[歯科インプラント、表面加工が意外と難問]

(Medエッジ  2014年8月8日)


インプラントの材料になる6種類の異なる加工をしたチタンと一緒に、
歯肉の細胞を培養して、炎症に関係する物質サイトカインの発生を調べた。

すると、細かい砂で磨く処理サンドブラスト仕上げと旋盤仕上げの
インプラントでは、他のインプラントよりサイトカインが増えた。








http://www.mededge.jp/a/eeee/925






















[培養液で歯周病治療、名大チーム成功 ヒトでも効果]

(朝日新聞   2012年11月30日)


幹細胞を培養する時にしみ出る成分だけを使って、イヌの歯ぐきの骨などを
再生することに、名古屋大医学部の上田実教授、片桐渉助教らのチームが
成功した。

ヒトの歯周病治療に効果があるという。

12月8日付の米生化学誌電子版に発表する。



チームは、ヒトの骨髄からとった幹細胞の培養液をスポンジにしみ込ませ、
歯ぐきの骨などを5ミリほど削って歯周病の状態にしたイヌに移植。
4週間後、歯ぐきの骨だけでなく、骨と歯をつなぐ靱帯、セメント質のす
べてを、3ミリほど再生することに成功した。

チームによると、培養液に含まれる複数の成長因子が患部周辺の幹細胞を
呼び集め、それぞれの組織の再生を促しているという。



http://www.asahi.com/health/news/NGY201211300001.html






















最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学

テーマ: 『本当は怖いダイエット~低コレステロールの罠~』

S・Hさん(女性)/55歳(発症当時)  専業主婦


高級住宅街に暮らす主婦S・Hさん(55歳)の悩みは、最近、少しお腹が出て
きたこと。
5年前に閉経し更年期を迎えていた彼女は、近所の病院で検診を受けた
ところ、医師から「若干コレステロール値が高いので少し脂肪分を控えた方が
いい」とアドバイスされました。
まだまだ美しく健康に暮らしたいと思った彼女は、コレステロールが多いと
言われる卵と牛乳をやめて食事の量を半分にした上、肉も出来る限り抑える
など、コレステロールを減らしながら健康的に痩せるダイエットを開始。
1年で8㎏もの減量に成功します。
主婦仲間からもスマートになったと言われ、ダイエットをして良かったと
思っていたS・Hさん。
しかしある日、突然、腰の辺りに鈍い痛みを感じます。
たかが腰の痛みと放っておいてしまった彼女ですが・・・。


<症状>
(1)腰痛
(2)激しい腰痛


<病名>骨粗鬆症(骨粗しょう症)


<なぜ、ダイエットから骨粗しょう症に?>
「骨粗しょう症」とは、骨が軽石のようにスカスカの状態になり、脆くなって
しまう病。
現在、日本人の骨粗しょう症の推定患者数は、1,000万人。
そのうち女性患者はおよそ800万人で、その多くが閉経を迎えた50歳以上の
女性です。

S・Hさんも、まさにこの時期を迎えていました。
彼女の体内でも、卵巣で作られる女性ホルモン、エストロゲンが減少して
いたのです。
骨がもろくなるのを防ぐ力がある、この女性ホルモンが減ったことで、
SS・Hさんの骨は年齢相応にもろくなっていました。


そして、そんな時期に始めてしまったのが、あのコレステロールをさけた
食事ダイエット。
一見、理想的に見えるこのダイエット法には、彼女の年齢にとって、必要な
ものが抜け落ちていたのです。
それはコレステロールを減らすために避けた、あの牛乳と卵。
牛乳にはカルシウムが豊富に含まれ、卵にはカルシウムの吸収を助ける
ビタミンDが含まれています。
この2つの成分が足りなかったために、S・Hさんの体内ではカルシウムが
吸収されず、慢性的に不足してしまったのです。

さらにビタミンDが豊富に含まれる魚介類やキノコなどが昔から苦手で好んで
食べなかったことも、カルシウム不足に一層の拍車をかけていました。


そんなことも知らず、食事ダイエットを続けてしまったS・Hさん。
彼女の体は、ついに自らの骨を溶かしてまでカルシウムを補おうとし始め
ました。
こうして、ただでさえ骨がもろくなっている更年期に、間違ったダイエットを
続けてしまったS・Hさんの骨は、加速度的に脆くなってしまったのです。


