宙組の銀英伝。
原作ファンの稲葉、そりゃ楽しみにしていきました。
珍しく「俺も行きたい」と言った旦那と一緒に。
平日の友会優先公演。
・・・驚くほどガラガラ。
聞いてはいたけど、ビックリしたわ。
ま、前の席が空いてくれると、観やすくって助かるけど(笑)
幕開きから(厳密に言うと、開演前から)、銀英伝の世界が広がっていて、期待通り!
オーベルシュタイン・ともちんに時代背景や設定などを、ナレーション的に説明させて、次々登場人物が出てくるオープニングは、「格好良い」のひとことで、わくわくした。
舞台セットも、照明もすごい。
さすがイケコ!
話の流れも、フェザーンの二人(えっちゃんといちくん)が狂言回し的に出てきて、映像を使って合間合間に説明が入るので、とてもわかりやすかった。
一番危惧していた戦闘シーンも、映像(CG)と群舞で上手く処理していて、かなり面白かった。
話の主軸は、「ラインハルト・テルと、キルヒアイス・まーくんの幼い頃からの友情」になっていて、オーベルシュタイン・ともちんが一寸悪役みたいになっていた(笑)
ヤン・キタロウの場面も、原作ファンがニヤってなるカ所もそこここにあって、駆け足ってか、ダイジェスト的だけど、うまくまとめたなぁと思った。
キルヒアイス・まーくんの死を山場にしたい演出だったから、まぁ、原作の色々を切って貼っては仕方ないと思っていたし(ヒルダ・みりおんがこの段階で出てくる時点でアレだしね)、少々のストーリーの変更はあるだろうと思っていたけど・・・。
私的前半の最大の山場、「イゼルローン攻防戦」がなんともあっさりで終わってしまい、うにょうにょした気持ちになった。
後の捕虜交換のが大事だったのね。
なので、大きな盛り上がりがなく、かといってキルヒ・まーくんの死が、もの凄い山場になったという印象はなく(どーしても、テルが「キルヒアイス!」と泣き叫んでいるのが「ホゲー!」と聞こえ、ビミョーにおかしかった)、その後の、ヒルダ・みりおんとのシーンは、とてもラストシーンだとは思えなく・・・。
紗幕が降りたときは、「その後」があるのかと待っていたら、下手のすっぽんからまーくんが、きらびやかなお衣装で出てきて、心底驚いてしまった。
どうせ、原作いじって「@TAKARAZUKA」ってするんだったら、間端折ってラインハルトが皇帝になるとこまで書きゃいいやん。もしくは、オープニングとあわせて、ともちんのナレで「その後ラインハルトはこーしてこーなった」とか入れれば良かったのに・・・。
てか、プログラムを読むと「ラスト」になってるんだけど、地味?
ヒルダとの関係が「上司と部下」以上の物を感じられなかったのもあるのかなぁ。
ほぼ恋愛色のなかった原作ですら、二人のいいシーンがあったというのに・・・。
え?この後、ヒルダがラインハルトの子を産む設定はなしですか?ってくらいドライな関係に見えたよ。
あそこで二人のナニカが見えたら、あれでもよかったんだろーけど・・・。
オチが・・・ありませんでした。
これ以上ないくらい、消化不良になった気分です。
その他色々は、また改めて。