星組、「ナポレオン」を下の娘と観てきました。


・・・実は、観劇日を間違えていて、親切な友人からのメールがなければ、うっかり空席こさえるところでした・・・。某リーダーさまの会席なのに・・・(笑)


ので。


慌てて娘をたたき起こして、ご飯も食べずに普段着で飛び出した訳で(笑)


ま、落ち着いてじっくり観ようって心境じゃなかったんです。

正直。



ともちんロスからまだ抜けきっていない私。

スカステニュースも、特番以外は25日で編集も止まったまま・・・。

なので、今回のがどんなかあんまりわかっていなくて・・・や、人間関係複雑とか、ねねちゃんが姉さん女房だとか、フィナーレはどんなだとかはわかっていたのですけどね。

ものすごく・・・なんていうかなぁ・・・。

星組にこれだけ距離感感じて、席に着いたの初めてって位、初めまして・・・というか、別物観るというか、そんな気持ちで観た。


そっか。

夏の・・・てか、ムラでは梅雨時期の時の「ロミジュリ」以来だものねぇ。


ちえとかべにとか、ほんとお久しぶり。


作品は。

なんだか、ものすごく集中して観られた。

てか、よそ見できないものを感じていて。

「次はどうなるの?」って思いで、最後まで行った感じ。

・・・ドキドキわくわくってのとは違うんだけど。

イケコがやりたかったとか言っていた(らしい)、例のあの演出は、大変興味深く観させていただきました(笑)

ふーん、あんな使い方が出来るのかって(笑)

結構、観られた方も伏せて書いてらっしゃる方が多いようなので、私も、これくらいで(笑)

ま、同じ「ふーん、あんな使い方が出来るのか」って感想でも、風共の上(手)下(手)の小部屋とは大違いだったかと(笑)・・・一寸言い切りづらい・・・(笑)


ちえ扮する若き日のナポレオンが、勉強している場面の、雪。

が、すごかった。

え?あれ、バブルだよねぇ。紙じゃなかったよねぇ。え?映像でもなかったよねぇ・・・。

すごい、きれいだった。

照明も、シャワーみたいな細い線が一基の灯体から出ているみたいなやつで、すごくいい雰囲気で。


その前の、ナポレオンの副官だった老人とナポレオンの唯一の息子との場面も、なかなかに雰囲気がよかった。

ので、その流れて、とっても自然に話に引き込まれていった感じ。


よくも悪くも花組でやった「太王四神記」みたいなスピード感を感じた。

エピソードごちゃまんと詰め込まれていて、息つく暇もなくストーリーが展開していくので、目が離せない。

でも、頭の処理能力が悲鳴を上げそうだわ(笑)


「太王四神記」の時より、盆の多用を少なくして(と同時にセットの建て込みを少なくして)、ホリゾントいっぱいに映像を映し、場転や状況説明なんかをやっていた。


ああ・・・銀英伝でも、映像使っていたモノねぇ。

前回の作品(雪組のShall we)で奈穂子ちゃん先生が多用して、ウケるって実績作ったからってのもあるんだろうけど。

正直何度か「おおっ、強気な使い方やなぁ」って思ったところもあった。

ホリゾントいっぱいに映像出して、舞台上には、2尺ほど上げたセリだけって・・・。

まぁ、ダンスナンバーとかだし、いいんだけど・・・この潔さが強気だわって思った。


それ観ながら、ふっと、これからこういう演出が増えてきたら、大道具さんの仕事が減るなぁ。あの書き割りに立体的に絵を描く技術とか、廃れて行ってしまうのかなぁ・・・とか思ってしまった。


プレスギュルヴィックさんの楽曲は、それはそれはよかった。

「・・・楽譜見てみてぇっ!」って思うほど難しそうな音の並びに感じたけど、なんか・・・ふっとしたフレーズが、とっても日本人に耳なじみがいいというか・・・心地良かった。

一寸心配していた、組の歌唱力の弱さも、結構クリア出来ていたんじゃないかなと思った。


特に、べに。

いやいや・・・だんだん上手くなってきたと思うわ。

後、もう一息で「歌下手」返上って感じね。


マカゼ君も、だいぶ低音が出るようになってきたみたいだし。


まこっちゃんは流石の安定感だし。

みっきも上手だし。


お姉様方にはなんの不安もなかったけど。

もちろん、専科様方のお歌は、素晴らしかったし。


ねねちゃんも、キーがどうなんかなぁとか思ったけど、悪くなかったと思う。

2幕に入ってからの曲は、切なくてなかなかに感動した。


ちえの歌は、別に今更書かなくってもアレだから割愛するとして(笑)

ちえのナポレオンは、以前に「TRAFALGAR」で蘭とむがやっていた、何にも屈しない強靱な男ってイメージより、こつこつ努力して上がってきた苦労人で、メンタルはそんなに強くなさそう(笑)って印象を受けた。

年齢的にも、そんなに大人な印象は受けなくて・・・。

やっぱり、ちえはちえだなぁと。・・・よくも悪くも・・・。



実は。

隣で観ていた娘が、2幕後半からぐすぐすいいだしていて。

周りでも、すんすんいっている方がいて。


大号泣って感じではないのだけど、うるっとくる感じでした。


終わった後、しみじみとよかった。って思う作品でした。


頭は忙しいけど・・・よーこんだけ詰め込んだなって思ったけど・・・「よかった」にまとめるイケコの手腕がすごいと思った作品でした。

落ち着いてじっくり観ようって心境じゃなかったのに、じっくり観てしまったよ(笑)


今回は、これ1回きりなんだよなぁ~。

星組の本公を1回だけどか・・・はじめてかも知れないわ・・・。