緞帳が下りて、組長が上手から出てきまして。
ご挨拶。
今回は、連日沢山のお客様にお越し頂き云々。
特別ゲストで、主人公の朋友(?)松風も、愛くるしい演技を見せてくれました。とか。
トップコンビのサヨナラ公演でございます。男役壮一帆の、集大成です。とか。
そーちゃん率いる雪組が、とってもキラキラしていると言われた事が嬉しい。とか。
で、そーちゃん初舞台からの映像を、見ながら彼女のメッセージを読む。
下級生の頃から、色んな役を頂いた。
人間以外でも、キツネや妖怪や・・・。
「なんでもやります壮一帆」ってコピーか!?って言う事書いていたらしく、湿っぽくなりがちだった会場が沸いた。
震災の時。
当時在籍していた花組は、東京公演のお稽古中だった。
公演中だった雪組は、公演がしばらく中止になったりしていたね。
その時、役者として、自分たちが出来る事は何かと言う事を真剣に話し合ったらしい。
・・・当時の事は、いろいろな人が話しているから、有名な話だけど、一部では、「芝居どころではない」という意見もあったらしいね。
でも、夢を見てもらう仕事だから、辞める訳にはいかなかった。
話し合って、終演後募金活動を交代でやろうということになったのだと。
今、退団というときに、寂しさより、充実感がいっぱいだと。
初舞台の時、ソデから出た瞬間。
お披露目公演の、フェルゼンの画が上がった瞬間。
そして、この公演の幕が下りた瞬間の光景を、絶対に忘れないと。
そーちゃんらしく、夏の一陣の風の様に、爽やかに吹き抜けていく・・・そんなメッセージでした。
そして・・・さよならショー。
薄いブルーの変わり燕尾。
全体にお花のモチーフが付いていて、フリッとしている印象。
その姿で、大階段で、「行け行けフェルゼン」(笑)から始まった。
あ・・・お披露目やったものね。
そりゃフェルゼンからするわな・・・。
とか思いつつも、このフェルゼンっていう、受け身なキャラの唯一最大と言って良い、勇ましい曲を(や、そーちゃんに限っては、もういっちょ勇ましいとこあったけどね)歌ったところが、そーちゃんらしくて憎たらしい(笑)
エアムチも、お似合いでしたよぉ(笑)
本舞台に降りて、「愛に帰れ」を。
銀橋まで移動しつつ。
それと同時に、「With Smile」と書いた電飾が降りてくる。
わ、聞いていたけど、本当にサインじゃなくて、メッセージなんだ。
それも、「笑顔で」
かぁ。
ほんと、そーちゃんらしいったらありゃしない。
それを眺めていると、歌が「愛の面影」になった。
喉、根性で治したんだよなぁ。
・・・私たちにこんなに聴かせようと。
そーちゃんってば、何度かか私、書いてるけど、決してお歌が上手い人だとは思わないのだけど、とってもハートがある歌い方をすると、思っている。
んで、変な癖がなくて、性格そのままのストレートな歌い方が、私には、とっても心地良い。
だから。
銀橋下手側で「若き日」の、死に行く父へのあの歌なんか歌われた日にゃぁ、泣かずにおらりょうかって程、心が揺さぶられた。
うるうるしている間に、下手花道で少年文史郎さまは、「恋の笹舟」を歌い始め、セリ登場の、同じモチーフのドレスを着たあゆっちと、デュエット。
舞台上にはドライアイスがたかれて、それはキレイ。
このコンビって、芝居の上ではあまりラブラブな場面がなかったからなぁ・・・。
この歌のとこが一番だったのかしら。
フェル・アンやったのに、ボートの場面すらなかったものねぇ。
でも、私は、「若き日」一番好きだったんで、本当に嬉しい。
そーちゃんが退場して、あゆっちが一人で「Still」を歌う。
私、この曲も大好き!
「ええ嫁やなぁ」って思ったもの。
で、あゆっちの退場と同時に、黄色いドレス姿のみきさん(あ、ザッキーは、黄色の燕尾に、黒スラックス)以下(退団)下級生が出て、「Shall we ダンス?」の主題歌を一寸ずつソロで歌い継いだ。
下手から銀橋渡って。
黒タキシードの男役達が出て、「congratulations」のテキーラの場面。
みんな、おらおら感ハンパないね。
格好良いよ。
雪組の男役群舞、本当に格好良いと思う。
で、そーちゃんが「愛の棺」を歌い、赤いベルベット?なドレスのあゆっちが出て、デュエダン。
まっつが、白のフルレングスのコート?姿で歌い継ぎ、銀橋でフィニッシュ。
沢山の拍手を受けて退場すると、まっつのターン(笑)
インフィニティーのマタドールの場面を。
一瞬、ナルシスのアールの光と影の場面をやるのかと思ったよ。
でも、ごめんなさい。見ていなかったので、後で人に聞きました。
お衣装・・・ちっょと印象的でした。片足ずつ白黒って・・・エトタカのべにを彷彿とさせちゃいました(笑)や、違うって、わかってますよ。
マタドールなんで。
マントも回し放題でしたね。
格好良かった。
で、白燕尾姿のそーちゃんが、下手のスッポンから登場して、「グローリーハレルヤ」を歌い出す。
銀橋に進むと、幕が上がって、ちぎとあゆっちが。
二人とも、もちろん白燕尾と白ドレス。
中幕上がって、男役達が同じ出で立ちで。
大階段には、ほぼ全員で「SO」と人文字が。
花道にも、残り全員が出てきての大合唱。
サビ部分では、退団者だけで踊るところもあって、盛り上がった。
そーちゃんだけ客席降りをして・・・。
なんだか、フツーに盛り上がっているショーって感じ。
てか、「サヨナラ感」本当に少ない。
そういえば、扮装なかったな。
でも、充分楽しい。
銀橋に一人残ったそーちゃんが、「チェンジ」を歌うと、客席が光に包まれた。
白とブルーかな。後、よく見たら、グリーンもあった。
とってもキレイ。
雪組さんは、代々「客席参加型」ステージになれてらっしゃるから・・・けっこうキレイにまとまった光の波になっていたように思う。
カメラが拾ってくれる範囲しか、わからないけどね。
そーちゃん、組子たちにハイタッチしながら歌う。
あゆっちは、そーちゃんに握手求めて(笑)やってもらって大喜びしていた。
ほんまにかーいーなぁ・・・。
本舞台に、まるで子供の様に戻って来たそーちゃんを、組子全員が、嬉しそうに真ん中に迎え入れて、幕が下りた。
本当に・・・本当に・・・
「なんだよー。楽しーじゃねーか、泣いちまったけどよー!」
ってお口が乱暴になってしまう様な(笑)そんなさよならショーでした。
あ、後ろにいらした退団者の(多分)ずっとファンだったんだろうなって方は、随分辛そうでした。
静かに聞こえる嗚咽に、私も、もらい泣きしてしまいました。
どなたのファンだったのかは、聞けずじまいでしたけど。
すいません。もう少し、続きます。