第四章は、「Orquestas」
Dancing Fool、Blame It On The Boogie、She Bangs、おひさま
たてがみウイッグだけ外して、あっきーと2人で一曲。
ずっとなんだけど、暗転でハケていくところが、一生懸命走って行ってて可愛い(笑)
舞台セットにうっすら電飾仕込んでいるのかな、完全暗転にならないから、その姿が見えてて・・・。
あの走り方に、ともちんの真面目なキャラ(性格)を垣間見た気がしたよ。
2人をのぞく3人で歌った後、ブルーのタキシード姿のともちんが。
おひさまを歌ったともちんは、すごかった。
なんて音域の広さなの?てか、ともちんのファルセット初めて聞いたかも・・・。
これがまた・・・。
色っぽいって言うか、格好良いって言うか・・・。
とにかくすごかった。
でね。
歌詞がやばかった。
「あなたは 私の奇跡 あなたは 私の希望」
「どこかで 私を感じてて それだけでいいのよ」
って・・・。
ここだけ辛うじて書き留められたのだけど。
・・・胸がふさがる思いってこういうこと言うのかな。
上の歌詞は、私達の言葉。
下の歌詞は、ともちんの言葉。
そう思えて、もぉ・・・。泣けてきた。
力一杯歌うともちんを、オペグラで追いつつ、涙を堪える事が出来なくなった。
第五章は、「Eden」
宝塚の曲ばかり。
シトラスの風~未来へ、勇気を出して~愛する妻へ、最後のダンス、Bolero D’amore、ゴールデン・ディズ。
既に、前章で泣きのスイッチ入ってしまったので、もぉ・・・。
手拍子するか、オペグラ上げるか、泣くかどれかにしろよって位忙しかったんだけど。
逆裁からル・プティの流れは、本当にダメ。
素敵すぎて。
でも、フルで聞きたかったわよ(笑)
トート閣下は・・・公演で観たかったなぁ。
いや、本当に格好いいだろうなぁ。
私は、繊細な美しいトートより、若干人間寄りのワイルド風味なトート閣下が好みなので、ともちんなら、ドストライク間違いなしだと思うんだよね。
でね、歌がマジで上手いからね。
これで歌ったのって、ずんこちゃんのあの楽曲だよねぇ。シャウトしてたものね。
ほんまに格好良かったですわ。
で、コパの曲だったかな。
歌い終わりで「YouとMeのヒーロータイム、楽しんでいただけましたでしょうか」と、トークタイムに。
・・・てか、トークタイム、残り一曲のとこで初めて?
・・・「わーすごーい」って観ていたけど、ここまでノンストップって・・・。
そりゃ、深夜3時だか4時だかまでお稽古しなきゃならんでしょーよ。
さっつんにかな、ハンカチ渡してもらって「気が利くでしょ?」って後輩自慢しつつ、メンバー紹介。
ともちんが「初舞台を踏んでから、宙組一筋で今日までやってきました。4つの組から1つの組を作るぞというエネルギーがすごく、それを受け継ぎ今日までやってきました。私は、そんな宙組が大好きです。」と挨拶。
メンバーから、ともちんの意外・・・というか、オフな感じ事を発表しましょうと言う事になって・・・(笑)
さっつんが、「ディナーショーはともさんの魅力がいっぱい。お稽古場の様子なんですが、大劇公演の後半は、サヨナラショーと、ディナーショーのお稽古で、一番忙しいのに、私達に色々気を使って下さって。まるで、母のような、父のような、兄のような姉のような・・・。心の広い方です。
ある日、歌の自主稽古をしていて、夜遅くで、ついうとっとしてしまって、『いかん、いかん。ともさんも、もうお帰りになっただろうし、帰るか』とともさんのいらしたとこを覗いたら、譜面を抱き締めて、寝てらしたんです。夢の中でも稽古だったんですね。」と。
楽譜抱いて、小さくなって寝こけているともちん想像して、みんな爆笑。
可愛い~!!とか思いつつ、そんなにハードだったのねって今更ながらに頭が下がる思いだわよ。
