京都大学大学院医学研究科付属動物実験施設の真下(ましも)知士特定准教授らの研究チームが世界で初めて免疫不全の実験用ラットの作製に成功したそうです。
免疫不全ラットの体は、これまで一般的に実験用動物として使われていた免疫不全マウスより10倍以上大きいことから、実験の効率が大幅にあがると期待されています。
真下特定准教授は「今回の方法では、免疫不全ラットを4~6カ月で数十匹作ることができる。今後、このラットでがん研究などの躍進が期待される」と話しているが、これでどのような事が期待できるのかというと、
ヒトのがん細胞を体内で素早く増殖させて、がんの新薬の効果を簡単に検証したりできます。また、免疫がなく体内に入る物質を拒絶しないことからiPS細胞を注入して効果的に培養するなどの研究に活用できそうです。
しかし、医療科学の進歩は、人類にとって素晴らしいことなのか?今こうしている間に飢えに苦しんでいる大多数の人たちには関係ない話ですね。