
注目の朝水くん(朝水りょう)も、頑張って公安委員やってました~。
公安委員って、出番多くてちょこちょこ出てるので、観てるこっちも忙しかったです(笑)
仮面舞踏会の貴族も素敵でしたよー。
細かい芝居が面白くて注目していたんですけど、舞台が狭そうで、めっちゃ間合い盗んで(見計らって)移動しているのが面白かったです。
じゅんこさん(英真なおき)、柚子長(万里柚美)、みきちぐ(美樹千種)は、本当に変わりなく……嬉しくなってしまう。
フィナーレの剣舞の揃わなさっぷりも、星組らしくて(笑)
星組、おかえり!という気分になりました。
ので、結局最後までうるうるしたまま観ました。
本当に良かった……。
今回は、1度しか観られなかったんですけど、本当に観られて良かった。
べにがトップになってくれて良かった。
お披露目が面白く「スカーレット(紅)ピンパーネル」ってのも、素晴らしい!
と、思いません?

桜もいい感じです。