あっきーは、少し前の話を絡めて・・・。
ランチショーの前に、ともちんの周りには、娘役が集まってきていたらしい。ま、楽屋見舞いってことね。
やっぱり「男役として立派だから」だなぁと。
そしたら、ともちん「私、可愛い娘役が大好きなんです」と、嬉しそうに言い切った。
・・・や、いいんですよ、娘役ちゃん可愛いからね。
ただ。あなたが言うと、冗談にならない何かが発生しそうなので、一寸自重して貰えますかね(爆)
以前、舞台袖でも、娘役ちゃんに囲まれているともちんを見て、ゆーひちゃんが「どうしてともの所には、可愛い娘が寄ってくる訳?」と文句を言ったそうだ(笑)
トップとしての可愛いヤキモチだね(後でこれを娘に言ったら「あんた(ゆーひちゃんのこと)、嫁いてるやん」と、ツッコんでくれた(笑)
更に、嬉しそうに「娘役は可愛い」みたいなことをいうともちんを、じーっと見る男役3人。
それに気付いて「男役も可愛いよ」って言ってあげる優しいともちんに、場内拍手(笑)
うららちゃんは、お稽古休みの翌日の話を。
ともちんが、メンバーにペットボトルケースをそれぞれプレゼントしてくれたらしい。
ともちんが、話を引き取って、説明をする(笑)
「久しぶりにお休みで、劇団の外に出たぞーとかって思って。私、この子達大好きすぎて・・・恋してるんじゃないかってくらいなんです。で、そうだ、おみやげをあの子達に買って帰って上げようって思って、カフェの雑貨で、毛糸で出来たペットボトルケースを選んだんです。そらはロボット、あっきーはムササビ、うららはイチゴみたいな家(?)、さっつんはにわとり、私はサイのを。」
そのセレクトはいささか疑問なんだけど、みんなとっても気に入ったらしく、子供のように、ロボット(柄のペットボトル)と、ムササビ(柄のペットボトル)で対決とかして遊んでいるらしい(笑)子供だね、それも、小学男子・・・(爆)
そらくんは、けっこうぶっちゃけ話(笑)
今日のランチショーの後、「ともさんの楽屋をのぞくと、ご飯をたらふく食べてらっしっやたんです」
「たらふく」という言葉に慌てる上級生達(笑)「しーっ」て口に指当てて止めてたけど、すでに時遅し。
あわてて「沢山」とか「いっぱい」とか、いいかえていたけど、まぁ、ご飯いいだけ食べていたのね。
で、その後、「あ、お腹伸ばさなきゃ」ってともちんがいきなり言ったらしい。
「ええっ、そんなことまで言っちゃうの?」と恥ずかしそうなともちん(笑)
「あれは、どういう意味があるのですか?」って、エピソード紹介だったはずなのに、質問になってて。
ともちんも「質問?」って笑われていた。
やー、そらちゃん、可愛いわ。いいよ、このキャラ。
笑いながらも、ちゃんと答える律儀なともちん。
ともちんは、歌を歌う時お腹にモノが入っていない方が良いタイプだそうだ。
なのだけど、昼と夜、これだけ歌うには、お肉を食べないと保たないと思ったらしく、そらくん曰く「たらふく」食べたそうだ。
ただ、そうなると歌を歌う時に、支障が出ると。
なので。椅子に座っているのが苦しいから、背をそらせるようにして、お腹を真っ直ぐに伸ばしていたらしい。
・・・それして消化が早まるとは思えないけど(爆)
ま、気持ちは分かるかな(笑)
で、一渡り笑わせてもらった後、ともちんが締めのご挨拶。
「毎日幸せです。幸せな毎日を送って、皆に支えられてここまで来ました。宝塚は暖かいところです。」と。
宙組配属の前に、初舞台を雪組の「ゴールデン・デイズ」で踏んだともちん。
ロケットの振り付けは、厳しい事で有名な喜多先生。
でも、それと同じだけ深い愛情があった先生だったと。その愛情を見て、自分たちも宝塚を愛していこうと思ったそうだ。
ともちんの、原点。「ゴールデン・デイズ」がラストソングだった。
