あ、公演デザート。
下のヨーグルトかなぁと書いたムースは、桜風味のババロアだそうです(笑)
やっぱり酒呑みの舌には、こういう繊細な甘味がわからないのかも知れません(笑)
訂正してお詫びします。
で。

るろ剣2回目~
本日は、S席後方とはいえセンターなので、客席降りのアレが観られると思って、友人とワクワク
聞いたところによると、すでに演出に変更点があるらしく…。どうなるのかしら。
ええと…以下、完全なるネタバレです。というよりほぼあらすじです。
観る前の方、特に「先に内容を知りたくない」って方は、スルーしてくださいね~。
初日と、三日目(私的二回目)が、混ざった感想になってしまってます

幕末の京から、幕が開くのですが。
「え?ここから?」と、初日はびっくり。
長州に戻る、桂さん(きんぐ)の護衛として現れた人斬り抜刀斎(ちぎ)。
ちゃんと、「抜刀斎」の拵えな剣心!
高い位置に髻のある結い方で、藍色の単と袴姿。
おおぅ。格好いいわ。
桂さんを追いかけていた、新撰組(私は「新選組」表記派なんだけど、イケコはこっち派の様なので。)と竹林の中で斬りあう。
森大先生って初めましてかな?かなり派手目の殺陣で。や、飛天御剣流を三次元に…それも舞台仕様にしたら、こんな位にはなるのか(笑)
剣心が、隊士ごと竹まで斬ってしまって、バッサーっと竹が倒れるのにはびっくりしました。
金を出して命乞いする隊士を、容赦なく斬る剣心。パッと赤いサスが入って、なかなか格好よかったです。
導入部としてのインパクトは、かなりあると感じました。
斬られた隊士のリアクションも、今までの宝塚の殺陣より、より男性的で…私好みでした(笑)
話には聞いていたけど、みんな2役以上やっているそーで。
ここの隊士たちは、御庭番衆のりーしゃ、まなはる、あすくん、カリくんや、ひとこちゃんの姿もありました。
…ひとこちゃん…次の場面でも別の隊士役(こっちのが大きいお役)で出るのに…
どんだけ、殺陣要員で重宝されてんだか(笑)
桂さんが、長州に帰る前に、別れを告げたい妓がいるというので(笑)、山県さん(はっちさん)、井上さん(さやか)と、島原に向かう。
島原は、太夫たちが歌い躍り華やか。
なんと、振り付けは謝珠栄先生。なんか、独特の…日舞とは一寸違う、素敵で華やかな振り。
面白いと思ったら、やっぱり謝先生でしたかって感じ(笑)
桂さんの想い人は、朱音という太夫(もも)で。新撰組の加納惣三郎(だいもん)からも、想いを寄せられている。でも、朱音は加納さん嫌らしい(笑)
桂さんとの別れを惜しんでいる時に、その加納さんが現れて、身請けするお金を作ってるから、待っててくれと、金を見せる。
でも、それは、辻斬りして盗んだお金で。
だいもんに最高お似合い(私が秘かに思っているだけですが)の、ヤンデレキャラ来たー!
桂さんに気付いた加納さん。
隊士としてではあんまりなくて、朱音の恋敵として桂さんに斬りつけようとする。
と、剣心が間に入って加納さんを止める。
相手が抜刀斎とわかって向かって行こうとした時、新撰組の斉藤さん(さきな)が、加納さんを止めに入る。
辻斬りの下手人を追ってきた斉藤さんは、目の前の桂さんよりそれを優先させて、加納さんの懐にある物を出すように言う。
朱音を人質に身の保身を計ろうとするが、斉藤さんに通じる訳がなく、その場から逃走する。
追おうとする剣心を「身内のカタは、身内で付ける」みたいなことをいって止め、後を追う。
…さきな…。ものすごく、格好いい!というか、斉藤さんそのものっ
それも、新撰組時代の斉藤さん!(あ、るろ剣の世界の中の斉藤さん、ね)びっくりするくらいすごい!
