「一寸、悠未さんには移動していただいて・・・。」

みたいなことを竹下さんが言って、ともちんが、客席に降りてきた。


ショーの前に、みんなが書いた質問に答えるコーナーで、「いい事あるかも知れません」といわれていたのが、今まさにわかった。


「何番テーブル、なんばんのだれそれさん」と、竹下さんが読み上げると、「はい、はい~」と、ともちんが、その人の所に行って、向かい合って(笑)「貴女だけに」の勢いで、答えてくれるという・・・。


なんて殺人技を・・・。


実際、質問(竹下さん代読)に答えているともちんを見つめたまま、若い女の子が口元を手で覆い、石化してしまい(笑)ともちんに「大丈夫?」と心配されて肩に手を置いて貰っていた位。

その姿に、客席は悲鳴の嵐、本人は崩れんばかり(笑)


ともちん・・・やりますなぁ・・・(笑)


「スタイル保つ秘訣は?」と聞かれたら、

「私が知りたいです。教えて下さい!」と返し、「なにもしてませんとか、いいません。それなりに努力してます」と、本当に、正直に答えてくれて(笑)


「ピアスをされたようですが、どんなのを付けられるのですか?」みたいな事を聞かれたら、

「最近開けた訳じゃないんですよ、先ほど話していたゲイの役(パラプリのシャルル)の時に、今しかないと、開けました。あまり大きいのとか出来なかったんですが、自分に似合う物を探しています。ぶら下げるタイプにも挑戦したいです」と答え、


「ライフスタイルは変わりましたか?」には、

「目覚ましをかけないでどれだけ寝られるか挑戦しました。」そーで。

現役の時は公演とかお稽古とかで、起きる時間や色んな事が決まっていたけど、今は全て自分でやって、自分に責任があるから、キチンとしなくてはと思い、朝型にするようにしているそうだ。現役の後半からやっていたそうだけど。


「宝塚を辞めてから何か始められましたか?」との質問には、

「まだ始められていないんです。形見分けで一生懸命で・・・(笑)スキーとかした事ないんですよね。受験決めてから、やっぱり怪我をしてはいけないので・・・。といっても、やりたい訳ではないんですけど(笑)」って、面白い事言ってみて、「なにかありますかね」って、逆に聞いて、「ベリーダンスとかは?」と提案されていた。

即座に「細くなりますか?」っていうもんだから、会場一寸ウケル。それ以上細くなりたいんですかいっ!

「身体を鍛えて健康的に美しく」が目標みたいだ。


そして、ハイライト的な質問が・・・。

ここまでは、竹下さんが全部質問読んでいたんだけど、突然「直接ご自身から悠未さんに聞いてみて下さい」って、振られたお客さん。

「ひえ・・・私だったらきっと無理」と、ドキドキしていたら、彼女は、恥ずかしそうにしながらも、しっかりみんなに聞き取れる声で(ともちんにマイク向けられていた)、「ここにいらっしゃる方は、みなさんともさんのファンで、秘密を絶対守られると思うので・・・。本当の身長を教えて下さい」と言った。

もう、爆笑、拍手の嵐(笑)

みんな、気になっていたのよねぇ。

こないだのMOON SAGAの記者発表のコメで、190だの200だのって書かれていたらしいし。

ともちんもそういう事で騒がれているのは知っているみたいで・・・。

「私、そんなにはないです。おとめには、宝塚の歴史を塗り替えてしまうので、(書くのは)やめてくれといわれましたが、まさこと、ちゃんと計ったら180.いくつでした。・・・別に隠していませんから!」

って、会場中が「ほんまはもっとあるんやろ?」的な空気になっているのを感じて、慌てて強調するともちん。

ごめんなさい、私も、「ほんまかいな」って思いました(笑)



PTAの役を引き受けたという方から、「楽の挨拶は、とても上手に話していらっしゃったけど、コツなどあれば教えて下さい」との質問が。

「気持ちが高ぶると、言葉がおかしくなるので、すごく練習しました。溢れる気持ちを伝えるために、ゆっくりかみしめていいました。人に聞いて貰って練習するのがいいです。」と。

