前回の続き。すみません、長くて354354
更に、興奮して色々記憶が違いがあるかも知れません汗








2幕。

イケコ演出の王道、前幕の盛り上がったところからの、続き。

西洋の服を着て、みんなで踊ってみましょう~てな話になり、薫(ゆうみちゃん)や妙さん(くらっち)、燕ちゃん(のぞみちゃん)たちはドレスにお着替え。


ぎこちない歩き方で階段下りてくる姿が可愛い。
妙ちゃんパパ(にわにわ)に至っては、燕尾やスラックスの裾を巻き込んで着てしまい、直されてたり。

お手本の井上卿夫妻(さやか・きゃびぃ)や、フランス人ダンサーに指導されて踊り出す人々。

剣心(ちぎ)は左之(大)たちと遠くから見ていたのだけど、カトリーヌ(あゆみ)に誘われて踊ることになってしまう。
ほぼ振り回されて退場してしまう。

1人でいる薫に近づいて、「パリで剣術師範をしませんか?」と言葉巧みに誘う加納(だいもん)。


振り回されつつも、思いっきり腰を落としてリードする剣心…というか、ちぎ(笑)
原作の剣心は絶対踊らなそうだけど、もし踊ったらこうなりそうって感じだった。


振り回されて振り回されて、ある一室に入り、休憩する剣心。
そこへ加納が現れ、再会を祝して杯を交わす。

加納が勧めた酒は、芥子の実を使ったものだった。
加納は、巧みに呑んだ振りをして剣心に杯を空けさせる。

軽く酩酊した剣心は、そのまま椅子に倒れ込んでしまう。


一癖も二癖もある加納をだいもんは、本当にすっと演じている。
ホント、源太やっていたとは思えない…(笑)
ああ、でも、アルやってるものねー(笑)

剣心に杯を勧めて、自分は花瓶に酒を捨てる仕草、「キツい酒だ」と顔をしかめる剣心に、「これ位で」と、空なのにあおって飲み干した振りをするとこ。
剣心の杯を覗いてすべて呑んだか確認するとこ。
格好いい!
しれっと悪いこといてる姿が。
もう。観柳(翔くん)との器の違いがすごすぎる!(笑)
でも、初日。テーブルクロスから垂れていた糸が足に絡まったみたいで、ひとしきり格闘していた(笑)何だったんだろうね、あれ(笑)


山県さん(はっちさん)のお供でこの場にいた斉藤さん(さきな)は、剣心からジェラール山下が元隊士の加納だと聞き、何か企んでいるとにらみ、警戒する。

そして、御庭番衆も、それに対して警戒を強める。


斉藤さんの銀橋ソロ。
いやー。本当にすっとしてて、格好いいんだけど、なんかムヒムヒしてしまう歌詞と演出がヤバいです。
初日は呆気にとられたんですけど、二回目は、ごめんなさい。笑っちゃいました。や、さきなは、本当に格好よかったんですよ。
そこは、ご心配なく(笑)

で、客席登場の御庭番衆!あまりにもスッと現れたので、びっくりした。
初日、上手端ブロックに座っていたのに、花道近くから御庭番衆が出てきたとき「いつスタンバったの?」と本当にびっくりしました。
で、蒼紫さま(れいこちゃん)は、オケピ登場です。
あのジャケットマントみたいに翻して…佐々田先生に気を使ってオケピの中では小さくなっていたんだろうなぁとか考えると、ムヒムヒする。
一度、隠れるのに客席側に下りる蒼紫さま。


あぁ、1列目の方、小休憩にホタルのお姉さんに足下に荷物置かないでみたいな事言われているなぁと思ったんだけど。これの為ですかいっ!
蒼紫さまっつーより、れいこちゃんが自分の足下で跪いてるなんて…がくがく
想像しただけで恥ずか死泣
よかった。そんなお席じゃなくって(笑)


剣心が1人部屋にいるところへ、剣心を探していた左之たちが来る。

恵(せしこ)の話を聞き、加納が観柳を通して恵が作った阿片、蜘蛛の巣を手に入れて何かをしようとしていると知り、警戒を強める剣心だったが、先程の酒が効いてきて思うように動けない。
剣心が呑んだ酒のボトルを確認して、芥子の実の酒だと気付く恵。
中毒症状が出るかも知れないと、診察を始めた時に薫たちが来る。
密着している恵に焼き餅を焼く薫。
本当の事は言えないので、わざと薫を煽る様な事を言って部屋を出て行く恵。左之に付いていてやってくれと頼む剣心。