戦いの日々を憂いつつも血刀を振るう剣心。
誰もが安心して暮らせる新時代を信じて。
新撰組、山県さんたち維新志士と官軍。入り乱れての立ち回り。
恐ろしいほどにハイスピードの殺陣+群舞。
もう…。格好良すぎでどうしましょうって位。
これ、どうやって振り付けしたのかしら。
すごすぎて。本当に…手汗モノです。
さすが謝先生。
前述のひとこちゃんや、れいこちゃん
が、新撰組の隊士として立ち回ってる姿が…
はぁ
やっぱり、れいこちゃんたら武士髷、お似合い~。凜々しくってたまりません。
あ、ここ、縣くんもいてるわ。
この戦いで、幕府軍が負け、明治の世になる。
悔しそうな新撰組の面々。斬った屍の中で、新しい時代に望みを繋ぐ剣心。
時は流れて、明治11年、東京。
瓦版売り(まなはる)が、辻斬り事件の瓦版を売っていた。明治になって新聞が発行され、新聞売り(あすくん)も事件の記事を売っていた。
初日。出てきた時点で、まなはるの貝の口に締めた帯が緩んでいたのだけど、かなり元気な振りで踊っていたので、どんどん帯が崩れてきて、あっという間にほどけてしまった
客席の方がその異常に先に気づいたので、ハラッといった時、「あっ!」って息を呑むというか、緊張した空気を感じたのだけど、それに気付いたのか、落ちてきた帯が足に触ったのか、帯の端を押さえたのだけど…。踊りながら締め直すのは無理な状態だったので、くるくるなんとか巻いて、端を押し込んだ。その端を押さえたまま踊って、なんとか退場したので、ホッとしていたのだけど、すぐ出て来たので、二場面そのままだった。
うわぁ
本当、冷や汗かいたよ。
次に観たとき(3日目)、娘役ちゃんの角出しに締めた帯が解けていた。
…え?和物得意な…というか、和服着慣れまくっている雪組の組子がこんな着崩れおこすなんて。…お衣装さん、代わったのかしら。…そういえば、こないだの星逢か…でもこんなこと思ったなぁ。
そんな、ドタバタした町中に、「流浪人」となった剣心が現れる。
廃刀令が施行されて久しく、帯刀している士族が警察に注意されている横をこっそりすり抜けた剣心だったが、神谷活心流・師範代、神谷薫(ゆうみちゃん)に呼び止められる。
辻斬りの下手人は、自分を「神谷活心流・緋村抜刀斎」と名乗っていて、そのせいで流儀が存亡の危機に瀕している事に憤りを覚えた薫は、帯刀して歩いていた剣心をその犯人だと決めつける。
竹刀で打ち込む薫、避けることなく受けて、情けなく倒れ込む剣心。
その上、腰のものは逆刃刀。そして、今日この町に来たばかりだという。
初日。まぁ、きれいにくるくる回って、屋台に突っ込んだちぎ。
私の中の剣心そのもので(笑)その前の、警官の横で、刀を体で隠してコソッとすり抜けようとした姿も、ほんとうに剣心らしくて、笑った。
やっぱり、ちぎって、三枚目的なコミカルなのも似合うなぁ(笑)
ゆうみちゃんは、本当に元気印の薫を、予想通り生き生きと演じていて、映画版よか、私のイメージには合っていました。
それより、女の子の細腕で竹刀ぶん回して振られない腕力にびっくりした。…て、よくよく考えたら、みんな女の子なのに(笑)小柄なゆうみちゃんがやってると、「すごっ!」って感じてしまいます(笑)
警官役のタジィが、また何ともいい味を出していて、楽しかった。こういう役者、イケコ好きなんじゃないかな。
そんな中、人混みで、剣心は少年に財布をすられる。
気付いた薫に捕まった少年は、没落した士族・明神弥彦(ちるちる)といい、今は極道者の一味に使われるスリになっていた。
ちるちる、すごい!可愛いのにちゃんと少年!ちゃんと弥彦!
少年らしい立ち姿に、よく通る声。
薫に「離せ!ブス!」という一言で、弥彦だ
と思いました(笑)
よもや、星逢新公で泉やったとは思えない(笑)
抜刀斎がまた現れたと聞き、走っていってしまった薫。
極道者たちに連れられて行く弥彦を追う、剣心。
さっと、駆けていくちぎの姿も剣心だ~と、思った。
うーん。ちぎ、るろ剣知らなかったみたいなのに、むっちゃ研究してるなぁ。
弥彦が連れられた先は、比留間兄弟が仕切っている賭場。
武田観柳が、東京開発で儲ける為、神谷道場の信用を落とし薫に土地を手放させようと、比留間弟(がおり)に偽抜刀斎として辻斬りをさせていた。
原作では、比留間兄弟が神谷道場を狙ってたと思うんだけど、観柳が「土地開発で利益を得るため」になっているのが…ベネディクトさんいらっしゃる…と(笑)
もう…この場面は、何から書いていいやら…。
映画版の香川照之ばりの、翔くんの観柳っぷり、覆面外した途端思わずオペラ上げてしまった位アレな、がおりの角刈り(笑)、息のあった(笑)極道者たちのヘタレっぷりと、殺陣のリアクションの上手さ!
初日のザワザワした客席…お察し下さい(笑)
正直、翔くんがここまで振り切った演技をすると思ってなかったので。
本当にびっくりした。しかし。ここはまだ序の口だと後に知ることになるのよ。
スリを辞め、お前らの言いなりにならないという弥彦を、比留間組から救い出す剣心。
剣心を取り囲んだ極道者たちが、剣心の一閃で吹っ飛ぶというテ。
派手だわ!格好良かった!というか、インパクトあった。
ここにも、御庭番衆のかりちゃんとか縣くんとか入ってた。
男役ちゃん、大忙しだね。
弥彦と二人で神谷道場に向かう。
比留間兄弟のせいで、神谷活心流は門下生がいない状態になっていた。
人を活かす剣を志としていた活人剣を広めたいと、剣心と弥彦の前で道場の再興を誓う。
この場面のナンバーが、とっても可愛い。
薫が剣心と弥彦に、活心流の技を教えるって歌詞で。
技を二人が実践するのに、なぜかコミカルで(笑)
ゆうみちゃんの滑舌の良い、元気な歌も可愛くて。初日にすでにお気に入りになってしまいました(笑)
