上野千鶴子、小島美里 共著の『おひとりさまの逆襲』を読んだ。

 認知症になった場合、初期のほうが介護が大変であるとあった。本人の身体能力があるため、周りが本人を制御しにくいためだ。だが現状、認知症が関係する介護の認定基準が実態と乖離している。改正が必要だ。

 だが、国の介護保険制度は改悪がすすんでいる。

 介護保険2割負担の改正は、上野さん、小島さんたちのWEB集会などの行動の効果で、国の介護保険部会で先送りの結論になった。

 あらためて、民主主義(民衆、庶民の自由や公正のための政治)が維持発展するためには、民衆、庶民の不断の努力が必要である、とある憲法が頭に浮かぶ。

(正確には憲法12条「この憲法が国民に保証する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」ですね)。これを読むと、ほっとくと政府はろくなことをしないから、常に監視して、行動して、政府の勝手を止めなければ、民衆・庶民にとって自由で公正な社会はできない、ということだ。

 無支配、相互扶助の精神が本質である、アナキズムの考え方も頭におきながら、不断の努力が必須であることを感じる。今の日本では、上野千鶴子さん、宮台真司さん、本田由紀さんなどの社会学者の方たちの活躍は本当にありがたい。

 

参考本

『おひとりさまの逆襲 「物わかりのよい老人なんかにならない」』(上野千鶴子、小島美里、2023年、ビジネス社)、『世界の名著 42 ブルードン バクーニン クロポトキン』(猪木正道、勝田吉太郎、昭和42年、中央公論社)