さよならショーが終わると、組長が、そーちゃん以外の退団者の紹介をした。
全員分は、書き切れないと思ったんで、まっつと、あゆっちだけに絞った。
ごめんなさい。
まつつは、
13年、男役のお手本がいっぱいの花組にいられたことが、なによりの勉強になった。
インフィニティは、21名自分たちの全てを出し切った。
BJは、新たなストーリーに乗せて、(尊敬するヤンさんの)イメージを壊さない様にと心がけた。
男役としてすべてを出し切った。
「心中」の「この世にただ一つ」は、歌いたかった曲だったので、全てを懸けて臨んだとか。
あゆっちは、
コメディから大人の女性までいろいろな役をさせて貰った。
プレお披露目の初日に、そーさんに心から付いていこうと決意したと。
そして、退団者が袴姿で降りてくる。
みんな、とっても晴れやかで、誇らしげな顔をしていた。
いいなぁ。ほんと。
まっつのお花は、みっちゃんが。
なんかちょこっとしゃべっていたみたい。
「しっかりやんな」とかいっていたのかしら。
まっつは、「8月31日まで自分の新年と思いを貫いて走り続けます」と、じつに彼女らしい簡潔なご挨拶をしていた。
みきさんにも、お花はみっちゃん。
連続で出てきて、なぜか笑いが・・・。
むっちゃ仲良しだからか、現役生だからか、スケジュールの都合か分からないけど(笑)
副組長まで勤め上げた人は、違うなぁって感じのご挨拶だった。
こーゆー人材は、減って欲しくないんだけどなぁ。
で、あゆっち。
ものすごく可愛い、ふんわりした花楯もって、最初は、ニコニコしていたんだけど、やっぱり泣いてきて、
「好きな宝塚の舞台で、走り続けた十年間。今日この舞台に立って、沢山の事を思い出しました。」
と、早くから注目されていた割に、遅咲きのトップ娘役の苦労も色々あったあゆっち。
それでも、組子始め、いろんな人への感謝を口にして、感極まってご挨拶が止まる。
客席は、温かい拍手で応援する。
「どんな時にもいつも大きな心で私を支えてくれた、壮さん。壮さんと出会えた事が一生の宝物です」と、言い切った。
ヅカファンになって、四半世紀。
色んなコンビ見ているけど、本当にこんなに強く結びついているというか、寄り添っているコンビ、珍しいと思う。
100周年のこの時にね、こういう、もしかしたら一寸クラシックな(笑)コンビがいたってのは、とっても良い事だと思った。
伝統になる。
や、元々伝統だけど、イマドキなコンビって、やっぱり一寸違うし。
ま、正直、きり×まり とか、ちえ×ねね とか、ある程度娘役が対等に出来るってコンビが、好みだったりするし。
でも、このクラシックなコンビが、どんだけすばらしかったか、最近の最新のモデルがあれば、この後も続くと思うんだよね。
それほどに、このコンビはよかった。
そして、多分東京楽まで進化する。
楽しみだなぁ。
ちょっと話が脇にそれたんだけど。
組子全員に呼ばれて、そーちゃんが、黒燕尾姿で降りてきた。
お花は、蘭トム。
ま、退団したの、ついこないだだからね、印象としては変化無しの蘭寿さんでした。
この二人も、仲良しだよなぁ。
むっちゃリラックスした様子で、ぽそぽそ言葉を交わしていた。
ちゃんと下手で、会釈して退場する蘭トムに、ニカッと笑いながら手を振るそーちゃん。
・・・ほんまに退団者かいな(笑)
その満面の笑みのまま、ご挨拶。
「暖かい拍手をありがとうございました。今、組子達を背に感じながら、お客様の暖かい心に触れて、この上なく幸せです。」
「雪組に戻って過ごした時間は、長くないかも知れませんが、その一日一日が充実して、どれ程輝いていた事か。それを教えてくれたのは、ファンの皆様、共に歩んでくれた組子達、そして、いつも寄り添ってくれた愛加です。」
そういった時、あゆっちが泣き始めたらしく。
照れ笑いみたいな笑みを浮かべて、あゆっちを見るそーちゃん。
・・・ライブビューイングって、こーゆーとき困るわぁ・・・(笑)
客席の拍手が聞こえて、初めてあゆっちをヌいた映像が出たんだもの。
あゆっちが、「うっ」てなった瞬間見たかったわ(笑)
ご挨拶は続いて、「壮一帆はまだまだ終わりません。東京の千秋楽まで元気いっぱい精進します」と締めくくった。
本当に、そーちゃんらしいよ。
アンコールは、2回目まで組子全員で。
どれだけやるかわからないけど、劇場にいる人、拍手頑張って!と固唾を呑んで見守った(控えめには拍手したけどね)
その後、卒業生だけ出てきて、一言を順番に。
みんなそーちゃんの笑顔に釣られて、にっこにこ。
すごいわ、ほんと。
まっつは、前回の大劇をケガ休演したので、まず、帰ってこられた事がうれしかったそうで。
無事に楽まで務められたってのが、一番なんだろうな。
そしていきなり「壮さん、大好きです」って公開告白を・・・。
客席大ウケ!拍手やら歓声やら・・・(笑)
バウで私たちは、「まっつがデレた!」とヒソヒソ言い合っておりました。
