二十一世紀歌舞伎組の公演を久しぶりに観てきました。
はぁぁぁぁぁ。
楽しかったぁ。
大好きな右近さんが主役で、大好きな笑也さんがヒロイン(?)で、どんないいロマンスあるのかしらとか思ったら、そこは肩すかしだったけど(てか、別の人とのロマンスだったね)。
でもでも、本当にダイナミックで客席降り沢山あって、殺陣も沢山あって、アドリブも笑うとこも沢山で、本当に楽しい作品でした。
とにかく、笑也さんがいじらしくて強くて可愛い!!
もうもう・・・年上の方捕まえて失礼かもしれないのだけど・・・本当に、可愛くって仕方なかった。
女形ってすごいなぁ~。
女の子より可愛いんじゃね?って何度も思った。
横内先生の脚本に出てくるヒロインって、けっこう芯のしっかりしているキャラが多くて、女性から観て「格好いい」と思うのだけど、今回の青華(せいか)ってキャラなんて、本当に「格好良かった」そして、切なかった。
男勝りに武芸に秀でていて、聡明な美女で、許嫁のためにと戦場命がけで走り回っていたのに、狭量の許嫁に疎まれて辛い思いをしていた時、敵の男に惚れられて、もちろん最初は突っぱねるんだけど、段々その人が気になりだして、自分の正直な気持ちに気づいていく・・・みたいな。
その、「段々の変化」が、そんなに多くない場面で表現されていて、もう、可愛くて可愛くて・・・(しつこい)
最後に幸せを見つけられてよかったねぇぇぇって、思った。
右近さんは、本当に・・・猿之助(現・猿翁)にクリソツだよなぁ。
しゃべり方とか、立ち姿とかなんで血が繋がっていないのか不思議なくらい(笑)
宙乗りも、しっかり決めて、すごかった。そして、殺陣がステキだった。芯も絡みも男性だと、こうも違うものなのよねぇぇぇ。
生徒に命がけに慕われている林冲(りんちゅう)って役にぴったりでした。
春猿ちゃんは、いつも通りのおきゃんというか、はすっぱだけど世話焼きねーさんのお夜叉(おやしゃ)。
笑也さんとは、別の可愛さがあって、いい女形だよなぁ。
今回、「どこまでセリフ?」ってアドリブをいっぱい聞かせてくれて、客席大ウケでした。
笑三郎さんも、揺るぎなく、姉御!姫虎(ひめとら)って、なかなか迫力のキャラだった。
でも、一緒に観ていた娘が「てっきり、右近さん(のキャラ)とひっつくと思った」と言ったほど、いい女だった。
今回、一番美味しかったのは、猿弥さんの王英(おうえい)だと思うわ。
前説にも出てこられたし(笑)かなり客席暖まったよ(笑)
「自他共に認める(や、本人はそう思っていなかったか)、醜男」って設定なんだけど、人間として、悪党なんだけど、ものすごくまっすぐで、ピュアな人。
笑也さん演じるヒロインに戦いのさなか一目惚れして、紆余曲折の末結ばれる。
すごく、男気のある人で、そりゃ、ルックスはよくないけど(笑)自分をあれだけ守って愛してくれる人に、女として惚れないわけがない。それも、想いに答えられなくて困っている時「自分のいいように生きたらいいから」って、解き放とうとしてくれたりと、無理強いせずに待っててくれる懐の深い人だから。
ぶっちゃけ、主人公がこっち(王英)じゃないって事に、観ながら驚いていたんだけど(笑)
ここが、男と女の違いなのかな。
女は、恋愛を含めた感情の動きが主軸になるといいなって思うんだけど、男は、生き様とか友情とか、信念とかそういうものが主軸の方が楽しいのかもって。
てか・・・正塚先生のだったら、私、「男脳」なのに・・・(笑)
客席降りで、私の真横の通路で長槍持ったキャラが殺陣やったり、スポット当たってセリフ言っていたりと、びっくりすることもあって、本当に楽しかった。
昨日初日で、27日までなのよねぇ。
もっかい行きたいくらい。・・・どっかで舞台中継してくれたらいいんだけど・・・。
所謂、「運命の出会い」ってやつ(笑)
青華と、王英