ここへ、比留間兄弟が乗り込んでくる。
原作にも映画でもあった場面だと思うんだけど、全然本気でない剣心に、すごい人数の男達が叩きのめされるアクションが、ものすごく格好良い。
で、逆刃刀で殴られた男達が、舞台上で「痛てて」と転がっているのが、宝塚的になんかすごいなぁと。
私、あそこまで客席にお尻向けて転がっている生徒、初めて見たよ(笑)
殺陣に関しては、本当に今までの宝塚らしからぬテが付いていて、本当に見応えあるなぁと思いました。
今は、藤田五郎と名を変えて警官になっている斉藤さんが、 神谷道場に緋村抜刀斎がいると通報を受け、部下を連れて現れる。
警察に出頭する剣心に、 髪を結っていたリボンを渡して、用が済んだら返しに戻ってきて
と、 思わず声をかける薫。
実は初日、この場面の薫のリボンが落ちそうにグラグラしてるなぁと気になっていたのだけど。
なるほど。外す為にそんな拵えのカツラだったんだと。
下ろし髪の薫ちゃんも、とても可愛かったです。
元新撰組隊士加納惣三郎は、今はジェラール山下と名乗り、フランス貿易商を営んでいるかたわら阿片の密売をしていた。
観柳の元で阿片の密売をする元会津藩の女医、高荷恵(せしこ)が作る、より依存性の高い阿片「蜘蛛の巣」を使って、敵が創った新時代を潰そうとしていた。
せしこの恵は予想通りの美しさで、阿片作ってそれの効果を人体実験しているその…なんていうのかな、苦しいっていうか、人の道に反したことをしなければならない悲しみが滲み出てる様な表情で。
キレイだわ~。と、今更ながらに感じた。
そういえば、原作のお衣装で、恵が室内でも道行きコートを着ているのが気になって仕方なかったんだけど。
宝塚でも、やっぱり着ててねー。どうしようと思ったんだけど、この姿見たら「あ、恵にとって道行きコートは、白衣なんだ(例えそれが紫色でも)」と、気付いた。
斉藤さんに連れられて警察にいっていた剣心は、今は陸軍卿として政治の中枢にいる山県さんと再会する。
抜刀斎の噂を知り、密かに斉藤さんに調べさせていたという山県さん。
自分の元で、また働いて欲しいと言われた剣心は、もう自分は抜刀斎には戻らないと、断る。
不殺の誓いを立てた剣心。
頬の傷がその理由の証。
傷を受けた過去を思い出す剣心。
最初の傷は、幕府方の要人を暗殺したとき、護衛の男・清里(縣くん)に付けられた。
その清里の許嫁・巴(あんりちゃん)にそうと知らず出会い、結ばれた。そして、自分を庇って命を落とした時、巴によって二つ目の傷が付けられた。
その時、新しい時代になったら決して人に刃を向けないと、人を殺めないと誓った。
頬の傷は、不殺の証で誓いの印だと。
このくんだりが、歌で表現されているんだけど、前ツラで歌う剣心の後ろ、紗幕の下りた舞台で、その一連が再現されていて。
剣心の影(ひとこちゃん)が、月夜に幕府の要人を暗殺し清里を斬って、「まだ死ねない!」と立ち上がってきた清里の最後の一振りを頬に受けるとことか、巴と出逢って、刺客から自分を庇った巴が、こと切れる直前、小太刀をもった手で頬を触ろうとしたはずみで頬を斬ったとことか。
実は、どの場面よりここが感動して、イケコGJ!と思いました(笑)
縣くんは、「え?本当に研1なの?」って舞台度胸で迫真の演技を見せ、ひとこちゃんの「抜刀斎」は、ちぎの「抜刀斎」より硬質というか鋭利な感じで、躊躇いなく人を斬っていく所が格好良かった。のに、巴が腕の中で死んだ時の「巴ー!」という慟哭は、切なくて、人間味溢れていて、たった一言なのに、剣心が不殺の誓いを立てたことに、ものすごい説得力を持たせていた。
あんりちゃんの巴は、私的に今回の作品で一番再現率高いんじゃね?って位、似合っていた。で、剣心の頬を触ろうとして小太刀を滑らせてしまった一連の動きが、めっちゃキレイだった。憎む敵を愛してしまった哀しみが表れているかのような…。
いやー。
いい場面です。
無事、拘置所から釈放されて神谷道場に戻った剣心だが、やっぱりまた旅に出ると言う。
道場と自分を守ってくれ、そのせいで警察に捕まってしまった剣心を心配していた薫。それを聞いて泣いてしまう。
弥彦に無言で攻められ、しばらく残ることを約束する剣心。
リボンのくんだり。原作では、血まみれにしてしまったんだけど、宝塚ではそんな立ち回る場面がなかったので、シワクチャにしただけになってました。
銀橋芝居だったんだけど、薫が後ろ向いて泣き出したのを弥彦がのぞき込んで「泣いてる!」とゼスチャーでするのが、ものすごく可愛くて…。
客席から、クスクス笑いが漏れるくらい。
剣心も道場に逗留することになったので、「祝いだー」とばかりに、今話題の「牛鍋屋」へ繰り出す三人。
…赤べこ…。
こんなにすごい場面になろうとは…(爆)
桜木先生…。女の子達の弾けた姿見られて楽しかったです(笑)
大人気のお店なんで、店の外まで列が出来ていたのだけど、観柳率いる比留間組が割り込もうとする。
「ちっちゃい男・観柳」ってのがよく見える場面だな(笑)
ちょうど、お客として並んでいた喧嘩屋斬左こと相楽左之助(大)がそれを咎めると、比留間組と喧嘩になる。
ここの殺陣は、栗原先生。
やっているのが左之だからか、大だからか(笑)結構ゴーカイなテが付いていて、なかなか楽しい。本役出番準備で(笑)りーしゃ以下御庭番衆の4人がいないので、一寸少ない人数だったけど。
そこへ剣心たちが現れて「ひえ~」ってなる小者達が、ほんとおかしい(笑)
剣心があの抜刀斎と知ると、喧嘩をふっかけてくる左之。
ここの殺陣は、歌舞伎の猿四郎丈。うひゃー。「新・水滸伝」の祝彪だー。観てないけど、「ONE PIECE」の黄猿だー。
