なんだか、ともちんのラストディを書こうとか思っているのに、脱線ばっかりです。
すみません・・・しばしおつきあい下さいませ。
ともちん、宝塚最後の舞台。
ものすごく一生懸命見届けようと意気込んで、まるで自分が舞台に立つような落ち着きのなさ(笑)
ともちんのアシュレは、ムラ楽ぶり。
どう変わっているか、どうみんな(下級生達やもちろん観客の私たち)に思いや男役魂を届けるか。
とても楽しみ。
なにせ、作品がアレですから、もぉ、全く泣かずに観られたんですけど(前回と同じく)。
出てくる度に、ハクハクはしましたけど(笑)
ものすごい変なところでツボってしまい、泣きのスイッチが入ってしまった。
それは、メラニーを亡くしたアシュレのダメダメっぷりに、自分勝手に愛想を尽かしたスカーレットが、自分の分身と「やっぱりレットがいいわ」って思いつく場面の後・・・。
レット(以下・レ)「スカーレット、僕は出て行くよ。」
スカーレット(以下・ス)「待って下さい、あなたにどうしてもお話ししなくてはならない事があるの。」
レ「スカーレット・・・僕はもう何も聞きたくないんだ。・・・何も。」
ス「でも・・・でも、私が何を言おうとしているか、あなたには分からないじゃありませんか。」
レ「そんな事、ちゃんと君の顔に書いてあるよ。ウィルクス君という人は、ソドムのリンゴの様に見かけだけは美味そうだが、手に取ってみるとたちまち灰になって失望してしまう。そんな人物だと誰か知らないが、君に告げ口したんだろう。そして同じように、突然僕の魅力を見直させてくれたんだろう。・・・しかし、今更そんな事を言ったって何にもならんさ。」
ス「あなた、聞いて下さい。何もかもお話しします。私はとってもいけなかったわ。とっても馬鹿だったわ。」
レ「スカーレット。僕の前で卑屈になるのだけは止めてくれ。君には似合わない。」
ス「いいえ、私は言うだけ言います。レット。私はあなたを愛しています。もうずっと以前からに違いないのだけれど、私は馬鹿だったからそのことに気づかなかったんです。レット、お願いです。私の言う事を信じて下さい。」
レ「信じているよ。だが、もう遅い。」
ス「そんな事はおっしゃらないで。・・・どう言ったらあなたにわかってもらえるのかしら。」
レ「スカーレット、そういう風に君は子供なんだよ。君は、すみませんと謝りさえすれば長い間の過去や苦しみがたちどころに人の心から消え去り、心の傷が治ると思っている。」
ス「あなた。」
レ「スカーレット。僕はもう・・・。壊れたかけらを辛抱強く拾い集めてそれをノリでつなぎ合わせ、つなぎ合わせさえすれば新しい物と同じだと思える人間ではないんだよ。壊れたものは壊れた物さ。僕はそれをつなぎ合わせるよりも、むしろ新しかった時の事を追憶していたいのだ。・・・そして一生その壊れたところを眺めていたいんだ。」
ス「レット!」
レ「では・・・。」
ス「マミー!レットを止めて!私の代わりにレットに謝って!」
レ「ああ・・・。今日は見送らなくていい。今日の私は一人で出て行くのが一番ふさわしい。・・・それに僕はずっといつだって独りだったんだから。」
ス「レーット!!」
・・・私は馬鹿だったから・・・。
ともちんを初めて見たときからずっと好きだったはずなのに、気になるって思ったのは、ほんの最近で・・・。
勇気を振り絞って「好きです」っていったものの、もう退団が決まってしまって・・・。
ものすごく、ものすごく・・・変なツボに入ってしまって、レットとスカーレットのこの場面が、「ともちんと私」なんて妄想劇場になってしまった(笑)
愛して欲しいとは言わない。でも、私の前から居なくならないで欲しい・・・。
そう声の限りに叫んでいるのに、あの人は居なくなってしまう・・・。
スカーレットの気持ちが(全く違うのに)リンクして、胸が潰れる思いで観た。
まー様スカーレットが恥も外聞もなく泣いている姿に自分が重なる。
辛かった。
・・・全く、この作品で泣いてるって思われたくないのに・・・。って事も、もう一人の私が思っている(AB型なんで、常にもう一人の私がいる)んだけど、止まらない・・・。
スカーレットという女性がどーしても好きになれないイナバですが、ここだけば、とっても切なく思いました。
って、こないだまで「自業自得・因果応報」とか思っていたのに・・・(笑)
ほんと、辛かった。