すずみんには、王子が似合う。
白い王子が。
フランツは、ま、現実の人だったし、白いばかりじゃなかったけど、絶対すずみんに似合うと思ってた。
星組でやるなら、フランツは、すずみんって思ってた位。
まさか、こんな状況で叶うなんて…。
素直な坊っちゃん王子の、すずみん・フランツ。
お育ちの良さ全面(笑)
ママに逆らえないよね~(笑)
「ホントは、違う意見なんだけど、ママがそう言うなら…」みたいな、気の弱さを感じた。
自分の意見を押し通してもめるなら、意見をひっこめちゃうみたいな、優しさゆえの気の弱さ。
可愛いなぁ(笑)
お見合いの場面も、自分の意思でシシー選んだんじゃなく、見合い相手を勘違いしたかの様で(笑)
や、個人的にそう見えただけ(笑)
可愛いなぁ(爆)
子供っぽいってシシー、言われてたけど、二人揃ってむっちゃ若いカップルに見えるわ(笑)
淡い恋心でうっかり結婚しちゃったみたいな(笑)
夢の国の王子とお姫様が結ばれました的な。
二人の気持ちがね。
プロポーズで、現実的な話してるけど、実際「愛し合っていたら大丈夫」的な事になってるし(笑)
や、でもフランツは、それからきっと大人になって、「愛する」ってホントの意味がわかったと思う。
ただ、履き違えただけ。
受け入れるだけじゃなくて、共に歩んでいくために諭したり、導いたりしなくちゃって。
シシーは、魂は子供の自由なままだったから。
そんなことしたらダメだったのに。
「彼女のため」と思いこんで。
それが全くわからずに、シシーを求める姿が、哀れで…。
可哀想なんだけど、仕方ないなぁみたいな。
結婚式翌日のゾフィーとシシーのやりとりを、仲裁するとこも、ハナからママ寄りだったよね(笑)
「シシーのためになるから」って思って(笑)
だから、自分は守ってるつもりなんだよね、シシーに「あなたは私を見殺しにするのね」って言われても、きっとわかってもらえる、愛し合ってるんだからって思って。
だからか、ものすご格好よかったけど(笑)
となみちゃんと身長差がちょうどいいんだよね。
大人になっちゃった王子様と、子供の魂のお姫様。
夫婦として過ごす数年の間に、二人の時間がずれてきたんだな。
鏡の間の、結局シシーの要求を受け入れる所、ついこないだまで若い溌剌とした感じだったのに、いきなり年取った印象を受けた。
「信念を曲げる」ってのが難しかったのかな。
彼女のためにしてきたことが、逆に彼女の為になっていなかったってわかったのかなぁ。
そうまでしたのに、シシーのあの言い方(笑)
フランツ、可愛そう。
あんなに愛してるのに。
浮気の場面がなかった(歌のパートある人しか出ないから)から、余計に「フランツ、浮気したって雰囲気の写真撮られただけなんじゃないの?」って思った(笑)
フランツは、どうあってもシシーを愛してるから。
ママ始め、回りにいいように振り回されても、そこだけはぶれてないの。
惜しむらくは方向だけ…。
でも、いい訳とかしなかったんだろうなぁ~。
うっかりだったけど、「シシーを傷付けた」とか思って。
とことん、いい人(笑)
旅に出たシシーに「二度と過ちは犯さないよ。ひたすら帰りを、待っているよ」「母上はもういない、帰っておいで。今も君だけ想っている。」と歌うフランツの重ねた年が痛々しい。
シシーの魂はまだ少女のままなのに…。
残念だった、ルドルフのお葬式の場面に、(歌のパートがなかったから)フランツが出てなくて・・・。
年の分だけ、身体はそこそこ衰えたシシーを、優しく抱きかかえるフランツ観たかった。
夫としてだけじゃなくて、家族の長として、息子を失った悲しみを共に分かち合いたいって姿を観たかった。
ルドルフにも、正しい後継者に育って欲しいと、ずっと思って育てたつもりなのに。
厳しくしたけど、自分では愛情を持って接しているつもりだったのに・・・。
そんな後悔もまるっとひっくるめて、憔悴したシシーを抱きかかえる姿を見たかった。
更に年を重ねて、自分の終わりが見えてどうしてもシシーに会いたくなって、彼女に会いに行ったのに、自分は帰って来てほしいけど、シシーがどうしてもそう出来ないならって、結局折れるのね。
愛しているからか、気弱だからか…。
丸まってしまった背中が切ない。
本当にシシーを愛してるだけに、切ない。
結婚して、子供もいるのにずっと妻に片思いだなんて・・・切ないわ。
そんな優しい王子だったけど、唯一声を荒げたのが、裁判の場面での、トートとの直接対決(笑)
彼女を愛するもう一人の存在。
彼女が愛するもう一人。
・・・ここだけは譲れなかったのね。
お育ちのいいお坊ちゃんだけど(笑)
「こいつだけ絶対腹立つー!」って、(お互い思ってたんだろうけど)。
シメさん相手にがんがん攻めて歌ってるのが、なんか感動。
キャラとして、トートには完敗って感じなのに「認めない!」って頑張ってて、「涼紫央」としてアコガレの大先輩相手に頑張ってる姿が、もう・・・たまんなかった。
泣けてきて・・・。
ここが一番観たかったんだよぉぉぉ。
夢の国の王子は、一生只の一人を愛し続け、その一人を理解出来ないまま、愛されることなく亡くしてしまう。
優しいが故に悲しい一生を送った。
そんな、フランツでした。