ばっちり、しっかり歌舞伎調の名乗りと、殺陣を魅せた大。と、ちぎ。と、柝(拍子木)を叩いていたちるちる。
初日は、笑いと拍手がすごかった。
殊に大。あの斬馬刀を(加工しているとはいえ)軽々振り回す姿に、「はぁ、やっぱりこの役は大でなくちゃ」と再認識しました。
でかい大が、でかい武器振り回して、小柄なちぎがひょいひょい躱すのって、観ていて楽しいわ。
勝負は剣心の勝ちで終わり、みんな仲良く牛鍋食べに入る。
初めは妙さんに「大きくて店に入らへんから、そこに立てといて」と言われていた斬馬刀をそのまま持って店内に入る左之に、ウケてしまった。
観柳に言われるがまま阿片を作って、患者を量産してしまっている自分に耐えられなくなった恵は、観柳の隙を突いて、逃げ出す。
阿片患者が、拘束帯で椅子に座らされているのだけど、その患者達の振り付けがkaorialive先生。なんか、独特で…怖い位。
観柳と恵の力関係が、びっくりするくらい互角で、2人のやりとりが面白かった。…っていったらおかしいかな。
本当、翔くん。良くなったというか、伸びたなぁと、感じました。
蜘蛛の巣を作らないと、取引をしないと加納さんに言われた観柳は、逃がした恵を追っ手を付ける。
徳川の御庭番衆のの最後の頭だった、蒼紫(れいこちゃん)を犬笛で呼び出す。
御庭番衆は、戦う場所をもとめて、観柳の下で使われる事を選んでいた。
犬笛…人には聞こえない周波数の音で、サッと出てくる蒼紫が格好良すぎて、悲鳴みたいな声出た(笑)
記者発表の時は、まだまだマントのお裾と仲良くなるには遠い道のりって感じだったけど、まぁ、美しく捌いて出てきはりましたよー。
表情があまり動かない蒼紫なので、もう、本当に美しかったです。
逃げている恵が、剣心とぶつかり阿片の入った薬包を落としてしまう。
それに気付いた剣心。
咄嗟に「助けて」とすがる恵に、胡散臭いものを感じて左之は反対するが、剣心は話を聞くため神谷道場に連れて行く。
御庭番衆が出てきて、プログラム見ててわかっていたけど、りーしゃ以下4人のメイクがすごい。てか、最初能面を付けて出てきて、びっくりした。
絶対的にビジュアルを、原作通りに出来ないキャラなので、どうすんのかなと心配していたのだけど。宝塚的にはMAXなメイクで、「蒼紫に忠誠を尽くしている」という設定と、「戦うことでしか生きるすべを知らない」という設定のみ全面に出して、宝塚的な御庭番衆にしていた。
やー、イケコ、さすがです。
原作にあった、恵のおはぎのくんだり。
…ここ、使いますか~。と、笑ってしまいました。
せしこの恵は、さらっとおはぎ、作れそうだもんなぁ。で、「女狐」っぷりも出していた(笑)
本当は、剣心の事好きでも何でもないのに、思わせぶりなこと言って薫焦らせてるとことか、ほっこり見てしまう(笑)
左之のおはぎだけ、歯型付いてるのがウケる~。
恵が神谷道場に匿われている事は、あっさり蒼紫たちに突き止められて、1人になった恵の前に「観柳の元へ帰れ」と蒼紫が現れる。
見事にすっと現れて、様子を見に来た剣心の気配がするやいなや、サッと消える動きが、「忍び」だーと。
般若くんとかが、面付けたまま出てきたのだけどなんだか…蒼紫の足下でわんこみたい
これはこれで…萌える人出るかも知れない(笑)
今回、脇役で新しいキャラ、赤べこの妙ちゃんのパパ(にわにわ)とママ(カレンねーさん)。が、東京に出てきているので、一寸珍しいところを案内しようと、横浜に新しく出来た商館に行くことになり、有名人のゲストを連れてこいとの条件があったため、みんなに頼まれて剣心も行くことになってしまった。
剣心を連れて行けば、珍しい西洋のお菓子を食べられると知って、みんな揃って「お願い」と手を合わせ、剣心が「目立つところは…。」と躊躇しているのを「剣心行くってよ!」と、勝手に返事する弥彦。
可愛い(笑)
1人で留守番をするわけにもいかず、恵も一緒に行くことになった。
商館プチ・ガルニエには、山県さんや井上卿も婦人を伴って招待されていた。盛大な催しだ。
西洋のお菓子や洋服などを紹介したり、ダンスを披露したり。招待客は、驚きを持ってそれを見ている。
この商館の主人を剣心は、元新撰組隊士、加納惣三郎と見抜く。
あの時代と変わらない加納の目が何を見据えているのか。
加納と剣心。
一瞬にして幕末のあの日に記憶が戻る。
豪華な洋館の大階段のセット。
洋装の人たちも出て、華やかな場面で。
宝塚らしい1幕の終わりでした。
この時、薫が原作でよくしているふくら雀に帯を締めていて。
帯揚げを結ばないで帯と胸元に挟み込むだけにしているんだけど。
二回目に見たとき、外れてきて。
わぁ…どーすんだろうって思ったけど、退場までそのままだった。
…多いなぁなんか、こう言うの。
やっぱり初日開けてすぐだからかな。
…はい。
すみません。
長すぎますね。
2幕は、次回にします。
下のヨーグルトかなぁと書いたムースは、桜風味のババロアだそうです(笑)
やっぱり酒呑みの舌には、こういう繊細な甘味がわからないのかも知れません(笑)
訂正してお詫びします。
で。

るろ剣2回目~

本日は、S席後方とはいえセンターなので、客席降りのアレが観られると思って、友人とワクワク

聞いたところによると、すでに演出に変更点があるらしく…。どうなるのかしら。
ええと…以下、完全なるネタバレです。というよりほぼあらすじです。
観る前の方、特に「先に内容を知りたくない」って方は、スルーしてくださいね~。
初日と、三日目(私的二回目)が、混ざった感想になってしまってます


幕末の京から、幕が開くのですが。
「え?ここから?」と、初日はびっくり。
長州に戻る、桂さん(きんぐ)の護衛として現れた人斬り抜刀斎(ちぎ)。
ちゃんと、「抜刀斎」の拵えな剣心!