そういえば、みわっちにも聞いて貰ったらしいよね。

その日思いついた事を話すって人もいるけど、ともちんは、やり込んでくるタイプだったんだね。

ともちんの気持ち、確かに受け取れましたよ。


「美容法、教えて下さい」といわれて、

すかさず「こちらこそ、教えて欲しいです」って言って、「自分で意識しておくことです」とまとめていた。


「アウトドア的な事はしましたか?」という質問には、

「してません」。

富士山に登ろうと誘われたけど、体力に自信がなかったので、断ったそう。

箱根には、行ったらしい。両親と。(費用は)ともちん持ちで。

ご両親、喜ばれただろうね。



以上で、質問コーナー終わり。

見事に外れました。

てか、後ろのテーブルばかりだったんだよねぇ。

でも、「いただいた質問は、悠未さんに必ずお渡しします」と、言ってもらったので、一寸安心です。


でも、練り歩いてくれている時、私の目の前や横を通ってくれて・・・。

腰の位置の高さにビビりました(笑)


で、舞台上に戻ったともちん。


歌を聴かせてくれるそーな。

竹下さん「どうぞ、ハンカチのご用意を」ってソデに消えていった。


ともちんは、「あの太陽が、この世界を照らし続けるように。」と、「Night & Day」、「CONTINENTAL」、そして「君はマグノリアの如く」をもう・・・変わりない歌唱力で聴かせてくれた(「あの・・・」で歌詞間違えたのは、ここだけの話・笑)

ともちんも、「沢山のお客さんの前で歌を歌わせていただきました。緊張したけど、幸せでした。」と、うれしそう。

私たちもねぇ、一曲目ですでに号泣していた位、幸せでしたよ。

ほんと。


アシュレという役をやって、よかったですねと、竹下さん。

「君は・・・」を持ち歌に出来るじゃないですかって。

そうだね。

110周年とか、それ以降のイベントで、舞台に立てるかもよって(笑)


「宙組ってどんな組でした?」と聞かれて、

「生まれ持った・・・自分の持っているものを生かして、本物で、勝負できる組。宝塚っぽくない組。いいのかわからないですけど、特殊感。それを受け継いでくれている。THE宝塚っぽくないと思うけど、本物のエネルギーを受け継いで欲しい。」


創立メンバーって事がうれしい。

宙組だけでこられたのが嬉しい。


「今」を生きていたら、先が見えてくる。


そんな気持ちになっているらしい。


今後の予定は。

5月のタカラヅカノスタルジックコンサートは、退団直後に、岡田先生から声をかけてもらったそうで。

「すごい上級生の方と一緒に、私たちも使っていた、元音楽学校の講堂で出来るのが楽しみ」みたいな事を言っていた。


そして、7月。

福島復興支援のチャリティーコンサート。

元宙組のメンバーが出るらしいんだけど、まだあまり決まっていないらしい。

ただ、サイトー君はじめ「チームHERO」のスタッフが集結して、やるらしいです。

サイトー君・・・。一部のともちんファンには、(ともちんに目をかけてくれているから)人気のある先生。


サイトー君が演出してくれるなら、それはそれは、楽しみな事ですよ。

・・・予算の都合で、1回しか観られないと思うけど。本当は、全部(3ステ)観たいけど・・・(涙)



で、間髪入れず、8月からMOON SAGA。

10月末日まである、長丁場。・・・と思ったけど、宝塚のムラ→東京のスケジュールより、マシな気がする。

暑い時期だし、コヤが何カ所もあるから、色々大変だろうけど。

で、この作品では。ともちんが平教経って男役をやるっていうのがすでに発表されていて、私たちはもぉ、大喜びなんだけど。

ともちんも、宝塚の男役が好きだったので、退団後、先輩方のように外の舞台で女優さんとしては出来ないと思ってたらしいんだけど、話が来たとき「男役です」と言われて、やる気になったらしい(笑)

前作のVTR見て、ステキだと思って、殺陣がやりたいと思っていたので、うれしいと(笑)

