いまさらデンマークのオーデンセで行われたトライアスロン世界選手権を回顧。

 

デンマーク大会(スイム3km - バイク120km - ラン30km)

 

□レース前

夏大好きな自分が6月くらいから生まれて初めて夏バテ気味…。

朝・野菜ジュース
昼・アイス
夜・パン

 

こんな食事内容でヴィクトリア・ベッカム👩と同じ1日計900kcal前後しか取れない日々。
そのまま飛行機&バス移動で20時間、時差7時間でデンマーク入り。

 

日本選手団の宿泊するホテルではタンパク質=乳製品という扱いなのか、

主にヨーグルト・チーズ・牛乳でタンパクを摂取していたがこれがマズかった。
 

普段お腹を壊すことなんて無い方だが、最初の朝食で当たってしまい(?)、
滞在中ずっと腹下し状態…。

 

自分はironmanに出た経験もなく海外遠征も初めてだったので、
実力以前に海外で結果を出すことの難しさを痛感。
普段通り、想定通りの結果を残している選手は日本食を現地に持ち込んでいたのはさすがだと思った。

 

 

JAPANミーティング前にロングの日本王者、戸原開人選手とパシャリ。
イケメンや。。。

 

ホテルに戻るとショートの世界王者ゴメス選手がいて思わず一緒にパシャリ。

来年の世界選手権がスペインで行われるのでPRに来ていた模様。

 

 

本題に戻り、

レース前夜と当日の朝合わせて1000kcalくらいしか取れなかったため、エナジーボトルにクエン酸を多めに入れ、
体脂肪をエネルギーに効率よく変換することに期待して備える。
レース前に堀川さんから正露丸を分けてもらえたので気持ちもだいぶラクになった。

 

□スイム
透明度が無い方のエメラルドグリーンを3000m。
バイクに備えてキックは一切打たずに巡行。

流れが強ければ回転数を増やすが、緩やかだったのでストロークを大きくして進む。
それでもコースを外れたりで56分でアップと、少し遅いがバイクスタートにワクワク。

 

□バイク
セカタカさんか去年の世界選手権で、「海外選手はバイクがめっちゃ速い」
という話をしていたので彼らとの対戦をこの遠征で最も楽しみにしていた。

スタート直後数人にパスされたがデンマーク・アメリカ・ドイツの選手たちとドラフティングを気にしながら進む。
身長190cmの巨人が操るディスクホイール当たり前のいかついTTバイクと走るのは最高に楽しい!
大変だったが出場できて本当に良かった。。。

 

しかし、ちょうどショートの距離40km地点で身体に力が入らなくなる。
ここが自分の摂取できた1000kcalが切れたタイミングだったんだと思う。

腹筋に力が入らなくなると骨盤が後傾→前傾。
ハンドルに比重が傾いてペダルに体重を乗せられなくなる分、必死に腸腰筋と脚の力を使いバイクを進める。

 

後の事を考えず無理して出力したが、

それでもやっぱりヨーロッパの選手は本当に速くて速くて、とにかく抜かれた。
女子選手のパワーも凄くて置き去りにされた。
内臓は相変わらず頼りにならず補給できずに心も折れたな…。^^;

 

バイクパートの平均心拍数はたったの106bpm、最高でも137bpm...無念。ハイキングかよ。

□ラン
清々しいほどに足を使い切っていたので、
最低ラインに設定していた8時間以内にフィニッシュできるペースを考えて、6分/㎞で走ると歩くとを繰り返しゴール。

 

最終ラップで佐々木さんに「最後楽しんで!」と声をかけてもらったことで、
美しすぎるオーデンセの町並みを楽しみながら走ることができた。
思い出重視の競技者ですが、不思議と脚が軽くなってペースも上げられた。

 

□全体
努力の仕方と結果の出し方は違って、練習では常にそこを意識していたが、能力は全然足らないしコンディションも全然上げられず結果には繋がらず。
仮に全力出しきれても全体の半分に入れるかどうかって程、世界の壁も高かった。

 

ただ、どんなレースでも今までみんなと過ごした時間や思い出、
一緒に練習をした経験が僕の一番の宝物であることは変わらず、
そこに怪我無く無事完走もできたことにとても満足。

さらに日本選手団でずっと一緒に行動してくれた汐口さんや小田さんにも出会えてハッピー!☝ ՞ਊ ՞)

 

もし今後世界選手権を目指すか、出場するかを悩んでる人がいたら、迷わず一度は経験してみるのをオススメしたい!

 

そういや帰りのコペンハーゲン空港で、
スウェーデンの企業に勤める日本人男性に話しかけられ「協力できることあったら連絡して」と名刺をもらった。
調べたらバルセロナ五輪からずっとオリンピックのスポンサーをしていて、今年キャノンデール(を使用するチーム)のスポンサーにもなった企業の人だった😲

 

□ハイライト編💨

ジャーマニーの女子選手がバイクで俺を抜いたあの瞬間、
ブースターに使用したであろう大音量の屁がデンマークの風と共に体内に流れ込み
俺の儚く短い夏は終わりを告げたのだった・・・

        ~ 完 ~