高い位置に髻のある結い方で、藍色の単と袴姿。
おおぅ。格好いいわ。
桂さんを追いかけていた、新撰組(私は「新選組」表記派なんだけど、イケコはこっち派の様なので。)と竹林の中で斬りあう。
森大先生って初めましてかな?かなり派手目の殺陣で。や、飛天御剣流を三次元に…それも舞台仕様にしたら、こんな位にはなるのか(笑)
剣心が、隊士ごと竹まで斬ってしまって、バッサーっと竹が倒れるのにはびっくりしました。
金を出して命乞いする隊士を、容赦なく斬る剣心。パッと赤いサスが入って、なかなか格好よかったです。
導入部としてのインパクトは、かなりあると感じました。
斬られた隊士のリアクションも、今までの宝塚の殺陣より、より男性的で…私好みでした(笑)
話には聞いていたけど、みんな2役以上やっているそーで。
ここの隊士たちは、御庭番衆のりーしゃ、まなはる、あすくん、カリくんや、ひとこちゃんの姿もありました。
…ひとこちゃん…次の場面でも別の隊士役(こっちのが大きいお役)で出るのに…

桂さんが、長州に帰る前に、別れを告げたい妓がいるというので(笑)、山県さん(はっちさん)、井上さん(さやか)と、島原に向かう。
島原は、太夫たちが歌い躍り華やか。
なんと、振り付けは謝珠栄先生。なんか、独特の…日舞とは一寸違う、素敵で華やかな振り。
面白いと思ったら、やっぱり謝先生でしたかって感じ(笑)
桂さんの想い人は、朱音という太夫(もも)で。新撰組の加納惣三郎(だいもん)からも、想いを寄せられている。でも、朱音は加納さん嫌らしい(笑)
桂さんとの別れを惜しんでいる時に、その加納さんが現れて、身請けするお金を作ってるから、待っててくれと、金を見せる。
でも、それは、辻斬りして盗んだお金で。
だいもんに最高お似合い(私が秘かに思っているだけですが)の、ヤンデレキャラ来たー!
桂さんに気付いた加納さん。
隊士としてではあんまりなくて、朱音の恋敵として桂さんに斬りつけようとする。
と、剣心が間に入って加納さんを止める。
相手が抜刀斎とわかって向かって行こうとした時、新撰組の斉藤さん(さきな)が、加納さんを止めに入る。
辻斬りの下手人を追ってきた斉藤さんは、目の前の桂さんよりそれを優先させて、加納さんの懐にある物を出すように言う。
朱音を人質に身の保身を計ろうとするが、斉藤さんに通じる訳がなく、その場から逃走する。
追おうとする剣心を「身内のカタは、身内で付ける」みたいなことをいって止め、後を追う。
…さきな…。ものすごく、格好いい!というか、斉藤さんそのものっ

それも、新撰組時代の斉藤さん!(あ、るろ剣の世界の中の斉藤さん、ね)びっくりするくらいすごい!
