<原発は儲かる> 班目春樹氏発言
テーマ:原発をなくそう
班目春樹氏は、原子力安全委員会・委員長という『原発の安全性をチェックする機関の最高責任者』で、元・東大教授(原子力工学)です。

『原子力発電に対して、安心する日なんか来ませんよ』

これは、その班目(でたらめ、いえ違った、まだらめ)春樹氏の2005年の発言です。




動画はこちら  http://www.youtube.com/watch?v=uIpHqpd7BoI&feature=player_embedded


技術の方はですね、とにかく分かんないけれどもやってみようが、どうしてもあります。

だめ、危ない、となったら、ちょっとでもその兆候があったら、そこで手を打とうと。おそるおそるですよ。

原子力もそういうところは絶対あります。

だって、例えばですね、原子力発電所を設計した時には、応力腐食割れ(SCC)なんてのは知らなかったんです。

だけど、まだいろんなそういうわかんないことがあるから、安全率っていうか、余裕をたくさんもって、その余裕に収まるだろうなと思って始めてるわけですよ。

そしたら、SCCが出てきちゃった。で、チェックしてみたら、まあこれはこのへんなんか収まって良かった、良かった。

今まで、良かった良かったで、きてます。

ただし、良かったじゃないシナリオもあるでしょうねって言われると思うんですよ。

その時は、原子力発電所止まっちゃいますね。

原子力発電に対して、安心する日なんかきませんよ。
せめて信頼して欲しいと思いますけど。

安心なんかできるわけないじゃないですか、あんな不気味なの。

(聞き手:核廃棄物の最終処分をすることに技術的な問題はなくても、そこを受け入れる場所が……)

なければ、今、困っちゃいますもん。

(ないですよね、フランスでもイギリスでも…)

うん、ないですよ。

(それは、大きな問題じゃないですか?)

え、いや、だから、あのー、えーと、基本的に、その何ていうのかな、今の路線で、今の路線がほんとに正しいかどうかは別として、今の路線かなんかで、替えがあるだろうと思ってるわけですよ。

というのは、最後の処分地の話は、最後は結局お金でしょ。

どうしても、みんなが受け入れてくれないっていうんだったら、じゃ、おたくには、今までこれこれっていってたけど2倍払いましょ。

それでも手を挙げないんだったら、5倍払いましょ。10倍払いましょ。

どっかで国民が納得することがでてきますよ。

処理費なんてたかが知れているから、多分、そごはきたさない(うまく噛み合う)ですね。

(今、確か、最終処分地を受け入れてくれるボーリング調査をさせてくれるだけで…)

すごいお金流してますね。

(20億円ですよ。)

あれがたかが知れてるらしいですよ、あの世界は。

だから原子力発電っていうのは、ものすごい儲かっているんでしょうね、きっとね。

そりゃそうですよ、原子力発電所1日止めると、1億どころじゃないわけですよね。

だから、そういう意味からいくと、今動いている原子力発電所をつぶす気なんてアメリカ毛頭ないし、日本も電力会社、あるものはもう、できる限り使いたいというのがこれが本音ですよ。

<動画の内容終わり>

原発は儲かると委員長自ら言っちゃってますね。

多額のお金を出せば、自治体も言うことを聞くだろうとも。

こう言う考えの方が、原発を管理するトップにいて、はたして私たちの安全は守られるのでしょうか。

班目氏には、他にも数々の発言がありますので載せておきます。

【浜岡原発での証言】

班目氏『非常用ディーゼルが2台動かなくても、通常運転中だったら何も起きない。

非常用ディーゼルが2台同時に壊れて、いろいろな問題が起こるためには、その他にもあれこれ起こる仮定を何個も重ねて、初めて大事故に至る。

だからそういうときに、非常用ディーゼル2個の破断も考えよう、これも考えようと言っていると設計ができなくなる。

つまり何でもかんでも、可能性を全部組み合わせていったら、ものなんて絶対造れない。

だからどこかで割り切る。』

Q「地震が発生したときに、非常用ディーゼル発電機に寄り掛かっていると、止まってしまうということがあり得るわけだから、非常用発電機2台が同時に動かないという事態は、大きな問題ではないか。」