「本物の男性と、仕事をした事ないので・・・」と言い始めたら、「演出の先生や、スタッフさんは男性なのでは・・・?」と竹下さんに突っ込まれつつ(笑)

「男性と組んで芝居をした事が・・・それが初めてなので、自分の男役が本物の男役の前で通用するのか・・・不安ですけど、挑戦します」と、格好良く意気込みを語ってくれた。


宝塚の特殊な「男役」という芸(技術)を、自分が十数年培ってきたものを、活かせる所があるのなら、がんばりたいと。


うれしい。

本当に私は、宝塚の男役というものを、退団したら「なかった事」にしないと、役者として続けていけないって言うのが納得いかなくて・・・。

絶対芸能界に入って「私の十数年はなんだったの?」って思ったOGさん、多いと思うんだよねぇ。

正直、特殊すぎて使いにくいとかあるかもだけど、どうしても、「ああいう世界があるのはいいけど、認めない」って言われている感じがして・・・。

だから、最近の「元宝塚の男役でなければ」という物(OG公演しかり)が増えてきたのが、うれしい。

ま、色々ご意見はおありでしょうけど。



で、ともちんたら、下級生の頃、ポート撮る時とかにGACKTを参考にしていた事があるそーで。

やっぱりあの人の世界観が好きらしい。


宝塚で仕事をしていて、演出とか振り付けの男性の先生と、意見がよく合うというか、仕事がしやすかったらしいので、「いけるかも。がんばります」と。

殺陣があるみたいなんだけど、「本当は女性だけど、男性として出るので、(筋力とか、立ち姿とか)弱いと思われないようにしないと」と、気合い充分(笑)


体験レッスンを受けたらしくて、女性チームでやったらしくて(笑)褒められたらしい。

そりゃ、あなた、女性のプロの殺陣師相手でも、勝てる気がするもの(笑)


制作記者発表は、緊張したらしい。

現役の時は、「宝塚歌劇団」って看板が守ってくれたけど、今回は、たった一人だってのが。

でも、GACKTが「会いたかったよ」ってスタンスで来てくれて、一寸楽になったみたい。

「楽しみです」とのこと。



この先は。

「歌は続けたい。日々鍛錬したい。」ときっぱり。

ダンスは、あんまり得意じゃなかったらしいんだけど(!)せっかくあれだけやったのに、辞めたらもったいないなと。

羽山先生に「続けるんでしょ?」と言われて「ガンっ」ってなったそうだけど、現在模索中だそうだ。


私、ともちんのダンスものすごく好きなので、是非ともいっぱい見せて貰いたいですよ。



卒業して、時間に縛られなくなったから、変わった事とかありますか?みたいな話から、「地下鉄とか乗った事ないでしょ?」って言われて(笑)

「いやいや、現役の頃にも、乗った事はありますよ」(乗った事は。かいっ!と突っ込んでしまったのは、私だけ?)と言いつつ、やっぱり時間に追われてしまって、タクシーを使う事が多かったらしい。

で、今はよく利用するらしいのだけど、「一般社会に溶け込めていないので、よく見られたりします」と笑っていた(笑)

そりゃ、こんな大きくて美人な人が乗ってきたら、見るでしょ。

同じ車両に乗った人に嫉妬を覚えるわ(笑)


会場に集まっている私たちに、「卒業後も、こんなに沢山の人が会いに来てくれた、ファンの愛とか温かさを痛感しました。」と。


とっても沢山話してくれて、いっぱい泣き笑いしたのだけど、終わりの時間が来て。


「短かったですね。まだ喋りたい(笑)またぜひ、皆さんにお会いできると思いますので。会いに来て下さい。今後ともよろしくお願いします。」と、深々とシメのご挨拶をして、また客席練り歩いて、退場された。


会場のドア出るまで、両手を振って拍手に答えてくれたともちん。


はぁ。

本当に、格好良くって、チャーミングで、ステキだった。


若干惚けたまま、知人にピックアップしてもらって、会場を後にしました。


幸せだぞー!(笑)


メモを見ながら、ほぼ推敲もせずに書き散らした、こんな長い文章を忍耐強く読んで下さった皆様。

ありがとうございました。