**詐欺で地獄に堕ちた女の再生記録**

しばらく更新をお休みしてしまい、すみませんでした。

地道に更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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最初の過ち②

2000年12月16日(土)夕方


keikoにつれられて、彼女が友達と待ち合わせをしている駅に到着した。

彼女の話によると、友達は同い年の男性だという。
どういう知り合いなのか気になったけれど、彼女が話さないのなら、あえて聞かずにいることにする。

第一、彼女には付き合っている彼氏がいる。
きっと、演劇をやっていて知り合った子なのだろう、と思うことにした。


待ち合わせ場所に着くと、彼女は携帯でその友達に連絡をとった。

K「あ……」

携帯を耳に当てたまま、彼女はある一点を見つめる。

そこに立っていたのは、黒いスーツに身をつつんだ、まるでホストのような、金髪の男性だった。



男「こんにちは」

K「こんにちは」

あれ? と思った。
友達という割にはなんだか他人行儀で、そんなに親しくなさそうだったのだ。


男「こちらがつれてくるって言ってたお友達?」
K「そう、harukaちゃん」

彼女が私を紹介すると、彼は私のほうを向いた。

男「はじめまして」
H「あ、はじめまして」


背の低い人だなぁ、と思った。
おそらく、160cmそこそこだろう。

私も人のこと言えないけれど、男性で低いのは大変だろうなと、少し同情してしまう。


男「じゃ、会場はもう少し先なので」

彼はそう言うと、スタスタと歩き出した。
私とkeikoは慌ててついて行く。

そこでこれから行なわれることが、今後の私の人生に大きくかかわってくるということも知らずに……。



☆つづく☆



-17,200円

2005年6月27日

<収入>
なし

<支出>
スポーツクラブ会費 6,300円 ⇒ C口座より
携帯料金 6,003円 ⇒ C口座より


2005年6月28日

<収入>
母より立替分返金(6月25日購入分) 700円

<支出>
菓子パン(昼食として) 105円
部内利用備品 562円 


2005年6月29日

<収入>
なし

<支出>
飲料 147円
アイス(4人分) 355円
地下鉄 400円
デートホテル代割り勘 4,000円



☆2005年6日29日現在☆
      (十の位は四捨五入)

財布の中身    30,800円
A口座       406,900円
B口座       128,800円
C口座       161,500円
積立        957,600円
貯金箱       18,700円

合計      1,704,400円

+194,400円

2005年6月24日

<収入>
給与手取り 227,135円
         うち、80,000円 ⇒ 口座Aへ
         うち、97,135円 ⇒ 口座Cへ
         うち、50,000円 ⇒ 積立へ

<支出>
ブッセ×3個 409円

<口座引出>
C口座より 40,000円


2005年6月25日

<収入>
なし

<支出>
美容院代 14,175円
定期券 14,330円
衣類 1,500円
衣類 1,500円
食料品立替分 696円
チョコレート 88円 


2005年6月26日

<収入>
なし

<支出>
なし




☆2005年6日26日現在☆
      (十の位は四捨五入)

財布の中身    35,700円
A口座       406,900円
B口座       128,800円
C口座       173,800円
積立        957,600円
貯金箱       18,700円

合計      1,721,500円

-200円

2005年6月20日

<収入>
なし

<支出>
菓子パン(ジムへ行くので夕食として) 105円


2005年6月21日

<収入>
なし

<支出>
なし


2005年6月22日

<収入>
なし

<支出>
菓子パン(ジムへ行くので夕食として) 105円


2005年6月23日

<収入>
なし

<支出>
なし





☆2005年6日23日現在☆
      (十の位は四捨五入)

財布の中身    28,400円
A口座       326,900円
B口座       128,800円
C口座       116,700円
積立        907,600円
貯金箱       18,700円