『非常用ディーゼル発電機2台が動かないという事例が発見された場合には、多分、保安院にも特別委員会ができて、この問題について真剣に考え出す。

だからそれが重要な事態だということは認める。』

Q「重要な事態であれば、他に何か重要な事態が加わって、それで事故が発生するというのは、幾つか想定しなくてはいけないことではないのか。」

『我々、ある意味では非常に謙虚。

こういう事態とこういう事態の重ね合わせくらいは考えたほうがいいかなということについては、聞く耳を持っている。

なるほど問題視したほうがいいということならば、当然、国の方でも審議を始める。

聞く耳を持たないという態度ではない。

ただ今みたいに抽象的に、あれも起こって、これも起こって、だから地震だったら大変なことになるんだからという抽象的なことを言われた場合にはお答えのしようがない。』


【班目委員長が参考人として呼ばれた、参議院予算委員会(3月22日)の議事録】

福島みずほ)12日の朝、総理と一緒にヘリコプターで行き、大丈夫だと、水素爆発はないというふうにおっしゃったというのは事実でしょうか。

班目春樹)総理と現地視察に参りました間、総理に対して原子炉の仕組みがどのようになっているかを説明させていただきました。

その段階において、水素が発生しているおそれがあるが、格納容器まで出てもそこは窒素しかないので爆発のおそれはないというふうに申し上げました。

福)水素爆発、起きたじゃないですか。

大丈夫だ、水素爆発はないと12日の朝、総理にあなたが言ったことで楽観的な見通しになったんではないですか。

責任があると考えますが、いかがですか。

班)私が申し上げたのは、あくまでも格納容器の中の話でございまして、建屋での爆発については言及してございません。

福)水素が出るというのは、格納容器から出ているわけじゃないんですか。

班目さん、2007年2月16日、浜岡原発の裁判の証言で、非常用ディーゼル発電機が二個とも起動しない場合に大変なことになるのではないかと質問を受け、そのような事態は想定しない、そのような想定をしたのでは原発は造れない、だから割り切らなければ設計なんてできませんねと言っていますね。

割り切った結果が今回の事故ではないですか。

班)確かに割り切らなければ設計ができないというのは事実でございます。

その割り切った割り切り方が正しくなかったということも、我々十分反省してございます。

福)反省とはどういうことですか。

班)今後の原子力安全規制行政においては、原子力安全委員会というところはいろいろと意見を申し上げるところでございますけれども、抜本的な見直しがなされなければならないというふうに我々感じております。

福)裁判でいつも、非常用電気ディーゼルが作動しない、地震のときに、これ争われてきたんですよ。

あなたは、そんなこと想定していたら原発はできないと言っているんですね。

その責任はどうなるんですか。

班)責任という意味がよく分からないんですが、今回の事象というのが、決して言ってはいけないことなんですけれども、想定を超えたものであった。

その想定について世界的な見直しがなされなければならないものと考えております。

福)裁判でこういうことが想定されると言われ、あなたは原子力安全委員会委員長としてそんなこと想定されたら造れないよと言ってきたわけです。

その責任はどうなんですか。

班)私としても、また私だけでなく私と意見を交換している原子力の専門家の大多数の意見を総合して申し上げたわけでございますので、私個人の責任ということでしたらまた別の取りようはあるかもしれませんが、これはある意味では原子力をやってきた者全体として考え直さなきゃいけない問題だというふうに考えているということでございます。

福)驚きです。裁判でこれは争点だったんですよ。指摘されているんですよ。想定されていたんですよ。

それに対して、そんなことはないってあなたは言って、原子力安全委員会委員長としてやってきたんですよ。

その責任があるじゃないですか。あなたが言っていたことが、あなたが大丈夫だって言ったことが起きたんですよ。

班)私個人としてもそう申し上げましたし、私は当然、ある意味では原子力をやっている者全体の専門家の意見を代表して申し上げたというつもりでございますので、その点御理解いただけたらと思います。

福)委員長は責任を取るべきです。また、そう言ってきた人たちがきちっとこのことについて反省あるいは謝罪をすべきです。

班目さん、謝罪をする気はありますか。

班)原子力を推進してきた者の一人として、私個人的にはもちろん謝罪する気持ちはございます。

福)12日の朝、あなたが総理に楽観的な見通し、水素爆発はない、大丈夫だと言ったことは見通しを狂わせたんじゃないですか。

班)この説明は、あくまでも水素は発生しますとまず申し上げました。

それがもう既に圧力逃し弁というので格納容器に出ておりますという説明をしました。

しかしながら、格納容器まで出ても大丈夫でございます、なぜならばそこには酸素はございませんという形で御説明を申し上げたわけでございまして、総理の判断がそれで甘くなったとか、そのようなことはないというふうに私は理解してございます。

福)原子力安全委員会がミスリードをしたんですよ。事態は深刻じゃないですか。

だって、あなたの立場からいっても想定外のことが起きているんですよ。

前人未到のことが起きているから、そこで助けてくれって言うべきじゃないですか、世界中に対して。

<転載ここまで>