そういえば、原作で…てか、アニメで左之×恵ってカップリングしてたと思っていたんだけど、宝塚版では、左之×妙ちゃんなのかしら?妙ちゃんと踊っていた男の人に焼き餅めいたこと言っていたのよねぇ。
ま、左之はあんな子なので、それ以上はなんもないんだけど(笑)


弥彦(ちるちる)も左之に付いていって、妙ちゃんたちも着替えに行って、剣心と2人残った薫。

フランスに行って剣術をしないかと、加納に声をかけられた事を話す薫。
加納には警戒した方がいいという剣心。
「わたしは人の過去には拘らない」と、言って譲らない薫。その割に、剣心には恵には気をつけろと言って「過去は拘らないのでは?」と突っ込まれる。

お互い本当のことが言えず、すれ違う2人。

薫はもう、剣心に思いを寄せていて、剣心も、そんな薫に癒やされている事に気付き始めていた。


剣心がまた、ふらっと何処かに旅立ってしまうのではないかと、不安になる薫。 


銀橋で1人歌う薫。
舞台の紗幕に、剣心の画像が映し出されるんだけど(笑)
なかなかに腹筋いりますよ(笑)
初日は、画像がちゃんと出なくて、二重になったり、ズレたりして更におかしいことになっていた。次に見たときは、タイミング良くちゃんと出てましたけど(笑)


切なく1人でいた薫に、声をかけ別室に案内する加納。


加納は、明治政府にガトリング砲を売ろうとして、山県さんと交渉をしていた。

それを知った観柳は、自分が先にガトリング砲を買うと乗り込んでくる。
もちろん、加納は、これとセットで軍需品を一度に買うと言ってくれている政府に売りたい。
ので、厚かましくも山県さんに挨拶まで始めた観柳を部屋から摘まみ出させた。

話がある程度まとまったところで、「珍しい酒を用意しています」と、山県さん、井上さんを別室に案内する。

先程摘まみ出されたはずの観柳が戻ってきて、ガトリング砲に嬉々として近づく。

観柳は、ガトリング砲さえ手に入れば、自分は無敵だと思っている。
加納を出し抜き、御庭番衆を操って日本を自分に従わせてやると、息巻く。


ここが、噂の「ガトガトガト~♪」の場面なんですけど。
観柳の妄想が広がりまして(笑)「shall we」のドニーさんの歌みたいな感じですかね。
自分より偉い人(山県さんたち)や、加納も御庭番衆も、赤べこの女の子たちも(なぜか弥彦も)出てきて、自分のためににこやかに踊っています(笑)

…本当に。翔くん。がんばった。
私の中で、翔くんはこういうガチ三の線って出来ないと思っていた。似合わないと思っていたし。雪組のメンバーだったら苦手な人が無理してやらなくても、三枚目得意な人多いからその人がやればいいやんって思っていたし。

ところが…まぁ…。
あのふざけた歌を思い入れたっぷりに(笑)歌い、ともみんを彷彿とさせる怪しい動きで、妄想の中の人々と踊り、涙なしには見られない程体当たりで演じていました(笑)


初日。一瞬何が起こったんだろうという、衝撃が走りましたよ。翔くんの見慣れない姿に笑っていいのか?的な戸惑いを覚えました。
でも、あまりの熱演に、客席からは文字通り拍手喝采を浴びる事になりました。
すごかった。

二回目に見に行ったときは、e+の貸し切りでしたので、妄想の加納さんがセリ下がりながら「イープラスぅ~!」と叫んで退場しました。

爆笑。

はぁ、唯一アドリブ放り込んでいい場所なのね、と。

ただ、加納さんのキャラがそんな人ではないので、「なんか言った?」って間があり後にザワザワウケたって感じになりました(笑)

れいこちゃんたちがにこやかに踊っているのもツボです。


まだ中毒症状が出てこないようだと、剣心も、左之たちと合流して蜘蛛の巣探しを始める。
「薫は?」と聞かれ、「妙さん達と帰っただろう」と、それ以上言えない剣心。

着物に着替えた薫を出迎える加納。
部屋には、芥子の実の香が焚かれ、山県さん夫妻はじめ井上さん夫妻や妙ちゃん親子、燕ちゃんやフランスの駐日大使もいて、皆一様に阿片に冒されていた。


