やっっっと、逸翁美術館に行って来ました~。
「美のカリスマ 歴代タカラジェンヌのアトリエ」展を見に。
お目当ては、すずみんの「筆絵」。
退団してから、すずみん、ブログはマメに更新してくれているけど、それ以外の露出がないものだから、うれしくって。すごく見たいと、楽しみにしていて。
逸翁美術館は、池田の山の手にある閑静な住宅街の中にあって、美術館としてはこぢんまりしているのだけど、落ち着いたステキな所でした。
春日野先生の書と絵画がまず展示していて。
白薔薇の君だけに、白薔薇モチーフの絵が多くて。
ステキだった。
天は二物も三物も与えすぎですよって、突っ込みたくなったよ。
順路違うかったかもだけど、富士野高嶺さんのイラストや書を見た。
一三先生を描いたイラストが、なんだかお茶目で、結構ウケた(笑)
甲にしきさんの墨絵も、正直、「趣味」の域ではなくて。
ここでも「天は・・・」を呟いてみたり。
で。
ノルさんの油彩画や、イラスト。
色々ステキだったんだけど、一番目を比したのは、「Andre」って作品。
ええ。ベルばらのね、アンドレ。
黒いバックに黒い服着て、硝子のデキャンタ持ってるの。
「毒殺」場面ですかっ?って感じ。
・・・ひとくちに「アンドレ」っていっても、色んな名場面あると思うんだけどね。
ここなんだぁ・・・って、見とれた。
後、絵本の挿絵が可愛くて、愛犬をモデルにしたイラストも、とっても愛情いっぱいで本当によかった。
全然こんな才能持ってはるって知らなかったので、びっくりしたよ。
お着物も、展示されていて、呉服商のお嬢さんで、今はご自身でデザインから販売までされているという、花園ゆかりさんの作品は、とっても可愛かった。
テディーベアの柄の訪問着。と、ブーツとグローブ柄の帯。
可愛いったら、ないわよ。
高いんだろうなぁ~。でも、一寸欲しいかも・・・って思ってしまった。
ま、テディベアーなんて、可愛すぎてもう着られない柄だけどさ(笑)
で、ここからなぜか出展者が星組さん(笑)
あ、ノルさんもだけどね。
真白ふありちゃん。ちえの同期、85期の娘役ちゃん。
なんだか、「どうしよう・・・可愛過ぎて、感動する」ってイラストに、キャラ目線の詩を添えた作品たち。
ぶっちゃけ、誰でも描けそうなフォルムのキャラなんだけど、絶対計算されているって感じのバランスで、見た人によって、泣いているようにも喜んでいるようにも受け取れる表情っていうか・・・。
シンプルな線と、優しい、色鉛筆でふんわり色づけされたイラストに、優しいまるっとした書体の詩が・・・可愛いんですよ。
王家に捧ぐ歌の、主要キャラをモチーフにした作品がなかなか良かった。
図録にも、載ってました。
で、その隣を見ると、これまた対照的なエレナ(星風エレナ)のイラストが・・・。
ほとんどキャラ(人物)は、シルエットで、着ているお衣装とか背景がもぉ・・・すごい。
デザインや色彩がくっきりはっきりしていて、クラシックな格好良さっていうか・・・。
インクだけじゃなく画材も、色々使っていて、宝塚100周年記念って感じの作品があったんだけど、キラキラ光る素材のものなどを貼っていたり、コラージュしていて、ただのイラストじゃなく厚みのある作品になっていた。
そのぶん、ものすごくインパクトがあって、「エレナらしいなぁ~」と、ほくそ笑んだ訳で。
ふありちゃんのとエレナの絵はがき。
買っちゃいました。
そして、そして・・・。
すずみんの筆絵~!!
本当にすずみんらしい・・・(笑)
スケッチブックかって感じの大きさの紙に、トム、蘭とむ、まさお、そーちゃん、ちえ、テル・・・それぞれに対するメッセージを芸名交えて書いているんだけど。
すずみん的その人のイメージカラーで色づけされていて。
トムはグリーン、蘭とむはオレンジ。まさおが黄色で、そーちゃんはブルー。ちえが朱赤・・・?、テルが紫。
テルとまさお見ていて、組カラーだと勝手に思っていたら、「なら、違うやん」って(笑)
まさおだけあまり接点ないと思うのだけど、それでも、全員に愛情たっぷりのメッセージを書いているすずみん。
本当に素晴らしい。
特にちえに対して「ほんまに、どんだけ好きやねんっ」って突っ込みたくなる感じの内容で。
ちえ、これ見たのかなぁ・・・。
見て欲しいなぁ・・・。
5つの作品中、私が一番いいなと思ったのは、トムへのメッセージです。
短い言葉に凝縮されたトムのすごさと、すずみんのセンスが光ります(笑)
で、トムさまの絵画ですわな。
前に、「第二章」の舞台で飾られているのを見た事あるけど、こういう展覧会で見るのは始めて。
・・・本当に神様って不公平よねぇ・・・。
びっくりした。
すごすぎる。
そりゃ個展開いて、販売するわ。
「宝塚歌劇団の轟さんがお描きになった」って書かなくても売れるよ。
すごいから。
私たちが行った後期は、モンサンミッシェルとヨーロッパの風景が沢山あったんだけど、トムのミズの描き方とか、空気感とか・・・とっても綺麗で。
後、何点かあった「狭い道から抜けた先に広がる明るい所(広場とか海とか)」って構図が、「入ってみたい」って思わせる画で。
この人一体何者?って位、玄人はだしな作品たちに予定以上に時間をかけて鑑賞させていただいた次第でございます(爆)
その後。
むっちゃのどが渇いたので、喫茶スペースに入る。
・・・外に向いた壁全面ガラス張りで、なんとも開放感のある、気持ちの良いスペースで。
そこから見える池田の町並みは本当にステキで、むっちゃくちゃ「ここに住みたい~」って思ってしまった。
ほっこりしてから、閉館間際の「小林一三記念館」に行ってみる。
ま、この話は後日。