さらにもう1つ、意外な落とし穴が。
あのダイエットで確かにS・Hさんの皮下脂肪の量は、徐々に減っていき
ました。

実は脂肪でも、わずかではありますが、女性ホルモンのエストロゲンが分泌
され、骨がもろくならないようにサポートをしています。

しかしS・Hさんはダイエットで脂肪を減らしてしまったために、脂肪から
供給されるエストロゲンさえも減っていき、骨がますます脆くなってしまった
のです。


間違ったダイエットを続けていたS・Hさんに現れた、その症状が腰の痛み。
あの時、スカスカになった背骨は、押しつぶされ変形しはじめていたのです。
彼女に骨粗しょう症の危険を知らせたサインは、これだけ。

実は、この病ははっきりとした自覚症状がほとんど現れないのです。
これこそが骨粗しょう症の最も恐ろしいところ。

そして最後の瞬間、S・Hさんの背骨は、抱きかかえた孫の重さに耐える
ことが出来ず、あっさりとつぶれてしまったのです。


一度折れた背骨は完全には元に戻らないため、S・Hさんは若くして一生、
腰が曲がったままの生活を余儀なくされました。


「骨粗しょう症にならないためは?」
(1)閉経後のダイエットに注意。
(2)カルシウムやビタミンDを充分に摂る。
(3)適度な運動を心がける。

もし、少しでも体に違和感を覚えたら、すぐに病院で検査をされることを
おすすめします。



http://asahi.co.jp/hospital/






















[高齢マウスでも血管作製=iPS細胞、同じ効果—名古屋大]

(時事通信  2012年6月28日)


高齢のマウスから作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)が、若いマウスの
iPS細胞と同等の血管再生機能を持つことが分かったと、名古屋大の室原豊明
教授らの研究チームが27日付の米科学誌プロス・ワンに発表した。

室原教授によると、若いマウスから作ったiPS細胞による血流改善は確認
されていたが、高齢マウスで同じ結果が確認されたのは初めて。

室原教授は「高齢者でも自分の体からiPS細胞が作れるようになれば、
拒絶反応が起きにくい治療法の開発が期待できる」と話している。


研究チームは、左足の動脈の一部を取り除いたマウスを24匹用意。
マウスの胎児から作ったiPS細胞を注射したグループと、ヒトで言えば
80歳以上(生後20カ月)のマウスから作ったiPS細胞を注入したグループ、
iPS細胞を加えていないグループの3つに分け、血管を取り除いた部位の
血流を観察した。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120628-00000012-jij-soci























[唾液腺、涙腺を再生=マウスで基礎実験成功
                  —将来の医療期待・東京理科大など]

(時事通信  2012年6月10日)


唾液の分泌量が減り口内が乾燥するドライマウスや、涙が減って目の角膜に
障害が起きるドライアイの抜本的治療を目指し、東京理科大の辻孝教授らが
マウスで唾液腺や涙腺を再生させる基礎的な実験に成功した。
涙腺再生は慶応大医学部の坪田一男教授らとの共同研究。

横浜市内で12日開かれる日本再生医療学会で概要を明らかにし、詳細は
国際的な科学誌で発表する。


辻教授は「ドライマウス、ドライアイとも患者が増えており、高齢になれば
誰でも起こり得る。ひどくなると食物をのみ込めず、視力が低下するが、
現在は人工の唾液や涙を補充するなどの対症療法しかない。再生医療を実現
したい」と話している。


唾液腺も涙腺も袋状の外分泌腺で、構造が似ている。


研究チームはマウス胎児の未熟な唾液腺や涙腺から2種類の幹細胞を採取し、
試験管で培養して再生。
唾液腺や涙腺を切除した成体マウスに移植すると、唾液や涙が再び分泌される
ようになった。

この技術は、辻教授らがマウスで毛髪や歯の再生に成功した「器官原基法」の
応用。


唾液腺や涙腺の再生医療実現には、成人患者から採取可能な幹細胞を見つける
ことが課題となる。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120610-00000007-jij-soci























[インプラント治療トラブル、3年で400件余 学会が調査]

(日経新聞  2012年6月5日)


