そーちゃん、あゆっち、まっつ他大好きな生徒さんが沢山退団する公演なものだから、是が非でも初日を観たいと、がんばって行ってきました。



ネタバレ注意です。



IMG_0442.JPG


今回の作品を、一言で言えば「突っ込みドコロあり、それ以上にツボが満載」です(ひとことじゃないし・笑)



例えばオープニング。

「タクジーが、かぶき者だよ」と言いたくなる、奇をてらった演出。


バーチャルゲームですか?って感じの映像駆使した殺陣に、ただただ置いてきぼりを食らわない様、二階席で必死に想像力を駆使して見入っていると、アニメのOPみたいにタイトル出て、そーちゃんの開演アナウンス。


そーいや、アナウンスなかったな・・・。的な。



一寸びっくりしたけど、「おもしれーな」って引き込まれました(笑)



戦国武将が出てくる時代物だし、ある程度周知していると踏んでなのか、あまり説明的台詞もなく、するすると話が進み、所々に笑える場面があって、とても観やすい作品だなと。


そして、そして。


なんといっても、思わず突っ伏してしまったほどウケたのが、「そーちゃん(慶次)を手のひらで転がす、あゆっち(まつ)」の構図ですがな!


もちろん、慶次は、気弱なキャラではないですし、そーちゃんにぴったりな「S気質満載」の伊達男・・・もとい、かぶき者。


誰にも阿らない。まつさま以外(笑)



たまらん、たまらん、たまらんですぞ(爆)



設定的に、二人は同じ年頃の幼なじみで(・・・と、言う事は、利家って、随分若いお嫁様もらっていたのね)、まつがお姉さんってわけでもないのに、大の男が小柄な女性に逆らえない(それもしぶしぶ)って図、本当ににまにましてしまう。

それも、あの、そーちゃんとあゆっちですから。


二人の恋も、お互い昔のまま心に秘めているんだけど、立場ってものがあるから、おくびにも出さなかったんだけど、一寸したきっかけで抑えが効かなくなってしまう。


それがもう・・・格好良い。


すごく、すごく短い間で、別れも突然なんだけど。


すごく、すごく格好良かった。


途中いろいろあって、常識的に考えてもやっぱり別れなきゃいけないって、二人とも思っているんだけど、大好きで、今まで想いを忍んできた事もあって、なかなか思い切れなくて。


二人と共に成長して、ずっと慶次に付き従っていた家老の助右衛門の行動で、まつが決心して、別れを切り出すのだけど。


始終大人な態度のまつに対して、「嫌だ、嫌だ」を繰り返して駄々をこねてるみたいな慶次。


本当に・・・たまりません(笑)


そーちゃんとあゆっちだからこその、芝居。

そーちゃんとあゆっちだからこその、慶次とまつだと思った。


これ、楽までにどんだけこなれるかと思うと・・・東京も行きたし・・・だよ。



で、二人のことばっかり書いてますが、今回確実に美味しいってキャラは、ともみん演じる、重太夫。


もぅ・・・私には、ウソップにしか見えなかったわ(笑)

この人いるだけで、こんなに芝居に幅が出来るんだって感じ?


咲妃みゆちゃん演じる、捨丸とのじゃれ合い(?)的な絡みも、彼女の最期に、庇う様に走って行って抱きかかえたとことか、恋まで行かないんだろうけど、そんな想いがふんわり感じられてステキだったよ。


しかし、あの手のへたれやらせたら、ともみんの右に出る人いないんじゃないかしら・・・(笑)



突っ込みドコロと言えば・・・。


「松風」さんです。


ええ。お馬さんです。


最初、生徒が演ってるのかなと思ったんですけど、松竹さんから(でした?)特出らしいですね。



歌舞伎とかで観た事あるし、ああいう馬自体に違和感を感じる事はなかったんだけど、宝塚の舞台で、本当に馬を出すんだ・・・って思ったの。



出てきたときは、笑いと驚きが混じった歓声が漏れたからね。



でも・・・。


すごいんだよ、松風さん!

もうもう・・・本当にすごかったの。

ただ出てくるだけじゃないのが・・・本当に・・・。


「馬」という、ちゃんと役で生きていたし、ちょっと可愛いし。

なんと言っても、良い仕事するんだよ!!


そーちゃんが乗って、懸けて出てきたときは、息を飲んだ。

走ってるー!槍持って殺陣やってるそーちゃん乗せて、走ってるの!!


格好良い!


そして、セリとかセットとかを巧みに使って、そーちゃんが乗り降りしたりするのが・・・。

なんだか感動してしまって・・・。


あ、後、重太夫も一度乗って出てくるんだけど、馬上の人に対する気遣いを感じない(多分、重太夫を下にみている)走り方で、今にも落ちんばかりの乗馬っぷりに笑えた。


かなり思い切った試みだったと思うのだけど(多分、お馬の演者さんは、外部の男性俳優さんだし)、とても効果的な演出だと感じた。


慶次にとって、松風は不可欠な存在らしいし。

流石に映像だけじゃ無理があるからね。



まっつさんは、安心の「陰のどS」っぷりにくらくらしました(笑)

ちなみにそーちゃんは「陽のどS」(爆)


せしこの元彼役で、色々びっくりしました。

ラスト、なかなか可哀想な感じです。



で、やっぱり元禄時代は華やかで良いですね。

そーちゃんたちのお衣装がものすごくて、ちかちかしそうです。

プログラムでも出ている、白地に黒の桜柄の裃。むっちゃ格好良かった。

・・・今、気付いたんだけど、ソデの外側、むっちゃスカルやった。

傾いてるなぁ・・・。


びっくりする様な赤の裃(折り込んでいる内側が白だったり、むちゃくちゃおしゃれ!)に、白の小袖姿もすごいと思った。

似合ってるところがまたすごい・・・(笑)



あ、で、セットも、なかなか・・・。


物語の最初の場面で出ていた、茶道具が、なかなかハケなくて、群舞場面ででも、残っているのが気になってしまった。「タクジー、こーゆーの厳しいかな(若き日がアレだったから)」って思ったんだけど、次の場面からは、ものすごくいいセット、転換で、やっぱり、いいなぁと思った。

たいまつの使い方、好き~。



そして・・・突っ込みドコロというか、ツボというか、びっくりしたというか・・・。


登場人物紹介が見開き+片面に渡ってびっしり書かれている事に、プログラム開いて驚いた。

むむむ・・・さすがのタクジー。


つまり、予習しろってことですね。


はいはい。


もっかい熟読して次の観劇に備えたいと思います。




私は、残り3回の観劇じゃ、足りないぞ!と思いました!



他キャストの感想は、また追って書きたいと思います。