戦いの日々を憂いつつも血刀を振るう剣心。
誰もが安心して暮らせる新時代を信じて。
新撰組、山県さんたち維新志士と官軍。入り乱れての立ち回り。
恐ろしいほどにハイスピードの殺陣+群舞。
もう…。格好良すぎでどうしましょうって位。
これ、どうやって振り付けしたのかしら。
すごすぎて。本当に…手汗モノです。
さすが謝先生。
前述のひとこちゃんや、れいこちゃん


はぁ

あ、ここ、縣くんもいてるわ。
この戦いで、幕府軍が負け、明治の世になる。
悔しそうな新撰組の面々。斬った屍の中で、新しい時代に望みを繋ぐ剣心。
時は流れて、明治11年、東京。
瓦版売り(まなはる)が、辻斬り事件の瓦版を売っていた。明治になって新聞が発行され、新聞売り(あすくん)も事件の記事を売っていた。
初日。出てきた時点で、まなはるの貝の口に締めた帯が緩んでいたのだけど、かなり元気な振りで踊っていたので、どんどん帯が崩れてきて、あっという間にほどけてしまった

客席の方がその異常に先に気づいたので、ハラッといった時、「あっ!」って息を呑むというか、緊張した空気を感じたのだけど、それに気付いたのか、落ちてきた帯が足に触ったのか、帯の端を押さえたのだけど…。踊りながら締め直すのは無理な状態だったので、くるくるなんとか巻いて、端を押し込んだ。その端を押さえたまま踊って、なんとか退場したので、ホッとしていたのだけど、すぐ出て来たので、二場面そのままだった。
うわぁ

次に観たとき(3日目)、娘役ちゃんの角出しに締めた帯が解けていた。
…え?和物得意な…というか、和服着慣れまくっている雪組の組子がこんな着崩れおこすなんて。…お衣装さん、代わったのかしら。…そういえば、こないだの星逢か…でもこんなこと思ったなぁ。
そんな、ドタバタした町中に、「流浪人」となった剣心が現れる。
廃刀令が施行されて久しく、帯刀している士族が警察に注意されている横をこっそりすり抜けた剣心だったが、神谷活心流・師範代、神谷薫(ゆうみちゃん)に呼び止められる。
辻斬りの下手人は、自分を「神谷活心流・緋村抜刀斎」と名乗っていて、そのせいで流儀が存亡の危機に瀕している事に憤りを覚えた薫は、帯刀して歩いていた剣心をその犯人だと決めつける。
竹刀で打ち込む薫、避けることなく受けて、情けなく倒れ込む剣心。
その上、腰のものは逆刃刀。そして、今日この町に来たばかりだという。
初日。まぁ、きれいにくるくる回って、屋台に突っ込んだちぎ。
私の中の剣心そのもので(笑)その前の、警官の横で、刀を体で隠してコソッとすり抜けようとした姿も、ほんとうに剣心らしくて、笑った。
やっぱり、ちぎって、三枚目的なコミカルなのも似合うなぁ(笑)
ゆうみちゃんは、本当に元気印の薫を、予想通り生き生きと演じていて、映画版よか、私のイメージには合っていました。
それより、女の子の細腕で竹刀ぶん回して振られない腕力にびっくりした。…て、よくよく考えたら、みんな女の子なのに(笑)小柄なゆうみちゃんがやってると、「すごっ!」って感じてしまいます(笑)
警官役のタジィが、また何ともいい味を出していて、楽しかった。こういう役者、イケコ好きなんじゃないかな。
そんな中、人混みで、剣心は少年に財布をすられる。
気付いた薫に捕まった少年は、没落した士族・明神弥彦(ちるちる)といい、今は極道者の一味に使われるスリになっていた。
ちるちる、すごい!可愛いのにちゃんと少年!ちゃんと弥彦!
少年らしい立ち姿に、よく通る声。
薫に「離せ!ブス!」という一言で、弥彦だ

よもや、星逢新公で泉やったとは思えない(笑)
抜刀斎がまた現れたと聞き、走っていってしまった薫。
極道者たちに連れられて行く弥彦を追う、剣心。
さっと、駆けていくちぎの姿も剣心だ~と、思った。
うーん。ちぎ、るろ剣知らなかったみたいなのに、むっちゃ研究してるなぁ。
弥彦が連れられた先は、比留間兄弟が仕切っている賭場。
武田観柳が、東京開発で儲ける為、神谷道場の信用を落とし薫に土地を手放させようと、比留間弟(がおり)に偽抜刀斎として辻斬りをさせていた。
原作では、比留間兄弟が神谷道場を狙ってたと思うんだけど、観柳が「土地開発で利益を得るため」になっているのが…ベネディクトさんいらっしゃる…と(笑)
もう…この場面は、何から書いていいやら…。
映画版の香川照之ばりの、翔くんの観柳っぷり、覆面外した途端思わずオペラ上げてしまった位アレな、がおりの角刈り(笑)、息のあった(笑)極道者たちのヘタレっぷりと、殺陣のリアクションの上手さ!
初日のザワザワした客席…お察し下さい(笑)
正直、翔くんがここまで振り切った演技をすると思ってなかったので。
本当にびっくりした。しかし。ここはまだ序の口だと後に知ることになるのよ。
スリを辞め、お前らの言いなりにならないという弥彦を、比留間組から救い出す剣心。
剣心を取り囲んだ極道者たちが、剣心の一閃で吹っ飛ぶというテ。
派手だわ!格好良かった!というか、インパクトあった。
ここにも、御庭番衆のかりちゃんとか縣くんとか入ってた。
男役ちゃん、大忙しだね。
弥彦と二人で神谷道場に向かう。
比留間兄弟のせいで、神谷活心流は門下生がいない状態になっていた。
人を活かす剣を志としていた活人剣を広めたいと、剣心と弥彦の前で道場の再興を誓う。
この場面のナンバーが、とっても可愛い。