専科さま、正副組長ほか、上級生の方々は、ここから結構な出番(笑)
「阿片の精」なる者が出てきて、kaorialive先生の、ここも怪しい振り付けで(今回阿片絡みはkaori先生なのね)。
階段と、踊り場と。足場の怖い中、色々踊られます。
そんなガシガシ激しい訳じゃないけど、専科さまとか…心配になります(←元花組組長捕まえて、失礼・汗)


加納は、パリ行きの話をもう一度出し、赤い芥子の花があしらわれた打ち掛けを見せ、薫に着てもらうつもりだと話す。
これは、朱音太夫を偲んで作らせたものだと。そんな大切な物は着られないと、躊躇する薫。
「乾杯しましょう」と薫にも芥子の実の酒を飲ませる。甘く、飲みやすくしていたそれを薫は飲み干し、気を失う。

更に別室に運ばせる加納。


薫を運んだ従僕、誰がやってるのかな?ひょいって、軽々と着物姿のゆうみちゃんをお姫様だっこして退場しはりましたよ!男前すぎ!!
次は下手席なので、確認したいと思います。


観柳を見限った(らしい)蒼紫を犬笛で呼び出す加納。

初日、ちょっと、ピヨッて鳴った気がした(笑)犬笛っち、ヒトには聞こえないはずなのに(笑)


そこへ剣心たちが入ってくる。
主要なメンバーが阿片を吸わされているのにも驚くが、薫といっしょに帰ったはずの妙がここにいる。そして、薫がいない。

妙に問いただすと、加納と別室に行ったという。みんなの治療は恵に任せて、慌てて追おうとするが、芥子の実の香が剣心を襲う。

幻覚の中で、巴が悲しい目を向けていた。己の影が巴以上に薫を想い始めている己を責める。
巴を救えなかった自分。愛した人は、巴だけだった剣心。影が、巴が、その後悔を苛む。
だが、今助けるべき人は薫だと、幻覚を打ち破り、薫の元へ向かう。


ここでも、あんりちゃんとひとこちゃんの演技が冴えるのです。
原作で、恋愛なんて興味なさそうな剣心が、唯一愛した女性として巴が出てきて、ちゃんと恋愛しているのを読んで、なんだろう…忘れられない女性って言う以上に、「過去のくびき」にも感じたのよねー。
いい意味でも悪い意味でも、頬の傷とともに心を塞ぐっていうか…。忘れちゃいけないし、忘れたくないことだけど…辛い。みたいな。
そこがよく現れてるな。と。

ほんと、剣心の影と巴。
キャスティング見たときはビックリしたけど、さすがイケコさまだわ。ほんと、すごい爆笑


そして。剣心たちが向かった先には、蒼紫たちが待ち構えてした。
蒼紫は、観柳の下にも加納の手下にもなった訳ではなく、あの時代を生きた最強の証を求め、敵であった、緋村抜刀斎と戦うことを望んでいた。


客席通路から、わらわらと加納さんとこの従僕が出てきて、立ち回り。
殺陣は栗原先生。
左之は「斬馬刀が恋しい」みたいな事呟きつつ、肉弾戦。

そうこうしているうちに、蒼紫+御庭番衆対剣心・左之・斉藤さんという形になる。

蒼紫は、小太刀二刀流なので、舞っぽい殺陣なんだけど、とってもキレイ(コートのお裾も)に流れるようなテだった。

御庭番衆の得意技は流石にカットで、いまいち強さが分かり辛いことになっていたけど…ここは、仕方ないのかな。


潜んでいた観柳が、ガトリング砲でみんなを脅す。考えなしにぶっ放す観柳。
「あの馬鹿は任せて、お前は先に行け」と、蒼紫。


わー。まさしくジャンプテイストの台詞だわー泣
それを蒼紫が言ったのに感動する私(笑)



初日は、ガトリング砲の弾が切れるまで撃った後、蒼紫達に追われて客席に逃げ出し、先に退場した剣心以外全員で客席走り抜け、中通路で小芝居をした後、A席に向かって居並びが、あった様です。
次に観たときは、たしか、観柳と、斉藤さんだけ本舞台に残って芝居をしていた…と思います。
すみません。
ほぼ横を駆け抜けたれいこちゃんに、魂も目も持って行かれてしまいましたガクリ

