まず、

そーちゃんトップ就任おめでとう。

良い組、良い相手役、良い作品に恵まれたね。

これからもがんばってね。


ということで、行って参りました。

中日劇場。


イナバの住んでる大阪のやたら南の方からは、3時間以上かかる遠距離ではありましたが、乗り継ぎだけ考えたらムラに行くのと同じで、むしろ楽ちんな遠征でした。


で。


「若き日の唄は忘れじ」


原作ファンとしては、「再演ありがとう~」って作品なのだけど。

ホント、好き。

この作品。


そして、「和物の雪組」完全復活おめでとう!だ。


演出も、「和物のタクジー」(笑)で、あれやこれやを加筆、修正して新たに板の上に乗せたのがよかった。

19年前(らしい)の記憶なので、自信はないのだけど、「あれ、この場面なかったよなぁ」「セリフ変わってる」ってのが何カ所があったので。


場転もセットの使い方も、よかった。


文四郎が、父の遺体を大八車で運ぶシーンの竹矢来と盆の使い方は、好き。

初演より距離歩いていたよね。

ただ、大八車、小さく見えたし、重く見えなかった。もっとデカイのにするべきだったと思う。


以前、「夢の浮橋」で使っていた紅葉の吊りモノも、キレイだった。


後、座敷、玄関、道場の神棚、長屋の外壁と場面によって変えられる、セットもよかった。

初演では、庭先ばかりが印象に残ったから。


惜しむらくは、照明かバトン(照明などを吊る天井の棒)か、舞台の奥行きか、紗幕の下りるスピードか、どれが原因かわからないけど、転換しているスタッフが、登場人物の様に見切れていたのには、辛いモノがあった。

イマドキ、あれだけ大道具さんが見えてしまう芝居って無いんじゃないかな・・・(見えてしまうなら、役者が場転したりするし)。

実際、静かな笑い声も起きていたし・・・。

後3日で楽ってとこだから、いままでもこんな風にやっていたとしたら、観ていた方たちの寛大さに頭が下がる思いだ。

タクジー、あれだけ、なんとかならなかったのかなぁ。



新たに増えたというか、変えたというかの場面では、文四郎とふくのゆびきりげんまんが良かった。

ちゃんと複線張ってつーか、韻を踏んでいて・・・(笑)


夏祭りの日、二人で笹舟を作って(乗って)る場面、夫婦になろうね的な可愛い約束をしている。

それは叶わないままに、時が過ぎ、再会し、小舟の上でそれを思い出したふくが、そっと小指を見せる。

文四郎も決して忘れてはいないのだけど、その手を握ってやることも出来ず、顔を背ける。

その文四郎の苦悩を理解しつつも、悲しみを押さえられないふく。


・・・このわずかばかりのなかに、どんだけの感情を込めさせたか・・・!


いい演出だよぉ、タクジー。

凄く好き。ベタだけど(笑)


祭の場面とか、嫁取りの場面とか、こういう時代の市井の風俗折り込むの、タクジーのお得意って感じで私はとても好きだ。


でも、与之助って、あんな場面あったっけ?

てか、萩は居たのね(忘れていたけど)でも、あんな関係だったっけ?

全く記憶がないのだけど。

新しく足したんだって、思った。

可愛くてよかったわ。


で、殺陣!!

そーちゃんは剣道経験者だから、竹刀の扱いに慣れているなぁと感じる。

だからか、殺陣がレベル高い(と思う)。

慣れてない子相手の「パシン、バシン、ズバッ」的な単調な撃ち合いじゃなく、ちゃんと「殺陣」として完成しているというか・・・。それなりのレベルのテを付けていると感じた。

とにかく、観ていて気持ちが良いのだもの。


タクジーは、和物が好きで、時代小説、時代劇ファンで、色々拘り処がある。

それが私にはツボで(笑)

「いつか、凄い時代劇をつくってみせます。」と、挨拶文をしめくくっている。

期待している。

ものすごく。



キャスト感想は、次回に・・・。




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