自宅で仕事をしながら、スカステで録り溜めた、星組のDVDを片っ端からロードする。


今日は、めぐり会いの、中日楽。あ、ノバボサも。


めぐりあい・・・ムラでも4~5回観たし、中日も行ったけど、やっぱり楽って凄い。

で、ちゃんと観てなかったんだなぁと思った。


色々が凄くなっている。


一寸した動きとか、台詞のニュアンスとか、間の長さとか、視線の運び方とか。


ランスロット組が抜けていて、一部キャストが違うのもあるだろうけど、ちえ、ねね、すずみん、べに、そしてれみ。

尽く良くなっている。


ちえは、今まで母のことを「自分自身をもだまし続けるひと」として、好きになれなかったのに、ねねちゃんのひとことでそれが誤解かもと、気付くところの、感情の動きがハンパなかった。


ムラとかではね、正直軽かった。

それくらいで、過去十何年(?)思い続けていた考えを覆せるの?それとも、彼女に気遣って、思ってないのに「そうかもしれない」って言ったの?って感じだった。

だから、彼女に身分違いの恋心を感じたのが、ビミョーに説得力なかった。

「トップの二人だから、くっつく」って前提で観ているから、違和感なかったって感じ。


が、この時のちえの、演技は、頭の中で色んな事がぐるぐる回っていて、自分の今までの考えより、彼女の意見の方が合っているかもって思い付くまでの、心の動きが手に取るように感じられた。


そして、彼女が、今まで好きになれなかった女性たちとは違う何かを持っていると感じて、急速に興味を抱いたのも、分かった。


すごいわ。短い時間の中で、出会いから恋に発展する感情の動きを、あの短い場面で表現するなんて。


ねねちゃんは、気の強い女の子と、失恋して恋に臆病になっている女の子の気持ちの振り幅が大きくなって、より可愛げが出たと思う。


自信満々に、求婚者の様子を見に行って、あまりにも予想通りの展開で、しおしおと元気なくしていく姿が、たまらない。

立っているだけで、メルヘンなお姫のねねちゃん。可愛いだけじゃなくて、リアルな女の子として息づいていたよな。ドラント・ちえじゃなくても惚れるって。


すずみんは、ツンデレ度合いが増していて、ムラの時は「わからない」と言っていた「ツンデレ」の定義がわかったのかなと(笑)


自分から家に帰ろうとしたレオニードを、呼び止めるトコ。台詞少し、変わっていた。「お前のバカさ加減に興味も湧いてきた所だ。」が、「おまえのバカさ加減に興味も湧いてきた所だといっただろ?」に。

「いっただろ?」!!マリオお兄様、ステキ。すばらしいSっぷり(笑)ぞくぞくします。


子犬のようにまとわりつく、はるこちゃんとキトリの可愛さったらなかったですね。


べには、脱線振りを気持ち(や、ほんとに気持ち・・・ね)押さえて、演技派の手堅い演技。

不器用だけど、正直に一生懸命生きている愛すべき青年として出過ぎず、引きすぎず立っている。

相手がれみちゃんだと、心置きなく芝居できるんだろうなぁ。


れみちゃんも、あの、ダイアナや乳母とは思えないかわゆさで、わがままお姫に振り回されてるのも可愛い。

お婿決める時、旦那様が「この、シルヴィアをやってもいい」と言ったときのはしゃぎっぷりが、ものすごく可愛い。

お姫とも、べにともこれだけ息の合う娘役は、いないだろうなぁ。


本当に、すごい。


や、半年もやったんだから、成長するのは当たり前っちゃ当たり前なんだけど、本当にすごい。

面白くて、ほろりとするんだもの。


脚本がよかったのもあるんだろうけど、キャラが乗り移ってんじゃね?ってくらい、いきいきした演技だったと思う。


ちえ、ねね、すずみん、べに、れみ。


ここが絶頂だとは、星担としては言いたくない。


ただ、一時代を築いた、最高のメンバーだったことは間違いないと思う。


すずみんとれみを欠いたこれからの星組、どうか、がんばって。

すずみんとれみがいたときと、遜色ないイキオイのいい、舞台を観せてください(すずみんファンとしては些か複雑だけどさ)。

それ以上の新しい時代を築いて、私達を楽しませてください。

彼女たちが、自慢しまくれる・・・時代をよろしくお願いします。