でも、この変更で、2階席の方も少しだけばたばたした様子が分かったかも…ですね。

ああ、でも。肝心なところのレポが出来ていないわ…ガーン


薫は意識を取り戻すと、、芥子の花の打ち掛けを着せられて、鎖に繋がれている事に気付く。

加納は薫に朱音を重ね、彼女を使えば、剣心をも自分の下に置くことが出来ると考えていた。
剣心の狂気…人斬り抜刀斎を甦らせる事が出来ればと。


なので、当初の設定「薫を挟んで剣心と加納さんが三角関係」ってのは、だいぶ歪んだ関係って事になりましたな。


酒の効果が徐々に効き始め、加納の言葉と幻覚と戦う剣心。

自分の影が、「お前は人斬りだ」と責める。もう、人は斬らないと誓った自分。
過去の己と戦い、自分を取り戻す剣心。


ここの殺陣は…お、栗原先生ですね。
もう、ちぎとひとこちゃんって、ほんとうまい組み合わせだと思った。本当は全然違うのに、印象が同じに感じるのよ。
でも、ちゃんと、「過去と今の剣心」って見えるの。

階段の踊り場が、2号セリになっているみたいで(1階席からははっきりしなかったんだけど)、すっぽんの様に、検診の影がスーッと現れて踊るように絡んで立ち回るの。
剣心が影を斬った後も、セリ下がりで。
…なんで、こんなに基本的な演出なのに、感心してしまうのでしょう!ひたすらすごいと思いました。


自分との戦いに勝利した剣心に、加納が斬りかかる。


おおう。
だいもんのラスボス感すげぇ(笑)

ものすごい、ものすごいハイスピードで、段差使った殺陣!
息呑んで、手汗かいて見入ってしまいました。
和装のちぎは草履風にした地下足袋だから、ある意味靴のだいもんより楽かも。あの短靴であれだけの殺陣するって…だいもんも、本当にすごいわ。


段上に追い詰められ、逆刃刀の一閃を受けた加納は、窓から転落する。

斉藤さんたちが、加納の手下たちも捕縛して、やっと追いついた左之たちの手によって薫は縛めを解かれる。

山県さんたちは、恵の針治療(縫い針代用)で、正気に戻っていた。


また薫を危険な目にあわせたくないと、今度こそ出て行こうとする剣心に、「緋村抜刀斎ではない、あなたにいて欲しい」と、素直に(?)伝えることが出来た薫。


まだ恋と言うには淡すぎるものだが、2人の間に確かに何かが芽吹いたようだ。



階段の上にね、カーテン付いた掃き出し窓があってですねぇ、お衣装着せられて気を失っている薫がいてですねぇ。その薫をいとおしそうに見ている加納さんがいて。

・・・間違いなく、「アポロンの迷宮」でしょうと、思ってガクブルした(笑)
初日は、誰かに言いてぇ~と、ジタバタしてしまいましたよ(笑)

剣心の一人称は「俺」になりませんでしたが(たぶん)、薫にヨカラヌコトをしそうな加納さんに「薫どのに触れないで頂こうとか言ったときは、マジ切れしてるみたいに感じて、「格好いい!」と思いました。

なんとなく原作の、刃衛のくんだり思い出したりして。


とにかく2人とも格好良かった。

でも、中庭に落ちるときさぁ、いきなり雷とか、やめてください。
今まで全く雨とか前兆なかったやん。
植爺の鐘の音(@長崎しぐれ坂)並みに、笑いのツボを突いてくるのよ、この演出。
ほんま、勘弁してください。


そして。
連行される観柳がまた、色々かっさらっていってくれてね。拍手がこれだけ沸くのも珍しいんじゃないかなって思いました。
でも、その拍手に値する怪演だったよ、翔くん。

縛めを解かれた薫に、近づく剣心がね、薫を抱きしめないところに・・・なんだったら肩すら貸さないところに、「イケコ、わかってるやん~」と、うれしくなりました。

このくんだりでは、まだ2人はそんな関係なのよ。
いくら宝塚だからといって、この2人を性急ににくっつけたりしなかったことがうれしかった。

ま、私的には、ほぼ(原作は)全編こんな感じじゃなかったっけ?って思っていたんだけどね(笑)
剣心、薫に本気になるのって、東京編からでしょ?

とにかく、二人はこれからよー。ってハッピーエンド爆笑
上手くまとまっていたと思います。
原作知らなくても全然大丈夫だし、原作好きでもイメージ壊されたー!ってはならないと思います。



本編はこんな感じでした。
薄れゆく記憶を頼りに書いてます。ヌケや、間違い多々あるかと思います。
さっくりと「こんな感じだったのねー」とみてくださったら、
ありがたいです。


さて。次はフィナーレです。