星組って、やっぱり層が厚いなと思った。


大劇の半分の人数で(それも比較的下級生多め)、見応えある芝居が出来るのだから。


覚えてるうちに箇条書きで。


べに。

さすが、元々演技派(だと思っている)なだけあって、仕事に情熱を傾ける、誇りある職人で、芸術家肌で、信念を持っていて、妻と子を愛している大人の男を上手く演じてたと思う。

ヒロイン(アントワネット)との恋愛感情がなくて、ある意味難しい心の持って行き方だったと思うけど、豊かな表情で上手く表現していたと思う。「恋愛感情」じゃない「憧憬」って難しいね。

アントワネットのための硬水作りに一生懸命すぎて、嫁にすねられる下りが好き(笑)

後、陪審員(客席)に向けて訴えかける台詞は、とても耳障りがよかった。べには、ゆっくりしゃべると声の通りも良いし、良い声なんだけど、早口になるとなだれて分かりづらくなるから。今回はよかった。

ジャケット脱いでベストだけの姿で、牢獄の椅子に座っていた姿が格好良かった(笑)

ごめん、フィナーレのオールバックだけは頂けなかった・・・(涙)


わかば。

いやいや・・・。お人形やね、この人。ほんとにアントワネットぴったり。

生まれながらの貴族である気品とか気位の高さとか、そんな雰囲気が一寸足らない気はしたけど、ジャン・ルイが「この人の為に」と、一生懸命香水作りたくなるのもわかるなぁって美しさだよ。

「愛に生きる只の女」なイメージのアントワネットだったけど、コレではそれだけじゃなくて「心優しい一人の女性で、母で、人間」ってとこもあって・・・。ただ泣いてるだけじゃない強さも持っていて、よかった。

パリを脱出する計画をジャン・ルイに知られて、止めようと説得する彼に、毅然と「あなたには分からない」と言い放つところは格好良かった。

後、コンシェルジュリの場面は、涙なしには観られませんでしたよ。

今までのアントワネットの中で一番「意志を持った」キャラでした。


マカゼ君。

一寸・・・歌、上手くなった?(笑)

このキャラも、歴代フェルゼンと違って、「自分で動く」人になってた。

そんながむしゃらに「王妃様!!」って感じじゃなくて。

ベルばらの二人って、あれだけいちゃこらしてても、プラトニックだったやん?

でもこの作品では、そうじゃない気がした(笑)

ジャン・ルイに、一寸焼き餅焼いてる?ってか、ライバル心抱いてるかも?って空気が面白かった。

立ち姿がとにかく美しい!史実に基づいた軍服で立ってるだけで絵になってて・・・。得な役だったなぁと思った。


みきちぐ。

途中まで、みきちぐってわかりませんでした。どうしても、ピポーを捜してしまって・・・(爆)

人間味のまったく出せない役だったけど、みきちぐにしか出せない味になっていたと思う。


さやか。

ステキすぎの小心者で、家でも奥さんの尻に敷かれてそう(笑)

革命政府の良心って感じ。


ころちゃん。

貴族ではないのよね、アントワネットお気に入りの画家ってだけなのね?気品がありすぎです~(爆)

ドレスが可愛くて、凄く似合っていた。

お歌はさすが。あなたなくしては歌のシーン困ったことになったでしょう(笑)


れんた。

ジャン・ルイの弟だったんだね。嫁の弟かと思ったよ。や、普通に姉弟みたいだったから(96期の姉と90期の弟は変だけどさ)。

良くできる子なんだろうなぁ~。

にーちゃんが投獄されて半年以上、無実の証明するため義理のねーちゃんを支えて奔走して・・・。

良い子や。


しゅうくん。

ごめん、ウケタ。

だって格好良すぎて(笑)

ショーヴランのお衣装、とてもお似合いでしたよ。

もう少し、お歌頑張ってね。歌うと一寸可愛くなってしまって、びっくりした。


マイケル。

こんな人間的なルイを初めて観た。

ベルばらのルイって、男としての色々を放棄している感じだったけど、一寸「アントワネットの夫」ってプライドが見えて(笑)

時代がこんなじゃなかったら、死ななくて済んだ国王なんじゃないかなって。


96期(キサキ)。

残念ながら、彼女個人になんの含みもありませんが、劇団が96期を重用することに納得がいかないので、今回のキャスティングには、反発すら覚えました(もちろん前回も)。てか、もっと上手ければいいのに・・・。

と、思っていたので、ちょっとびっくりしました。

学年相当分の上手さにはなったなって。

ていっても、上手い訳じゃないんだけど。-30くらいからの評価が、-15くらいになった感じ。

「妻」としての空気はまだまだだったな。赤ちゃんのあやし方も・・・ダメだったけど、とりあえず棒読みでは無くなったね(笑)

フィナーレで、立ち位置が「娘2」じゃないところに、振り上げた拳をどうして良いか分からない気持ち悪さを感じた(笑)


りら。

この子、本当に可愛い!王太子の時も、貴婦人の時も、小さくてくるくるしてて、なんか目がいく。

これから楽しみだなぁ。


みれい。

「史実上の」ロザリー。

うまい!フツーに芝居してる。なんの違和感なし。

滑舌良いし、声もキレイ。可愛いし。

これからが楽しみ2。


専科様。

さすがとしか言いようございません。

ありがとうございます。

いっちゃんさん、あんな慈愛にあふれた叔母様させると一級品!貴方という存在だけで、アントワネットは救われていたと思えるほど。


一原さん。

ものすごい出番少なくて。

ベルばらの、一寸押しの強い迫力系のポリニャックさんとは真逆な印象でしたね。


後、れいちゃんとか、ひーろーとか、なっちゃんとかみんな頑張っていた。

いい脚本だったからみんなもやりがいあったんじゃないかなと。


後、お衣装やカツラや小道具の細々したこだわりに感動した。

セットも凄く美しかった(このセンスが圭先生にあったら・・・涙)。

とても、とても見応えがあった。

ちゃんと、バウのサイズにあった作りだったし。

ただ、これから「フランス革命物」には、あの岩の吊り物必須なのかな(笑)



ペタしてね