・・・・。
なんで分からなかったんだろう。
黒燕尾で、最高に男役として、最高に素敵に歌うともちん。
この五章のタイトルに、なにを込めていたのか・・・。
最後になってやっと気付いた。
「Eden」
ともちんにとって、それは宝塚だったんだ。
すずみんは、「Home」と言った宝塚。
愛する家族にも思う仲間がいて、いつ帰ってきても、暖かく迎えてくれる場所だと。
そんな安心できる場所だと。
・・・ともちんは、そう思わなかったんだな。
夢のような素晴らしい場所、エデン。
だけど、一度知恵の実を食べてしまったら、二度と戻れない楽園。
蛇にそそのかされて食べてしまったリンゴの実。
出て行かなくてはならないのはわかっているけど、外の世界には不安と恐怖が渦巻いていて、二の足を踏んでしまう。
出て行きたくない・・・。
そんな悲痛な叫びを感じた。
こんなに辛くなるとは思わなかった。
舞台で光り輝いているともちんを、うっとり見て、寂しくなって一寸泣いちまった位で済むと思った。
こんなに切なくなるなんて。
胸が痛くなって、あんなに明るい曲なのに、ずっと泣いてしまった。
照明が落ち、舞台が空になる。
割れんばかりの拍手。
真っ白な、変わり燕尾に肩羽根付けたともちんが出て、アンコール曲を歌う。
「Eden」だそうだ。
後のカテコで自分が作詞して、手島先生が曲を付けてくれたと言っていたけど。
・・・だめだな。全く聞けていない。
どんな歌詞だったか思い出せないよ。
でも、幸せですみたいな感じだったと思う。
歌い終わって「こんなに幸せな思いが出来るのも、宝塚だからです。きっとそうです」と元気に言って、何度も手を振って、退場していった。
もちろん、こんなでは、ファンの気持ちが収まらない。
さっきより大きい拍手。
「大切なこと言い忘れてましたー」と、作詞の話をして、つたない詩ですが、作ることが出来て幸せでした。と、感謝の言葉。
拍手に包まれて、「胸がいっぱいで言葉が見つからない」と感激していた様子で、また引っ込む。
次は、一人ずつメンバーから一輪バラをもらって、「大好き!」といってもらったともちん。
「なになに?」とびっくりしながら泣き出した。
「幸せすぎて泣くことが、これからの人生にあるんでしょうか」と、今の幸せな気持ちが人生MAXだと、そういうこと。
メンバー、サイトー君、手島先生、スタッフ、バンドの方、みんなに助けてもらって今日ディナーショーを終えることが出来ました。と、感謝感謝のともちん。
私たちも、ともちんたちの努力に感謝だよ。素晴らしかったから。
でも、まだ見足りない・・・。どれだけ見ても・・・。
スタンディングで、もう一回。
ともちんも、正直やりたりなかったんだろうな。
「東京でも(DS)、やりたいんですけどー」と、誰に言ってるのか、言い出して。
「声もかれないし、身体も頑丈だから、全然出来ます。やりたいです」って。
もぅ・・・。
立ってられない。
ちょっと!(客席にいる)サイトー君と大介先生!
まだ若手だから、そんな権限ないと思うけど、ともちんに、やらせてあげてよ、東京でディナーショー!!
誰か偉い人に掛け合ってあげてよ。
チケットはみんな買うからさ!!
可哀想すぎて・・・。
客席からは、「やって欲しい!」って口々に叫ぶ声が聞こえる。
ともちん、うれしかったのかな。笑顔で受けて、「でも、(風共の)東京公演もありますしね~、そちらで頑張ります」みたいにまとめた。
何度も起きるカテコの拍手に、嬉しそうに出てくるともちん。
でも、とうとう「お気を付けてお帰り下さい」が出てしまった(笑)
ああ・・・。
名残惜しすぎて・・・色んな事が頭を巡って、客電付いても動けなかった。
すずみんの最後とは、また違う・・・強烈な後悔にさいなまれる辛さを感じていた。