歯をなくした人の顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工の歯を取り付ける
「インプラント治療」を巡り、全国の大学病院を中心とした74医療機関から
報告された医療トラブルが3年間で421件に上ることが5日、日本顎顔面
インプラント学会(東京)の調査で分かった。
報告の大半は、別の歯科医院で治療を受けてトラブルとなり再治療に訪れた
ケースという。


同学会は1~3月、全国の79医療機関を対象に2009~2011年の3年間の
医療トラブルを調査。
74施設から回答を得た。
回収率は94%。
トラブルの実態調査は今回が初めて。

医療トラブルは2009年が158件、2010年が127件、2011年が136件。
下顎などの神経麻痺が158件(37.5%)と最多で、人工歯根が上顎を突き
抜けたのが63件(15.0%)、上顎付近の炎症が61件(14.5%)と続いた。
細菌感染など深刻なケースもあった。


インプラントは、本物の歯のような見た目でかみ砕く機能に優れていること
から人気が高い。
一方、ほとんどが保険適用外のため治療費は高額となる。
技術教育の遅れなどが指摘されており、国民生活センターに健康被害の相談が
相次いで問題となっている。

総合南東北病院(福島県郡山市)の口腔がん治療センター長で同学会の
瀬戸●(日へんに完)一理事長は「外科手術を伴うインプラント治療の
成功率は95%以上だが、患者はリスクも認識することが重要。治療後に痛みや
違和感がある場合、速やかに口腔外科の専門医に相談してほしい」と話して
いる。


http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0105T_V00C12A6CR8000/





















[歯のインプラント治療、ここに注意を!]

(zakzak  2012年5月15日)


インプラント(人工歯根)が夢の治療法のように宣伝されている。
そんな中、国民生活センターでは、歯科インプラント治療のトラブル増加に
警鐘を鳴らし始めた。

治療を受ける際の注意点を東京医科歯科大学大学院の春日井昇平教授
(インプラント・口腔再生医学)に聞く。



<歯科医選びが重要>
歯科インプラントとは、歯が抜けた部分に人工歯根(チタン製)を埋め込み
人工の歯を作る治療法のこと。

春日井教授は開口一番、「インプラントの歯科医選びは、結婚相手よりも
慎重に選ぶべき」と忠告する。
というのも、結婚はやり直しが利くが、インプラントは『失敗すると
やり直しが困難』という大きな欠点があるからだ。

しかも費用は保険適用外で、1本当たりの相場が30万円台後半から40万円台
とセレブな価格帯。
安易に受けて失敗したとなったら泣くに泣けない。



<派手・自慢に要注意>
全国の消費生活センターに寄せられた身体的トラブルの事例は、継続する歯や
口腔の痛み・腫れ、インプラント体の破損などさまざま。
国民生活センターは「治療水準に差がある恐れがある」と指摘している。

春日井教授も「技術・知識・倫理性が低い歯科医が少数存在する。派手に
宣伝している施設は要注意。そもそも腕のいい歯科医は自慢しない」と話す。

インプラント治療では、歯科医の高度な技術力は当然必要。
だが、受ける患者がインプラントに適さない場合がある。
そこを的確に診断・鑑別するのも歯科医の技量だ。

「糖尿病や高血圧などの持病をもつ人。抗血液凝固剤やステロイド、
骨粗鬆症の薬などを常用している人では、インプラントが勧められない場合が
出てきます」



<治療後は周囲炎対策>
失敗しないインプラント治療の条件は「歯科医師の腕」と「患者の体の
状態」。

そして、もうひとつ重要になってくるのが「治療後のケア」だ。
「治療が終了しても、必ず半年に1回ぐらい定期的にメンテナンスが必要。
それに細菌感染に弱くなるので、毎日歯磨きでケアしないと成功してもダメに
なっていく」

治療後、最も要注意なのが“インプラント周囲炎”。
インプラントの歯を失うほとんどが、この病気が原因になるという。

もちろん、いい状態を保つことができれば40年ももつ場合があり、入れ歯や
ブリッジと異なり他の歯に負担をかけない。
長期的には歯が多く残る。
高額だけあって、成功すればメリットの多い治療法であることは間違いない。

