「時を刻む」
「時を刻む」
逢えるときに
逢っておかないと
二度とは
見られない
えがおがある
聴けるときに
聴いておかないと
決して
聴けない
ことばがある
言えるときに
言っておかないと
ふたたびは
言えない
ことばがある
つかめるときに
つかんでおかないと
死ぬまで
無縁の
タカラがある
磨けるときに
磨いておかないと
光らぬまま
朽ちていく
タカラがある
得たものを
失う数よりも
得られずに
失われたものたちの
数の多さ
ほんの
わずかな
知恵と
努力があれば
得られたはずなのに
あたらしい
ヒカリが
ともす
あたらしい
あなただけの
日記は
はじめの
ページから
終わりの
ページまで
すべて
純白である
記すときに
記しておかないと
二度とは
記せない
日記がある