合計      1,527,100円

最初の過ち①

2000年12月13日(水)ごろ


地元の友達・keikoからメールが入った。

K「今度の土曜日さ、何か予定ある?」


当時短大2回生で、寮に入っていた私は、ちょうどその前日の金曜日が12月最後の講義となるため、帰省することにしていた。

寮にいると、あまり気軽に遊ぶことはできない。
門限は22時だけど、その15分前に浴場が閉まってしまうのだ。

しかも、浴場で洗髪することは禁止されている。
寮生は、毎日2階の浴場から6階の洗髪場まで、階段を登り降りしなければいけないわけだ。
(もちろん、エレベーターなんて代物はない)

22時以降は、トイレ及び学習室への出入り以外、部屋から出てはいけなくなる。
だから、8時には帰って来ないと、いろいろとできないのだ。


しかし、彼女が言うのは、帰省の翌日。
もし「遊ぼう」という誘いだとしても、大丈夫そうだ。


H「予定、ないよ☆」

私は彼女に返信した。

K「良かった!
 友達が大阪でイベントするんやけど、行かへん?
 1人じゃ寂しくてさ。
 安西ひろ子も来るらしいよ!」

H「イベント?
 何のイベントなん?」

K「イベントっていうか、パーティーかな」


パーティー!?
叔父さんの結婚披露宴以外、そんなものに参加したことがない私は、彼女の交友関係に驚かされる。
やっぱりタレント養成所に通っている彼女は違うな! なんて思う。

私自身、高校時代は演劇部に所属し、主役を張ったり、メガホンを取ったり、はたまた劇中歌を作曲して、出演者に歌わせたりするほどの演劇好きだったのだが、現実主義で厳しい両親に大反対され、その道に進むことを諦めた。

しかし、一緒に入部したけれど、サボってばかりだった彼女のほうが、誰に反対もされることなく、その道を突き進んでいる。

世の中はわからないものだ。


演劇が好きで、歌が好きで、ダンスが好きだった私。
いずれはミュージカルをしたいと思っていた。
しかし、そのどれもが、両親にとっては「何がおもしろいのかわからん」という世界らしく、反抗期を逃してきた私だけに、反対を押し切ることさえできなかった。

でも、keikoはいとも簡単にそれを許されている。
正直、羨ましくて仕方がなかった。


このパーティーへ行けば、少しは何かに近づけるかもしれない。

そんな気持ちが私の中に芽生えた。


H「うん、いいよ!
 行くわ!」

K「ホンマ?
 嬉しい~!!
 あとな、友達さ、宝石も売ってはるねんか。
 主にダイヤなんやけど。
 あたしも買ったねんか。
 もし良かったら買ってあげてな」


ダイヤ? ダイヤモンド??
売ってるってどういうこと?
駅とかで出店を出したりしてる人なのかなぁ??
まぁ、ダイヤなんて買えるわけないけど、とにかく、なんかすごそう!


そのときの私は、ダイヤモンドが出店なんかで売られるはずがないなんてこともわからない、超がつくほどの世間知らずだった




☆つづく☆

-2,100円

2005年6月16日

<収入>
なし


<支出>
なし


2005年6月17日

<収入>
なし

<支出>
衛生消耗品 1,582円
文庫本 420円
飲料 120円


2005年6月18日

<収入>
なし

<支出>
なし


2005年6月19日

<収入>
なし

<支出>
なし



☆2005年6日19日現在☆
      (十の位は四捨五入)

財布の中身    28,600円
A口座       326,900円
B口座       128,800円
C口座       116,700円
積立        907,600円
貯金箱       18,700円

合計      1,527,300円

+4,600円

2005年6月13日

<収入>
なし


<支出>
なし


2005年6月14日

<収入>
会社経費立替分(5月31日購入分) 9,070円 ⇒ B口座へ

<支出>
部内利用備品 1,488円



2005年6月15日

<収入>
なし

<支出>
生命保険料 2,000円 ⇒ A口座より
シングルCD 999円



☆2005年6日15日現在☆
      (十の位は四捨五入)

財布の中身    30,700円
A口座       326,900円
B口座       128,800円
C口座       116,700円
積立        907,600円
貯金箱       18,700円

