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今日は成功に関しての私の考えを書きたいと思います。
一昔前、「ザ・シークレット」という本が大ブームになりました。
いわゆる引き寄せの法則を説明したもので、
内容を簡単に言ってしまうと、
自分が望むものを強く想像し、既に手に入れたような感覚になることで
望む現実が引き寄せられてくる というものです。
これだけ聞くと素晴らしい話に聞こえます。
上記の本は、「ただ考えて、気分よくしていれば成功できる」と言っているのですから。
しかし、こういった本を真に受けて
成功できると思っているおめでたい人に、1つお伝えしたいのが
自己啓発本を読んだだけで成功することなんて絶対にない
ということです。
これは、決して自己啓発本を否定しているわけではありません。
しかし、自分の望む現実を想像し、願望を心に抱くだけで夢が叶うなんて
ちゃんちゃらおかしな話だと思いませんか?
それを信じている人は、毎日望む現実を心に抱き続けますが、
もちろん現実が変わることは絶対にありません。
当たり前でしょう。
願望を持つだけで、行動しないのに現実が変わるわけありません。
上述の本には、
「借金の請求書の代わりに、小切手が来ることを想像していたら実際に小切手が届いた」
と言った話が載せられていますが、
一切行動を起こさずに、願望抱くだけでこんなことが起きたら、普通は腰抜かします。
行動なき願望はただの妄想です。
願望を抱くだけで夢が実現するほど世界は甘くありません。
そんなことがまかり通るのであれば、
なぜ自己啓発本を買った数千万人の人達はみな成功者になっていないのでしょうか?
そもそも、そのような本を買ったあなたはどうでしょう?
願望を抱き続けるだけで夢は叶うと胸を張って言えるでしょうか?
現状を変えようとする行動がないのに現実が変わるわけがないのです。
自己啓発本を読むのは、
成功者の思考を理解し、行動を起こすためのモチベーションを喚起するためです。
楽して成功するためではありません。
部屋に篭ってひたすら妄想し続けるだけで夢が叶えば人生苦労しません。
では、こういった自己啓発本の罠に陥らないためにはどうすればいいのか。
そのためには、因果関係を冷静に見つめることが必要です。
本来であれば、成功には
思考⇒実践⇒結果
というプロセスが必要になります。
しかし、多くの自己啓発本では
成功までのプロセスが
思考⇒結果
となってしまっているのです。
この論理の飛躍に気が付かなければならないのです。
スポーツを初めて1日でプロレベルになれる と書いてある本があれば
誰もがありえないと思うのに、
こと人生の成功に話が置き換わると、途端に信じてしまう。
耳に心地よい話には、心地良いだけの理由があるのです。
自分が信じているものが果たして本当なのか今一度冷静に見なおしてみてください。
成功というのは、泥臭く、地道な努力の果てにあるものです。