薫が剣心と弥彦に、活心流の技を教えるって歌詞で。
技を二人が実践するのに、なぜかコミカルで(笑)
ゆうみちゃんの滑舌の良い、元気な歌も可愛くて。初日にすでにお気に入りになってしまいました(笑)
ここへ、比留間兄弟が乗り込んでくる。
原作にも映画でもあった場面だと思うんだけど、全然本気でない剣心に、すごい人数の男達が叩きのめされるアクションが、ものすごく格好良い。
で、逆刃刀で殴られた男達が、舞台上で「痛てて」と転がっているのが、宝塚的になんかすごいなぁと。
私、あそこまで客席にお尻向けて転がっている生徒、初めて見たよ(笑)
殺陣に関しては、本当に今までの宝塚らしからぬテが付いていて、本当に見応えあるなぁと思いました。
今は、藤田五郎と名を変えて警官になっている斉藤さんが、 神谷道場に緋村抜刀斎がいると通報を受け、部下を連れて現れる。
警察に出頭する剣心に、 髪を結っていたリボンを渡して、用が済んだら返しに戻ってきて
と、 思わず声をかける薫。
実は初日、この場面の薫のリボンが落ちそうにグラグラしてるなぁと気になっていたのだけど。
なるほど。外す為にそんな拵えのカツラだったんだと。
下ろし髪の薫ちゃんも、とても可愛かったです。
元新撰組隊士加納惣三郎は、今はジェラール山下と名乗り、フランス貿易商を営んでいるかたわら阿片の密売をしていた。
観柳の元で阿片の密売をする元会津藩の女医、高荷恵(せしこ)が作る、より依存性の高い阿片「蜘蛛の巣」を使って、敵が創った新時代を潰そうとしていた。
せしこの恵は予想通りの美しさで、阿片作ってそれの効果を人体実験しているその…なんていうのかな、苦しいっていうか、人の道に反したことをしなければならない悲しみが滲み出てる様な表情で。
キレイだわ~。と、今更ながらに感じた。
そういえば、原作のお衣装で、恵が室内でも道行きコートを着ているのが気になって仕方なかったんだけど。
宝塚でも、やっぱり着ててねー。どうしようと思ったんだけど、この姿見たら「あ、恵にとって道行きコートは、白衣なんだ(例えそれが紫色でも)」と、気付いた。
斉藤さんに連れられて警察にいっていた剣心は、今は陸軍卿として政治の中枢にいる山県さんと再会する。
抜刀斎の噂を知り、密かに斉藤さんに調べさせていたという山県さん。
自分の元で、また働いて欲しいと言われた剣心は、もう自分は抜刀斎には戻らないと、断る。
不殺の誓いを立てた剣心。
頬の傷がその理由の証。
傷を受けた過去を思い出す剣心。
最初の傷は、幕府方の要人を暗殺したとき、護衛の男・清里(縣くん)に付けられた。
その清里の許嫁・巴(あんりちゃん)にそうと知らず出会い、結ばれた。そして、自分を庇って命を落とした時、巴によって二つ目の傷が付けられた。
その時、新しい時代になったら決して人に刃を向けないと、人を殺めないと誓った。
頬の傷は、不殺の証で誓いの印だと。
このくんだりが、歌で表現されているんだけど、前ツラで歌う剣心の後ろ、紗幕の下りた舞台で、その一連が再現されていて。
剣心の影(ひとこちゃん)が、月夜に幕府の要人を暗殺し清里を斬って、「まだ死ねない!」と立ち上がってきた清里の最後の一振りを頬に受けるとことか、巴と出逢って、刺客から自分を庇った巴が、こと切れる直前、小太刀をもった手で頬を触ろうとしたはずみで頬を斬ったとことか。
実は、どの場面よりここが感動して、イケコGJ!と思いました(笑)
縣くんは、「え?本当に研1なの?」って舞台度胸で迫真の演技を見せ、ひとこちゃんの「抜刀斎」は、ちぎの「抜刀斎」より硬質というか鋭利な感じで、躊躇いなく人を斬っていく所が格好良かった。のに、巴が腕の中で死んだ時の「巴ー!」という慟哭は、切なくて、人間味溢れていて、たった一言なのに、剣心が不殺の誓いを立てたことに、ものすごい説得力を持たせていた。
あんりちゃんの巴は、私的に今回の作品で一番再現率高いんじゃね?って位、似合っていた。で、剣心の頬を触ろうとして小太刀を滑らせてしまった一連の動きが、めっちゃキレイだった。憎む敵を愛してしまった哀しみが表れているかのような…。
いやー。
いい場面です。
無事、拘置所から釈放されて神谷道場に戻った剣心だが、やっぱりまた旅に出ると言う。
道場と自分を守ってくれ、そのせいで警察に捕まってしまった剣心を心配していた薫。それを聞いて泣いてしまう。
弥彦に無言で攻められ、しばらく残ることを約束する剣心。
リボンのくんだり。原作では、血まみれにしてしまったんだけど、宝塚ではそんな立ち回る場面がなかったので、シワクチャにしただけになってました。
銀橋芝居だったんだけど、薫が後ろ向いて泣き出したのを弥彦がのぞき込んで「泣いてる!」とゼスチャーでするのが、ものすごく可愛くて…。
客席から、クスクス笑いが漏れるくらい。
剣心も道場に逗留することになったので、「祝いだー」とばかりに、今話題の「牛鍋屋」へ繰り出す三人。
…赤べこ…。
こんなにすごい場面になろうとは…(爆)
桜木先生…。女の子達の弾けた姿見られて楽しかったです(笑)
大人気のお店なんで、店の外まで列が出来ていたのだけど、観柳率いる比留間組が割り込もうとする。
「ちっちゃい男・観柳」ってのがよく見える場面だな(笑)
ちょうど、お客として並んでいた喧嘩屋斬左こと相楽左之助(大)がそれを咎めると、比留間組と喧嘩になる。
ここの殺陣は、栗原先生。
