私は、以前も書きましたが、アシュレってキャラがあんまし好きくありません。
王子系が苦手だからです(笑)
軍隊に志願して、死線をかいくぐって来た人だから、タダの優男ではないとは思うんだけど、やっぱり、レットと比べるとねぇ・・・(笑)
・・・と、ずっと思っていたわけだ。
昔、いっちゃんスカーレットの時とか(アシュレは高嶺さん)、トムがバトラーでわたるがアシュレの時とかでも、物足りないというか、ヘタレ極まりねーって思っていた。
今回の宙組の初日観ても、そう思った。
頼んねーって。
でも、2回観て、そうでもないなって思った。
一寸堅物だけど、自分って者を分かっていて。
だからこそ激しい気性のスカーレットではなく、穏やかなメラニーを選んだんだよね。
スカーレットに好かれてるのも、「何でだろ?」とか思っていたかも知れないなぁ。
サッシュを締めてもらって、出かけるときのキス。
突然口づけされて、彼女の気持ちを知っても、答えることなくただ、眉間にしわを寄せただけ。
それが格好良いんだよぉ。
女性としては愛していないけど、友人としてはとっても好きなスカーレットを突き放せない優しさがあるんだよね。
だから、言葉に出さずに眉間にしわ寄せちゃうんだよぉ。
その様子が、「優柔不断」ではなく、「女性に恥をかかせない優しさ」に見えたのが、ともちんのすごさだと思うのだわ。
二幕の2人の場面も・・・まぁ、スカーレットに押し切られたというか、惑わされたというか・・・うっかり抱きしめてキスしちゃうんだけど。
とっても好きなスカーレットを突き放せなかったんだと思うんだよね。
スカーレットの女性としての魅力に触れてしまったら、だめになるって分かっているんだけど、・・・突き放せなかったんだねぇ。
ホントは、ここで「へたれー!嫁泣かすなー!」って思うとこなんだけどなぁ。
抱きしめ方とか、本当に格好良くって・・・ほーってなってしまった(笑)
でも、本当に後悔したんだろうなぁ。
自分には、メラニーってぴったりの妻がいるのにって。
自分とスカーレットは合わないってわかっているのにって。
雑貨店を手伝うようになって、アトランタの人たちに色々嫌みを言われても、黙って眉間に一寸しわ寄せて聞いているアシュレ。
この頃になると、アシュレにとってスカーレットって、女性・・・は女性なんだけど、恋愛感情持つ対象ではなく、自分たちの庇護者だと思ってるんだと思う。
だから、「使用人みたい」って言われても、黙って眉を寄せるだけだったんだと。
その後、昔の事思い出したのも、スカーレットを抱きしめたのも、そんな気持ちが強かったんじゃないかなぁ。
メラニーが自分の子供を流産して、死線を彷徨っているとき。
息を引き取ってしまったとき。
アシュレの何かが死んじゃったんだよね(自分でいっていたけど)。
スカーレットは、「こんな人ではなかった」っていっていたけどねアシュレは元々そんな人だと思うわ。
ええと・・・とっても優しくて、メラニーを生涯の伴侶として心から愛して、彼女なしでは生きていけないほどに愛していて。
彼女のためなら、がんばれるし強くもなれる。
でも、それはスカーレットが思っている様な、強さではないから。
彼女の手袋を握りしめて、床に力なく座り込むアシュレって、本当に情けないなぁと思うんだけど、メラニーがうらやましくて仕方なかった。
これだけ夫に自分の死を悲しんで、辛いって言ってもらったら、本当に愛されていたと感じられると思うから。
メラニー目線で観たら、本当に、いい夫だと思ったよ。
最高に釣り合いのとれた、お似合いのカップル。
スカーレット目線から観ていたから「へたれ」だと思っていたんだなとか、最後にそう思った。
結果。
ともちんのアシュレは、あんましスカーレットに期待を持たせずに、メラニー一筋なところが、とっても男らしいと思いました。
ので、けっこう好きになりました(笑)