やっと、CSで放送していた「近松・恋の道行き」をDVDにダビングしながら見た。
・・・うーん・・・。
上手いなぁ。
和物の所作とか、もちろん、芝居も歌も・・・。
その辺りに何一つ心配しなくていいって、これほど物語に集中出来るんだって、思った(笑)
個人的にみわっちは、女役のイメージ強くて、あんまし強い男って合わないと思っていたから、こんなまぁ、優男系はとっても似合ってていいな。
真面目で融通聞かないひとで、でも、優しい人で、実は熱い人。
悲しいくらい、ステキだった。
ぶっちゃけ、心中ものの主役って、へたれやん?
でも、そのヘタレ具合を「この人にはコレしかなかったのね」的に納得させられる。
全然格好悪くないのがすごい。
殴られてばかりなのに・・・(笑)
今から考えると、やっぱり退団意識して全力で役と向き合っていたんだなと思った。
相手役のみりおんも、すごい。
さすが(当時)次期宙トップ娘役!
いろんなところがとにかく上手い!
感情の動かし方が丁寧なのかな、初めて平次と出会う場面の表情がたまらない。
「ああ、恋に落ちちゃったな」って(笑)
和物初めてで、いきなり女郎ってしんどいと思うんだけど、舞姿もキレイでよかった。
特に、浄瑠璃人形になって舞うところが、さすが一度でも(それも番組の収録で)、本物を見ただけあったのか手や首の動かし方とか本当にすごかった。
宙組でも、和物しないかな・・・無理か・・・テルだもんな・・・。
柚子カレーと乙羽映見の徳兵衛・お初も、凄かった。
柚子カレー・・・無表情だと、切れ長の目が印象強くて一寸怖い・・・(笑)
清吉・みつると、小弁・あやかちゃんの二人もよかった。
みつる!アンドレキャラ似合うわぁ~!!
好きなんだけど、主筋の娘なんで、気に懸けて世話するしか出来ないの。
お互い想い合ってることが分かっても、初めは拒絶するの。
でも、重ねた年月の分だけ想いが募ってるから、自分の気持ちに正直になった。
主筋の娘だけど、今は女郎。
身請け話が決まったと(うその)話を聞いて、二人で死のうと、川に身を投げる。
助け出されてしまい元に戻ってしまったけど、一旦死を覚悟した清吉が、彼女を助け守るのが使命だと悟り、平次の助けを借りて東奔西走して彼女を身請けできるようにした。
無事堅気に戻ったら夫婦にという言葉も、初めは躊躇するけど、結局受け入れて、ハッピーエンド。
ずっと従って、いざとなったら命を懸けて守ってくれる人っていいよねぇ。
格好よかった。
若くて周りがちょっと見えていないって感じもよかったな。
主人公二人との対比が上手くて、この二人の恋は重要なだけに、よかった。
真由の幾松も、ちょっと病んだ感じの恋慕をちらちらと良く表現していたと思う。
一寸こわかった。
想いを身体の中に溜め込んでいる感じで、いつどんな風に爆発するんだろうって思った。
うまいことガス抜き出来たのかしら?
オチ的にそこは描かれてなかったよねぇ・・・?
りりか、かわいかった。
花にお嫁に行っても可愛がって貰えているようで、よかったよ。
あきら・・・悪すぎ。
なんでこいつを「幼なじみ」ってだけで信用することが出来たのか、わかんないよ、平次・・・。
・・・なんだか箇条書きになってきた・・・。
とにかく、よかった。
観に行けば良かった・・・。
もっかいダビングしたヤツ、見よう・・・。