やっているのが左之だからか、大だからか(笑)結構ゴーカイなテが付いていて、なかなか楽しい。本役出番準備で(笑)りーしゃ以下御庭番衆の4人がいないので、一寸少ない人数だったけど。
そこへ剣心たちが現れて「ひえ~」ってなる小者達が、ほんとおかしい(笑)
剣心があの抜刀斎と知ると、喧嘩をふっかけてくる左之。
ここの殺陣は、歌舞伎の猿四郎丈。うひゃー。「新・水滸伝」の祝彪だー。観てないけど、「ONE PIECE」の黄猿だー。
ばっちり、しっかり歌舞伎調の名乗りと、殺陣を魅せた大。と、ちぎ。と、柝(拍子木)を叩いていたちるちる。
初日は、笑いと拍手がすごかった。
殊に大。あの斬馬刀を(加工しているとはいえ)軽々振り回す姿に、「はぁ、やっぱりこの役は大でなくちゃ」と再認識しました。
でかい大が、でかい武器振り回して、小柄なちぎがひょいひょい躱すのって、観ていて楽しいわ。
勝負は剣心の勝ちで終わり、みんな仲良く牛鍋食べに入る。
初めは妙さんに「大きくて店に入らへんから、そこに立てといて」と言われていた斬馬刀をそのまま持って店内に入る左之に、ウケてしまった。
観柳に言われるがまま阿片を作って、患者を量産してしまっている自分に耐えられなくなった恵は、観柳の隙を突いて、逃げ出す。
阿片患者が、拘束帯で椅子に座らされているのだけど、その患者達の振り付けがkaorialive先生。なんか、独特で…怖い位。
観柳と恵の力関係が、びっくりするくらい互角で、2人のやりとりが面白かった。…っていったらおかしいかな。
本当、翔くん。良くなったというか、伸びたなぁと、感じました。
蜘蛛の巣を作らないと、取引をしないと加納さんに言われた観柳は、逃がした恵を追っ手を付ける。
徳川の御庭番衆のの最後の頭だった、蒼紫(れいこちゃん)を犬笛で呼び出す。
御庭番衆は、戦う場所をもとめて、観柳の下で使われる事を選んでいた。
犬笛…人には聞こえない周波数の音で、サッと出てくる蒼紫が格好良すぎて、悲鳴みたいな声出た(笑)
記者発表の時は、まだまだマントのお裾と仲良くなるには遠い道のりって感じだったけど、まぁ、美しく捌いて出てきはりましたよー。
表情があまり動かない蒼紫なので、もう、本当に美しかったです。
逃げている恵が、剣心とぶつかり阿片の入った薬包を落としてしまう。
それに気付いた剣心。
咄嗟に「助けて」とすがる恵に、胡散臭いものを感じて左之は反対するが、剣心は話を聞くため神谷道場に連れて行く。
御庭番衆が出てきて、プログラム見ててわかっていたけど、りーしゃ以下4人のメイクがすごい。てか、最初能面を付けて出てきて、びっくりした。
絶対的にビジュアルを、原作通りに出来ないキャラなので、どうすんのかなと心配していたのだけど。宝塚的にはMAXなメイクで、「蒼紫に忠誠を尽くしている」という設定と、「戦うことでしか生きるすべを知らない」という設定のみ全面に出して、宝塚的な御庭番衆にしていた。
やー、イケコ、さすがです。
原作にあった、恵のおはぎのくんだり。
…ここ、使いますか~。と、笑ってしまいました。
せしこの恵は、さらっとおはぎ、作れそうだもんなぁ。で、「女狐」っぷりも出していた(笑)
本当は、剣心の事好きでも何でもないのに、思わせぶりなこと言って薫焦らせてるとことか、ほっこり見てしまう(笑)
左之のおはぎだけ、歯型付いてるのがウケる~。
恵が神谷道場に匿われている事は、あっさり蒼紫たちに突き止められて、1人になった恵の前に「観柳の元へ帰れ」と蒼紫が現れる。
見事にすっと現れて、様子を見に来た剣心の気配がするやいなや、サッと消える動きが、「忍び」だーと。
般若くんとかが、面付けたまま出てきたのだけどなんだか…蒼紫の足下でわんこみたい

これはこれで…萌える人出るかも知れない(笑)
今回、脇役で新しいキャラ、赤べこの妙ちゃんのパパ(にわにわ)とママ(カレンねーさん)。が、東京に出てきているので、一寸珍しいところを案内しようと、横浜に新しく出来た商館に行くことになり、有名人のゲストを連れてこいとの条件があったため、みんなに頼まれて剣心も行くことになってしまった。
剣心を連れて行けば、珍しい西洋のお菓子を食べられると知って、みんな揃って「お願い」と手を合わせ、剣心が「目立つところは…。」と躊躇しているのを「剣心行くってよ!」と、勝手に返事する弥彦。
可愛い(笑)
1人で留守番をするわけにもいかず、恵も一緒に行くことになった。
商館プチ・ガルニエには、山県さんや井上卿も婦人を伴って招待されていた。盛大な催しだ。
西洋のお菓子や洋服などを紹介したり、ダンスを披露したり。招待客は、驚きを持ってそれを見ている。
この商館の主人を剣心は、元新撰組隊士、加納惣三郎と見抜く。
あの時代と変わらない加納の目が何を見据えているのか。
加納と剣心。
一瞬にして幕末のあの日に記憶が戻る。
豪華な洋館の大階段のセット。
洋装の人たちも出て、華やかな場面で。
宝塚らしい1幕の終わりでした。
この時、薫が原作でよくしているふくら雀に帯を締めていて。
帯揚げを結ばないで帯と胸元に挟み込むだけにしているんだけど。
二回目に見たとき、外れてきて。
わぁ…どーすんだろうって思ったけど、退場までそのままだった。
…多いなぁなんか、こう言うの。
やっぱり初日開けてすぐだからかな。
…はい。
すみません。
長すぎますね。
2幕は、次回にします。