初日明け翌日に観た。
星組はリピ必至なので、初日でも、その翌日でも初見は別に大丈夫。
「舞踊ファンタジー 宝塚ジャポニズム」
・・・確かにファンタジーだったよ、ジャポニズムだったよ。
ええ・・・。
植爺らしい30度ほどずれたところの(-"-;A
くどいようだが、稲葉は、和物ショー推進派。
「和物の若衆観ずして、男役を語るなかれ」って位、和物好き。
激減の一途をたどる昨今、(予算付かないとかで)なくなってしまうんじゃないかと、むちゃくちゃ危惧している。
なもので、今回のは一寸うれしかった。
ちえもねねちゃんも舞踊会に出るほど日舞頑張ってるし、どいちゃんとか日舞出来る子が結構いるし。
いくら植爺でも、セリフのない作品を破綻させる演出は出来ないだろうと思っていたし。
・・・甘かった。
彼の感覚は凡人の域を超えている。
だって、わからないのだもの。
どこがステキで楽しいか。
だって、華やかじゃないのだもの。
照明使って、ほぼ総踊りなのに、「ぱぁっ」とした華やかな明るさを感じられなかった。
序・さくら幻想曲は、なんていうか・・・チョンパじゃなかっただけでもびっくりなんだけど、ワンフレーズ音楽がなって、ドン(や、暗転幕)上がって、うっすらピンが後ろ姿のちえに当たる。
イメージとして、ここは、ホリ(ホリゾント)まで抜けたとこに立っていて欲しかった。
そうしたら、空間の広さと夜桜の孤独さが出たと思うんだよね。
なのに、どんでん返しの中幕(てか書き割り)で、仕切られておりました。
若衆が数人、4段くらいのピラミッドみたいな乗り物(セリにあらず)のせっまい(狭い)上で踊っていた。
ええと・・・。
なんか、「危ないなぁ」とか「まさこ、怖いやろうなぁ」って気が散って、踊りを楽しむって雰囲気ではなかったよ。
どんでん返しの中幕には、夜桜が描いてた。
それが飛んで、紗幕越しに奥のセットが見えた。
前の「花の踊り絵巻」のおけさ幻想で使っていたようなの。
結構な人数が並んでる。
ものすごい人数で踊ってて、一生懸命頑張っててすごいなぁとは思うんだけど(ちえなんて、引っ込みさえしない)、なんか、地味というか、盛り上がらない・・・。
正直、「これだけで45分やるつもりか?」と不安を覚えた。
15分だったんだよねぇ。
長い15分だったよ。
で、破。
演出上、男性の録音ボーカルが流れることはままある事だけど、度肝抜かれた。
お経だよ。
独特な節回しの、法相宗のお経。
春日野先生がお亡くなりになって、宝塚第一の生徒になった松本先生。すでに神の域の舞を舞う。
もの凄く光沢のある赤いお衣装がキレイ。
履き物がアレだけど(笑)じっくり観た。
大日如来のちえ、弥勒や菩薩の組子達。
ええと・・・なにがおかしいのかな。違和感がとってもある。
お衣装は、洋物でも使えそうなデザインで、決して悪くはない・・・と思う。
あ・・・履き物が・・・松本先生と同じ、いわゆるぺったん靴。金色の・・・。それも、足袋脱いで裸足。
頭飾りは、羽二重の上に仏像とかの頭を飾っている金のジャラジャラ。
顔は、もちろんシャベ化粧。
・・・違和感が・・・。
千手観音上手に出来ていたのに(これは、上から見る方がいいかも)、どうしても「何だかなぁ・・・」としか思えなかった。
そして、急の、荒城の月。
べに、美しいぞ。やっと、アガる場面が来たわ!と思ったのも束の間。
ちえねねはわかるけど、この人誰ー(生徒も役も)?って思っている間に終わってしまった(笑)
立ち回りはともかく、それぞれが短くて、点呼するだけで精一杯だよ(涙)
予習しとけば良かった。
最後の総踊りは、みんな揃っていてキレイだった。
なんか・・・でも、もっと華やかに出来なかったのかなぁ。
よくわかんないけど。
生徒はみんな、頑張っていた。
個々を細かく観たら課題はあるのかも知れないけど、洋物も和物もどんと来いって組なんだなぁと、自慢したくなるくらい。
・・・演出だと思います。
大劇以外でやるのを意識しすぎた転用きくセット。
桜の花びらが降るって照明あったけど、それ以外は地明かりの印象しかない(や、絶対なにかあるはずなんだけど、印象として)。
シンプルを求めたのか、新調じゃないよね?な若衆衣装。
演出だと思います。
失敗は。
これを海外に持って行くなんて・・・。
今回はアジアだから、「オリエンタル!」とか言って喜んでくれないよ?
着物着てるだけじゃ喜んでくれないよ?
大丈夫かなぁ。
てか、ショーまでこんなカンジになるんなら、植爺、後は若いのに任せて、そろそろ引退してください・・・。
お願いします。