『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』(2006年、日本)
謎の男の依頼で横浜へとやって来た小五郎とコナンたち一行
しかし、その男は罠を仕掛け、蘭や少年探偵団たちを人質に取ってしまう
タイムリミットは12時間、その間に依頼された事件の真相を解かなければ、蘭たちに取り付けられた爆弾が爆発すると脅される物語
青山剛昌原作の国民的人気シリーズ『名探偵コナン』の記念すべき劇場公開第10弾
面白かったは面白かったけど、10作品記念としては弱い感じ
主要キャラクター総登場で、見応えはあるけれど、なんだかバラバラに動いていて正直あまり生かされてない
舞台は横浜の架空の遊園地ミラクルランド
依頼人が蘭達を人質に取ってコナンらにゲームを仕掛けるようなノリはあまり好きな設定ではないです
さらに依頼人からの手掛かりが少な過ぎな一方、白馬や服部が警察の知り合いから仕入れた情報ばかりで事件の全容が明らかにされていき、ちょっとサボり過ぎではないかと思った
そもそも身体が不自由で目も見えてないのに、どうやって町中にカメラを仕掛けた? 爆弾人形や爆弾がついた腕輪も……
100%手引きしてるやつがいるよね
そこは全く触れないという
映画版では珍しく、蘭と新一の色恋サイドストーリーはほぼ無し
おっちゃんこと毛利小五郎の声は、まだ神谷明さんですね
蘭、和葉、佐藤刑事の女性陣が強すぎ
最初から容疑者やら犯人の名前がバンバン出てきてるので、最後も意外性がない
そのわりに依頼主が何がしたいのか分からず説明不足
事件自体は単純なものなのに、結局何がしたかったのか最後でやっと分かるけど、なんか回りくどい
依頼主は、無能な警察に代わって探偵に謎を解明してほしいと言ってる割に、難しいヒントしかださないのもよく理解できない
必死になってほしいから爆弾……は、まだ理解出来なくもないけど、ヒント自体はもっと分かりやすくしても良いのではないかなぁ
最後の内容も警察が調べてたことと同じだし、別に探偵でなくてもよかった感じ
途中も最後も山場も盛り上がりがなくて、コナンの怪我も必要だったとは思えない
最近のコナン映画が派手過ぎるのかもしれないけど、アクションも少ないし、キッドのが目立ってたような
時間ギリギリに爆弾の解除に成功なのは既にお約束
事態を知って子供達を守っていた目暮警部、阿笠博士、白鳥警部が最後時間切れ寸前に爆発覚悟で子供達のところに集まる姿は皆格好良い
最後に乗れなかった水上ジェットコースターに皆で乗り、元太がまだ爆弾を腕につけていて危うかったけど、怪盗キッドが空から現れ爆弾を処理してくれて終幕
途中で共に調査していた白馬は実はキッドでした
B’zの歌う主題歌『ゆるぎないものひとつ』も良かったです
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