結局、「ロバート・キャパ」は初演の映像を見ず。


初演は一本モノで今回は一幕モノだから、比べたら「ダイジェスト感」感じるかなとか思って・・・。



・・・その心配は、ある意味なかったです。


・・・初演見なくてもダイジェスト感満載でした・・・。



正直、一度書いて上演した作品って、短くするとか場面増やすとかって、やりにくい・・・。

ま、全然ヘーキって作家さんもいるだろうけど(多分、イケコなんて得意だろうなぁ)、完成したモノを特に端折ったりしなくちゃならないと、「ぶつ切り感」は避けがたい・・・。


ので、仕方ないとは思うんだけど・・・。


何を切られたかは分からないけど、「ああ、ここら辺飛ばしたんやな」って感じてしまうのは、キャラの気持ちの流れとかが追いついてこない・・・というか、(見ている側が)「そんな、あんた急に・・・」みたいな印象を受けてしまう話運びになってしまっていたからかな。


どうしても、話に入り込めなくて、厳しかった。


場面場面、もちろん、良いところはあるんだけどね。



ただ、・・・まぁこれも色々あれだけど・・・主演二人が、ちゃんと恋人同士な作品はいいなぁ~と思ったよ。


ともちんの横で控えめに寄り添っていたみりおんも、とってもステキだったけど、みりおんはやっぱりテルのお嫁さんだから(笑)

主演コンビがちゃんとカップルなのがいいと思うから。


そういう意味では、よかった・・・。

ラストアレだけど。


てか、何処よりもここが飛ばされた感MAXやったわ。


脚本は、私的に「う~ん」って感じだった。



舞台のセットとかは、なかなかに楽しかった。


やおやになっている舞台と、スライドで出てくる書き割り。

そんなに珍しい訳じゃないけど、なんかおしゃれやなぁと思った。

カフェのセットとかも、小洒落た感が・・・。

ゲルニカの場面だけセリを使っていたのも、印象的だったわ。


多分、初演の時もそうだったと思うんだけど、ホリゾントのねぇ~、空が・・・キレイだった。

空がとっても広くて、一寸寒々しくて、吸い込まれそうな色合いと、雲の流れがとってもステキ。


りくくん演じるフェデリコが、戦闘の前にお腹が大きい嫁と写真撮ってって、死亡フラグ立ちまくりの頼みを言うくんだりの場面の空が・・・ステキでしたね。




やっぱり、第20回読売演劇大賞・優秀演出家賞を受賞したっていう、初演版をちゃんと見なくてはいけないなと、思いました。