合計      1,529,400円

巧みな誘惑③

2004年4月3日(土) 11時半ごろ


「さて、昨日電話をした○△から概要はお聞きいただいたと思いますが、理解していただけました?」
「はぁ、何となく」

私はあいまいな返事をする。

「それじゃあ、ちょっとその内容を話してもらえます?」

まるで試されているような言い方に、優等生として生きてきた私のプライドが疼く
今思えば、これも一種の心理作戦だったのかもしれない。

私が答えると、
「ま、だいたいそんなとこですね。harukaさん、優秀ですねぇ」
などと言って褒めるのだ。

褒められることが生きがいだった私にとって、それは相手を信用するための大きな要素となってしまう。


「これからそのキャッシュバックの手続きについて説明させていただきますが、もし、途中で信用できないなと思ったら、帰っていただいて結構です。納得してくださった方にだけ手続きしていただくのが、うちの会社のポリシーですので」
「あ、はい」

人の話の途中で帰るなんて、他人の目を気にしてばかりの八方美人な私にできるわけがない。

そういうことができるような人なら、おそらく最初からひっかかっていなかっただろう。
多重債務者にだってなっていなかったと思う。

しかし、そこでそういった自分たちにとってマイナスになる発言をすることによって、信用度を上げ、さらに「強制された」感を無くさせるわけだ。

ホント、巧みとしか言いようがない。


「○△の報告では、harukaさんはいくつかローンを組まれているとのことですね!?」
「……はい」

私にとって、それは思い出したくない記憶でもあったのだが、この人たちはすべて調査済みということなので、隠しても仕方ない。

「それは、例えばどういうものを買われたんですか?」
「え?」

調査済みのくせして、どうしてそんなこと聞くのかと、私は不審に思う。
それを感じ取ったのか、彼は慌てて付け加えた。

「ま、こちらである程度はつかんでいるんですけど、われわれの口からは言えないんですよ。違反になるんでね」
「あ、そうなんですか」

いまいち納得できなかったけれど、相槌程度にそう答える。

「ちなみに、手続きされる方で多いのは、宝石類ですね」
「あぁ~」

なんや、言ってるやん! と思う。

「harukaさんもそうですね!?」
「……はい」

これでも充分、違反の範囲じゃないの? なんて、少し意地悪なことを考えてしまう。


「電話か何かで呼び出され、長時間拘束されて、半分強制的に契約させる手口ですよね。人の心の隙につけこむなんて腹が立ちますよね。われわれは、少しでもそういう人たちを救いたいと思い、このキャンペーンを行なうことにしたんですよ」



本当は、目の前にいるこの人こそが、私の心の隙につけこんでいるなんてこと、このときの私は気づくはずもなかった。



☆つづく☆

+1,800円

2005年6月10日

<収入>
会社経費立替分(6月9日購入分) 3,200円 ⇒ B口座へ

<支出>
なし


2005年6月11日

<収入>
なし

<支出>
靴下3足よりどり 1,050円
ワックス 399円 


2005年6月12日

<収入>
なし

<支出>
なし




☆2005年6日12日現在☆
      (十の位は四捨五入)

財布の中身    33,200円
A口座       328,900円
B口座       119,700円
C口座       116,700円
積立        907,600円
貯金箱       18,700円

合計      1,524,800円

-3,500円

2005年6月6日

<収入>

部内共益費より立替分返金 2,000円

<支出>
菓子パン(ジムへ行くので夕食として) 80円
部内共益費回収(2ヶ月に1回) 1,000円


2005年6月7日

<収入>
なし

<支出>
なし


2005年6月8日

<収入>
なし

<支出>
菓子パン(ジムへ行くので夕食として) 88円
部内利用備品 1,132円


2005年6月9日

<収入>
なし

<支出>
参考図書(社費立替) 3,200円





☆2005年6日9日現在☆
      (十の位は四捨五入)

財布の中身    34,700円
A口座       328,900円
B口座       116,500円
C口座       116,700円
積立        907,600円
貯金箱       18,700円

合計      1,523,100円