

星組バウ「燃ゆる風」を、ありがたい事に観させて頂きました。
ぼやぼやしていたら、今日千秋楽なんですよね……。
大変遅くなりました……。
ええと。
噂に違わず、大判のハンカチがいる作品でしたー(笑)
個人的に、戦国時代って苦手(あんまし興味なかった)なので、竹中半兵衛って人がどんな生き死にしたか全然知らなかったんですけど(黒田官兵衛だったらうっすら分かるけど)。
戦国の世に武将として名を馳せたのに、病(結核)に倒れたなんて不幸やなぁ。
筋の通った考えをする人で、清廉潔白で冷静沈着な人という感じ。愛妻家で。
宙組時代の海ちゃんは、やっぱりずっと下級生で、包容力とかそんなにめっちゃ発揮するのってなかったと思うんだけど。
いつの間にこんないい男になっちゃって~


って感じでした。
海ちゃんの自己プロデュース力というか、「ファンが喜ぶ表現」力というか……そういうのがやたらスゴイと思ってるのだけど、今回それを余すとこなく出しましたよ、みたいな(笑)
色んな所でいちいちキレイの


特にツボったのは、妻・いね(真彩希帆)を抱きしめるその手

恋人とか夫婦とかそういう間柄の抱擁で、「背中ポンポン」ってなかなかないと思うんだけどっ!
もう……フツーに抱きしめるだけじゃなくて、背中をポンポンするだけで、もーどれだけ愛情感じさせるか……

たまらなかったです。
と、涙を流す所!
一幕ラストの三郎太の戦死からの、帰還後の所での涙。
心優しく、男らしい涙にもらい泣きしてしまいました。
なんというか……間がいい。
そんな涙で。
あ、後、初めて喀血した時の表情が……色っぽかった(爆)
なんでしょうね、あれ(笑)
たまりませんでした(笑)
いね役のきーちゃんは、本当に可愛くて歌も申し分なくて……完璧

ごめんね、星組さん。(雪組で)大切にさせていただきます(笑)
いねがお餅焼いてるとこ、良かった。
でも、餅……もっとマメに返さないと……焦げちゃうよ(笑)
まりん(悠真倫)の藤吉郎が良かったのは当たり前(笑)
みっき(天寿光希)の官兵衛が良かったのも、当たり前。そしてやたら色っぽいのはびっくり(笑)
はるこ(音波みのり)の濃姫は、……本当にこんな、気品と威厳がある大人の役がさらっと出来るようになったのねぇ……と、親心で。
マオくん(麻央侑希)の信長さまは、もう少し貫禄欲しかったけど、ビジュアルはすごかった。声質がちょっと高いのよね。
官兵衛の正室、光をやったおとねちゃん(紫月音寧)……。初めて意識したのは「メイ執」の不二子ちゃんだったんだけど。その時は、まだまだ荒削りな子という印象だった。
でも、今回、なんというか……めっちゃ良かったし、お衣装も似合ってたし白塗りもめっちゃ映えて、せしこ(大湖せしる)を彷彿とさせたわ。
良かった。
後びっくりしたのが、光秀くん(明智光秀)役の音咲いつきくんの声が……。
なんだかちえ(柚希礼音)に……張った声が下級生の頃のちえに……似ててびっくりした。
楽しみやなぁと、感じました。
それから……朝水くん(朝水りょう)。
はるこパパ(斎藤道三)の時の、優しい眼差し。
清秀の時の格好良さ(笑)
とても良かったです。
朝水くんの横顔にヤラレテいる私としましては、やたら相手に向いて芝居する演出は、ありがとうございますって感じでした(笑)
和物もヒゲも、本当に似合っててこういう人が沢山いると、スキルの底上げが出来ていいなぁと思いました。
そうそう。冒頭の戦火って役。切り禿(オカッパ)に赤の小袖と赤の袴姿なんですけど……男か女か分からないんですけど……少なくとも、朝水くんは男でした(笑)
後。人数が少ないから、結構な人までアンサンブルに入ってたのがスゴイなぁと思いました。足軽の中にはるこの名前があったのにはびっくりした(笑)
ただねぇ。
(鈴木)圭先生。
ちょっとアレなんじゃないの?
って所がありました。
んとねぇ。
戦国時代ものなんだから、人が死ぬのは仕方ないんだけどね。
狙い過ぎというか……あざといというか……。
お涙頂戴な所がねぇ……。
三郎太のあの死亡フラグはなんなん?
ベタ過ぎて、ごめんなさい、吹き出してしまいました。
んで、それを引っ張りすぎじゃない?
どんな主要キャラが死んだのよって位に盛り上げちゃって。
熱演に釣られて泣いたけど、我に返って「?」ってなりましたよ。
松寿のくんだりとか、半兵衛の死のとことか、官兵衛が助け出されてからの所とか……。
殊更に盛り上げ過ぎていたような気がして、鼻につきました。
後、言葉遣い。
こう……時代物の言葉ちゃうやんって、耳障り悪いのがいくつか気になった(二つしか覚えてないけど)。
いねが濃姫に会った時、謁見って言葉を使っていて。
や。間違いではないんだろうけど、「拝謁」じゃないの?そこは。
時代物で「謁見」って言葉がそぐわない気がして……。
同じ場面でいねが、夫・半兵衛を「主人」って言ってたのも引っかかった。
え?「夫」か「主(あるじ)」じゃないの?
「主人」って夫を呼ぶのって、戦後(第二次世界大戦)定着したらしいやん?
それも、気になって、気になって……。
それが至極残念でした。
細かい事が気になる質ですみません

でも、良かったですよ~。
圭先生にも、頑張って和物コンスタントに書いてもらったら、色んな和物が観られていいなぁと思います。