春日井教授は「患者によっては必ずしもベストな治療法でないことを
忘れずに。インプラントは『両刃の剣』なのです」と話している。



http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120515/dms1205150732003-n1.htm











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[再生医療に利用 乳歯を保存へ]

(NHK  2012年5月12日)


傷ついた神経などを再生させるための治療に、歯の中の特殊な細胞が利用
できることが分かってきたことから、日本小児歯科学会は、地域の歯科医院が
大学病院と連携し、抜けた子どもの乳歯を将来の病気に備えて保存する
仕組みを整えていくことになりました。


歯の中に存在する「歯髄幹細胞」と呼ばれる細胞は、神経など体のさまざまな
細胞に変化する性質を持っています。

特に乳歯の場合は、この細胞が若いために遺伝子の損傷が少ないうえ、歯が
抜けたあとに採取すれば体への負担もないことから、将来病気になった際、
神経などを再生させるための治療に有力だとして注目されています。

このため、子どもの歯を専門とする日本小児歯科学会は、全国の歯科医院と
大学病院が連携し、抜けた直後の乳歯から細胞を取り出して培養し、冷凍保存
する仕組みを作ることになりました。


これまでに国内のほとんどの大学病院で細胞を培養したり保存したりする
準備が整ったということで、ことし7月からは、全国でおよそ30の歯科医院で
乳歯から細胞を取り出し大学病院に送り始めるということです。


学会の常任理事で東北大学の福本敏教授は「抜けると捨てていた乳歯が再生
医療に利用できるとなると、虫歯予防の動機づけになるという点でも大きな
影響が出てくると思う。大学病院だけでなく、地域の歯科医院で患者が乳歯の
細胞を預けられる体制を構築して、この取り組みを広げていきたい」と話して
います。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120512/k10015073691000.html














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NHKクローズアップ現代

2012年1月18日(水)放送予定

「歯科インプラント トラブル急増の理由」


自分の歯のようにしっかりかめるように画期的な治療法として、歯が抜けた
人の1割に普及しているという歯科インプラント。

ところが、顎の骨に金属の土台を埋め込む手術をする際、歯科医師のミスや
技量不足のために大量出血したり、麻痺が残ったりするトラブルが相次いで
おり、死亡事故も起きた。

国民生活センターは5年間で2,000件の相談が寄せられたとして、先月、
行政や医師会などに早急な対策を呼びかけた。

インプラント治療は自由診療で、標準的な治療方法が定められていない。
保険診療と違って監督官庁の監視も届きにくく、十分な技術を持たない
医師が、高い治療費をとれるインプラントに安易に走っているという指摘も
ある。

そこで、学会では治療のガイドラインの策定に着手。
一部の大学では、授業を新設して、治療の技術とモラルを向上させる
取り組みを始めた。

また、自由診療とはいえ、何らかの規制・監督が必要な時期に来ているという
声が高まっている。

インプラント治療のトラブルの実態と対策を報告する。


http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/yotei/index.cgi


























[歯科インプラント 「続く痛み」相談増加]

(産経新聞  2012年1月10日)


欠損した歯に土台(人工歯根)を埋め込み、人工の歯を作るインプラント治療
(自由診療)で、痛みや腫れが続くなど、健康被害を訴える相談が増えて
いる。


国民生活センターによると、歯科インプラント治療の健康被害に関する
相談は、昨年11月までの5年間で343件。
平成18年は38件だったが、平成22年には82件。
痛みや腫れ、人工歯根の破損、化膿や炎症などを訴える人が多く、症状が
続いた期間が分かっている204件のうち、4割以上が1年以上と答えた。


岡山県に住む60代の女性は、1本13万円と比較的安価な医院をインター
ネットで見つけ、5本の歯をインプラントにした。
しかし、治療後の痛みが取れず、他の病院で診察を受けたところ、5本のうち
2本と別の歯1本を抜いてやり直すことになったという。


同センターは「医療機関や歯科医師によって、治療水準に差がある恐れが
ある」と分析している。
また、インターネットやチラシに不適切な広告があるとして、消費者に
注意を呼びかけるとともに、関係機関に対し、十分な情報提供や治療の
ガイドラインを定めるよう要望している。


http://sankei.jp.msn.com/life/news/120110/bdy12011007250001-n1.htm











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