そして、その言葉は、言われたそーちゃんも驚きだったらしく、豪快に笑っておりました。
胸を押さえて笑っていたとこ見ると、本気でびっくりしたんだと思う。
あの、イタズラ好きのそーちゃんびっくりさせるなんて、まっつもなかなかやりおるのぅ・・・(笑)
あゆっちは、「・・・泣いてしまいましたが・・・」と、申し訳なさそうに。
そーちゃんと「泣かない」と約束していたのね。
でも「幸せの涙です」と。
その後、そーちゃんに「壮さん、大好きです」って(笑)
や、知ってますし、まっつに張り合わなくて良いんだよって感じで、またもや場内笑い声が・・・。
そーちゃんも、また大笑いして。
「幸せだなぁ~」って加山雄三張りに呟いておりました。
そして、それでまた、場内が沸いて。
本当に、よく笑う楽日だなぁ。
そーちゃんは、「中日のプレお披露目の時、『組子の目がくもる事のない様に・・・』と言ったけど、今、全くくもっていないです。自信を持って言えます。これからの雪組をよろしくお願いします」と挨拶。
あなたみたいなポジティブなジャイアンがトップで、目なんてくもらせてる暇ありますかいなと、私だったら突っ込むなぁ・・・とか思った。
次のカテコは、そーちゃん一人。
ファンの方から色々言葉が飛ぶ。
「はい」「ありがとうございます」と、話の途中にいちいち相づちを打つそーちゃん。
だけど、キリが無いと思ったのか「すいません、お話聞いて頂いていいですか?」って(笑)
笑い声が溢れる中、「熱い思いはひしひしと感じております。でも、みなさんお手々がお疲れと思います。」
「言葉で言い尽くせない(感謝の)思いを、東京での舞台で存分にぶつけていきたいと思いますので、ぜひ東京公演もいらして下さい」と挨拶。
するとまた客席から「はいっ!」元気な声が帰ってきて、そーちゃん、とっても嬉しそうに、「はい」と返していた。
いいなぁ。
ほんと。
組子を呼び入れて、最後に「お気を付けてお帰り下さい~」って、これまた退団公演らしくない事言っていた(笑)
その後は・・・ドン前に。
はい。「お気を付けて・・・」とか言われて、素直に止めるファン達ではございません(笑)
劇場のみなさん、ありがとうございます。
この姿が私は見たかったのですよ!
あゆっちと二人仲良く出てきた。
「ご挨拶しぃ」ってそーちゃんに振られたあゆっちは、多分、付いてきただけって感じだった様で、かなりどぎまぎしていて、それはそれで可愛かった(笑)
感謝の言葉を言った後、「みんな大好きだよ!」みたいなことを叫んで、客席全体にたっぷり手を振って退場した。
はぁぁぁぁ、終わってしまった。
・・・なんて、感傷に浸っている暇はない!
ダッシュで出待ち出来る場所を確保に向かう。
・・・本当は、劇場出てすぐ、敷地内のどこかにいた方が良いんだろうけど、あえて一般道に出たところに陣取った。
会の方(壮会だけじゃないと思うけど)が、カラーコーンとかで、通行者と出待ちしている人の、エリア分けをして、「こちらにどーぞ」とか親切に誘導してくれていて。
結構な待ち時間だったのに、なんのストレスも感じずに待っていられた。
そんな細かい事まで気の付く会をもっているんだ、そーちゃんは。やっぱりな。って思うよね。
そーちゃんの人柄を反映した、ステキな会なんだろうなぁ、とか思う。
そう言えば、そこで待っていたら「劇場でご覧になってない方いらっしゃいますか?」とかって、大きな袋持ったお姉さんが声をかけていた。
ので、なんじゃいなと思いつつ、手を上げると、楽日に劇場にいなくては手に入らないペンライトを下さった。
「せっかくなので、どうぞコレを振って、送り出してあげて下さい」と。
どーよ、どーよ。
すごく、その態度と言葉に感動してしまった。
もう、手がちぎれようと振りますとともさ。
もちろん、(出待ち)公式6千人いたそーなんで、こんな恩恵にあずかれたのは、ごく一部の人だけだとは思うけど。
私は、ただのファンで、楽に同じ空間にいられなかった、ただのギャラリーなんだけど。
でも、やっぱりそーちゃんが好きで。
「ムラの最後を見送りたい」って思いは一緒で。
ペンライトは一寸したアイテムだけど、それを振って見送れたって事が、自分の中で、「最後をちゃんと見送れた」「最後のイベントにちゃんと参加できた」って気持ちになった。
あの場所に立ったのは、ただ見送るのにいいと思ったから。
まさか、こんなプレゼントがあるとは思わなかった。
本当にうれしかった。
満面の笑みを浮かべたそーちゃんに思いっきりさよならが言えた。
それも、陽気に。
とても、すっきりした。
とても疲れたけど、気持ちいい。
上を向いて、ご機嫌に電車に乗って帰る事が出来た。
こんなの初めてだ。
本当に、そーちゃんは、すごい。
私たちの位置からは、うっすら後頭部が見えたくらいですから・・・(笑)
長々と読んで下さってありがとうございましたm(u_u)m